レールの上

有り余るほどの才能に溢れた君たちの将来はきっと驚くべき程に明るく輝いているのでしょう。
どれだけレールの上を走り続けようとも、遠回りしている天才たちに追いつけないのはなぜ。
苦しみに、悲しみに、いつの日か絶望して歪めた顔が今でも焼きついているよ。
現実を受け入れて歩いて行こう。
走り続けても無駄なのなら、道なき道を自ずから選び、歩み出せばいい。
誰一人として認めてはくれないんだ。それでいいんだ。
あの日抱いた夢にことごとく裏切られていた。
絶望の淵に身を置いて、レールの上には乗れなかった。
一歩ずつ、一歩ずつ、歩いてゆく。
この足で確実に、あの日目指した場所まで。
たとえ、何度裏切られようとも。