瓶詰め

あーあ、うざったいな。
何もかもが憎悪に変わった瞬間に何かが弾け飛んだ。
ギリギリのラインで保っていた理性さえも
残ってはいなかった。
今までの日々なんて全て偽りにしか過ぎない。
何度も付け替えた仮面の色まで覚えちゃいられない。
後ろを振り返れば、溢れかえるほどのヘドロ。
閉した心の奥底に、埋めてしまった透明な瓶詰め、
今、開けて。
あーあ、もう我慢ならないよ。
抱き続けた憎しみに些細な幸福は負けていた。
たった少しだけと持っていた希望、そんなものは初めからなかったかのように。
全てが黒く塗りつぶされてゆく。
透明な瓶にひびが入って。
むせかえるほどのヘドロが流れ出す。
もう何も見えないよ。
すべての糸がブツリと切れた！
抱いた希望に告げる。
グッバイ。