Flower
黒く、アスファルトを染めた血に追い打ちをかけているのか。
赤黒い血がアスファルトに染み込んでいく。
呆然と立ち尽くしている二人の騎士。
駆け寄って必死に止血しようと鳩尾部分を抑えている一人の騎士。
もう動かない一人の騎士。
碧「……リツ。どうにかできないの、あれ」
律「俺は回復スキルが使えないからどうすることもできない。それに―――」
律「もう助からない………だろ」
カラン……
騎士の手から剣が滑り落ちる。
トリスタン「…そんなん…」
パロミデス「[太字]そんなこと知るかよ![/太字]」
パロミデス「なんだよ人生最大の過ちって……馬鹿言うんじゃねぇよ………」
トリスタン「なんであんな奴が許されてるんだよ……!?許せる理由ねぇだろ…!」
セオ「……ガラハッド………」
セオが声を漏らす。
セオ「なんでだろうな………円卓の騎士じゃないのに…」
セオ「なんでこんなに、悲しいんだろうな…」
ケイ「ねぇ!ねぇ!!なんで!?なんで止まらない!?」
佐都「……酷い有り様だな」
佐都が周りを見渡し呟く。
佐都「なんでこんなことするんだろ…」
倒れている木々。
被害を受け倒壊した家。
窓ガラスが割れ怪我を負った人々。
タッタッタッタッタッ!
誰かの足音が聞こえる。
パロミデス「[太字]ラモラック[/太字]……」
ラモラック、と呼ばれた騎士は目の前の状況に言葉を失っているような様子だった。
ラモラック「ケイ……血は…」
ケイ「止まらないよ!止まらない…………どうして止まらないの!?麿が手で抑えてるじゃん!!…………なんで…」
ケイが赤く染まった片方の手でガラハッドの手に触れる。
ケイ「………冷たい……手が…冷たい…」
叶芽「…顔が青白くなってる……?」
碧「もう助からない…………」
?「ガラハッド!」
黄色がかった金髪の人がガラハッドの名前を呼ぶ。
セオ「…せんせい……」
トリスタン「………王…」
ケイ「アーサー王……………」
アーサー「……そうか。」
アーサー「……………………自分を叱責するな」
アーサー「これは私の責任だ。全ての責任は私が背負っている」
アーサー「………だから今は」
アーサー「まだ。」
赤黒い血がアスファルトに染み込んでいく。
呆然と立ち尽くしている二人の騎士。
駆け寄って必死に止血しようと鳩尾部分を抑えている一人の騎士。
もう動かない一人の騎士。
碧「……リツ。どうにかできないの、あれ」
律「俺は回復スキルが使えないからどうすることもできない。それに―――」
律「もう助からない………だろ」
カラン……
騎士の手から剣が滑り落ちる。
トリスタン「…そんなん…」
パロミデス「[太字]そんなこと知るかよ![/太字]」
パロミデス「なんだよ人生最大の過ちって……馬鹿言うんじゃねぇよ………」
トリスタン「なんであんな奴が許されてるんだよ……!?許せる理由ねぇだろ…!」
セオ「……ガラハッド………」
セオが声を漏らす。
セオ「なんでだろうな………円卓の騎士じゃないのに…」
セオ「なんでこんなに、悲しいんだろうな…」
ケイ「ねぇ!ねぇ!!なんで!?なんで止まらない!?」
佐都「……酷い有り様だな」
佐都が周りを見渡し呟く。
佐都「なんでこんなことするんだろ…」
倒れている木々。
被害を受け倒壊した家。
窓ガラスが割れ怪我を負った人々。
タッタッタッタッタッ!
誰かの足音が聞こえる。
パロミデス「[太字]ラモラック[/太字]……」
ラモラック、と呼ばれた騎士は目の前の状況に言葉を失っているような様子だった。
ラモラック「ケイ……血は…」
ケイ「止まらないよ!止まらない…………どうして止まらないの!?麿が手で抑えてるじゃん!!…………なんで…」
ケイが赤く染まった片方の手でガラハッドの手に触れる。
ケイ「………冷たい……手が…冷たい…」
叶芽「…顔が青白くなってる……?」
碧「もう助からない…………」
?「ガラハッド!」
黄色がかった金髪の人がガラハッドの名前を呼ぶ。
セオ「…せんせい……」
トリスタン「………王…」
ケイ「アーサー王……………」
アーサー「……そうか。」
アーサー「……………………自分を叱責するな」
アーサー「これは私の責任だ。全ての責任は私が背負っている」
アーサー「………だから今は」
アーサー「まだ。」