Flower
律「なんとか逃げれたか……取り敢えず事務所行くぞ」
ギギギギギ…
律「………どういうことですかさっきの」
碧「別に責めている訳では無いんです。…まぁ、逃げなかった俺等も悪かったんですけど」
セオ「………長話になるけどいい?」
叶芽「そのつもりで聞いてます」
佐都「それなりの理由があるってことですよね?セオさん」
[水平線]
事故で両親を無くしてから、六年が経った頃。
弟と妹が家出した。
何も言わずに、真夜中に。
朝起きたら居なくてパニックになった。
殺されたのか、家出したのか、誘拐されたのか。
暴言を吐かれようと、金が無くなろうと、育ててきた弟と妹が居ない。
この広い家にただ一人、俺が居るだけ。
その時悟ったよ。
もう終わりなんだなって。
だから死んでやろうと、二回のベランダから身を乗り出した。
完全に身が宙に浮いて風が身体を嘲笑った時。
誰かが俺を助けた。
その人は腰に剣を付けていて、騎士みたいだった。
なんて言えばわかんないけど、騎士と言って思い浮かべる装備?鉄鎧?みたいなのと違って現代っぽかった。
俺はなんで助かったのか理解らなくて、ナイフで胸部を刺そうとした。
あぁ最初からそうすればよかった、と思うのも束の間、騎士が物凄い力でナイフを奪い取った。
凄かったよ、本当に力が強かった。
?「何故そんな物を持っている?…………………まぁいい、名乗れ」
?「月影セオ」
?「能力は?」
セオ「性別変更、自分の物や武器を手に戻す能力」
?「そうか。俺はテトラ。円卓の騎士の一人」
テトラ「スキルは良く分からん。使えるんだと思うのだが剣だからな俺は」
セオ「騎士ってかっこいいですね……なってみたいなぁ俺も」
テトラ「お?なるか?じゃあ着いてこい。キャメロットに案内する」
って言われてもその時の自分は半信半疑だったし、そもそも現代にキャメロットや円卓の騎士が居るなんて良く分からなかった。
でも、本当だった。
騎士も居る、しっかり椅子もある。
キャメロットらしき建物で俺は興奮した。
まぁ誰でも興奮するぐらいかっこよかった。
そして、騎士たちと交流を進めていく内に俺の名前は[太字]変わった[/太字]。
[太字]モルドレッド[/太字]、と言うらしい。
けど私にはナイフしか使えず、クラレントが中々持てなかった。
そんな中、ガウェインと言う騎士が剣の使い方を教えてくれた。
ガウェインは教え方が上手く、俺は師匠と呼ぶようになった。
亀裂が入り始めたのはいつだろうか。
俺の弟を家の近くで見てしまって。
それだけ、たったそれだけ。
それから私は、[太字]円卓の騎士のモルドレッド[/太字]じゃなく、[太字]月影セオ[/太字]として生きるようになった。
それは円卓の騎士の中で最もしては行けない行為で、その行為をしてしまったらマーリンの魔法によって弾かれてしまう。
でも私には弾かれた感覚が無く、自分の意志で抜けたのかな。
[水平線]
セオ「とまぁ、ここまでが中盤。」
碧「……じゃあ、終盤を」
セオ「いや、すぐ終わるよ終盤は」
セオ「円卓の騎士を抜けて、此処に来た理由。」
セオ「それは弟と妹を探すため。たった一つの理由で此処に来た。」
碧「……選んでくれたんですね」
セオ「だから、協力してほしい」
セオ「知りたくない過去を知ってしまうかもだけど。」
セオ「お願いしたい」
叶芽「やるよね?」
律「それが俺等の仕事だろ」
佐都「意義なし、やるぞ」
碧「……セオさん、一つ聞きたいことがあるのですが」
セオ「どうぞ」
碧「性別のこと、俺ずっと気になっていたんですよ」
ギギギギギ…
律「………どういうことですかさっきの」
碧「別に責めている訳では無いんです。…まぁ、逃げなかった俺等も悪かったんですけど」
セオ「………長話になるけどいい?」
叶芽「そのつもりで聞いてます」
佐都「それなりの理由があるってことですよね?セオさん」
[水平線]
事故で両親を無くしてから、六年が経った頃。
弟と妹が家出した。
何も言わずに、真夜中に。
朝起きたら居なくてパニックになった。
殺されたのか、家出したのか、誘拐されたのか。
暴言を吐かれようと、金が無くなろうと、育ててきた弟と妹が居ない。
この広い家にただ一人、俺が居るだけ。
その時悟ったよ。
もう終わりなんだなって。
だから死んでやろうと、二回のベランダから身を乗り出した。
完全に身が宙に浮いて風が身体を嘲笑った時。
誰かが俺を助けた。
その人は腰に剣を付けていて、騎士みたいだった。
なんて言えばわかんないけど、騎士と言って思い浮かべる装備?鉄鎧?みたいなのと違って現代っぽかった。
俺はなんで助かったのか理解らなくて、ナイフで胸部を刺そうとした。
あぁ最初からそうすればよかった、と思うのも束の間、騎士が物凄い力でナイフを奪い取った。
凄かったよ、本当に力が強かった。
?「何故そんな物を持っている?…………………まぁいい、名乗れ」
?「月影セオ」
?「能力は?」
セオ「性別変更、自分の物や武器を手に戻す能力」
?「そうか。俺はテトラ。円卓の騎士の一人」
テトラ「スキルは良く分からん。使えるんだと思うのだが剣だからな俺は」
セオ「騎士ってかっこいいですね……なってみたいなぁ俺も」
テトラ「お?なるか?じゃあ着いてこい。キャメロットに案内する」
って言われてもその時の自分は半信半疑だったし、そもそも現代にキャメロットや円卓の騎士が居るなんて良く分からなかった。
でも、本当だった。
騎士も居る、しっかり椅子もある。
キャメロットらしき建物で俺は興奮した。
まぁ誰でも興奮するぐらいかっこよかった。
そして、騎士たちと交流を進めていく内に俺の名前は[太字]変わった[/太字]。
[太字]モルドレッド[/太字]、と言うらしい。
けど私にはナイフしか使えず、クラレントが中々持てなかった。
そんな中、ガウェインと言う騎士が剣の使い方を教えてくれた。
ガウェインは教え方が上手く、俺は師匠と呼ぶようになった。
亀裂が入り始めたのはいつだろうか。
俺の弟を家の近くで見てしまって。
それだけ、たったそれだけ。
それから私は、[太字]円卓の騎士のモルドレッド[/太字]じゃなく、[太字]月影セオ[/太字]として生きるようになった。
それは円卓の騎士の中で最もしては行けない行為で、その行為をしてしまったらマーリンの魔法によって弾かれてしまう。
でも私には弾かれた感覚が無く、自分の意志で抜けたのかな。
[水平線]
セオ「とまぁ、ここまでが中盤。」
碧「……じゃあ、終盤を」
セオ「いや、すぐ終わるよ終盤は」
セオ「円卓の騎士を抜けて、此処に来た理由。」
セオ「それは弟と妹を探すため。たった一つの理由で此処に来た。」
碧「……選んでくれたんですね」
セオ「だから、協力してほしい」
セオ「知りたくない過去を知ってしまうかもだけど。」
セオ「お願いしたい」
叶芽「やるよね?」
律「それが俺等の仕事だろ」
佐都「意義なし、やるぞ」
碧「……セオさん、一つ聞きたいことがあるのですが」
セオ「どうぞ」
碧「性別のこと、俺ずっと気になっていたんですよ」