エゴ論

人間どもの腐り切った欲望とエゴの渦の中で僕ら、イキテイル。
真っ黒い感情に押しつぶされそうになりながら必死にもがき続けてる。
どれほど取り繕うとも、美しく見せようとも心の奥底の黒さは隠しきれない。
己を見つめたその時に垣間見える憎しみを窓辺から差し込む眩しい光で覆い隠す。
必死になって、馬鹿げているよ。

人間どもの自我なんて所詮この程度だと、どこかで安堵していてさ、その理由はわからないままに。
己のエゴの醜さに吐き気がするよ。
知りたくもない。見たくもない。
いや、向き合う勇気がないだけで。
走り続けたその先に一体何が待ち受けている？
真っ黒い感情の沼に出口はあるのか。
呑み込まれてく、渦の中。
一体何が己の自我か。
交錯し続ける感情に押し殺されていく。

もしも何かに生まれ変わることが赦されるなら。
そのときは美しく生まれたい。
これだってエゴなのだろう、けれど。