Flower
ガウェイン、とにかく時間を稼いでください。
作戦、と言っていいのか分からないほど単純だ。
挟み撃ちすればいい、それだけ。
単純で明確でとにかく理解りやすい。
意思疎通も出来る。
ランスロット「っ……毒の臭いがすごいですね…こんなもの皇居前でやるとは…」
ガウェイン倒れてないかな…
ガキィンッ!
ランスロット「!」
[水平線]
ガウェイン「きっつ…この毒マジでやべぇぞ………」
何したらこうなるんだよ…?
ガウェイン「―――声?」
俺は辛い鼻を片手で抑えながら耳を傾ける。
?「やっぱ[太字]セオ[/太字]強いわ……あ、なぁ、ナイフってどうやって回収すんの?」
セオ「ん?それはね……。こうやって人差し指を立てると戻ってくるんだ。[小文字][小文字][小文字]正直使えないと思っていた[/小文字][/小文字][/小文字]」
?「へー…もう今度からセオさんって呼ぼうかな」
セオ「いや、タメ口でいいってw」
口角が上がる感覚がする。
ガウェイン「居たよランスロット。[漢字]標的[/漢字][ふりがな]裏切り者[/ふりがな]が」
…どうするか……
ランスロットは挟み撃ちって言ってたけど…
それ本当に成功すんのかな。
まぁ、信じりゃいい。
失敗したら全責任お前な、ランスロット。
ダンッ!
セオ「っ伏せろ碧!」
ヒュンッ
ガウェイン「避けたか。流石、殺し屋」
[水平線]
セオ「っ伏せろ碧!」
…嘘だろ………?
この剣は―――
セオ「なんで……お前が…………」
律「え?セオさん知って、」
ガウェイン「余所見厳禁!」
律「え、ちょ疾ッ――!?」
カキンッ……
セオ「下がってろ。叶芽も、佐都も、碧も。勿論リツも。」
叶芽「……セオ、こいつが何なのかは知らないけど…俺も戦、」
セオ「いいから下がってて」
叶芽「…………りょーかい。」
どうする……!
下げたとは言え聞こえる範囲……
こいつと関係があることを知られたらまずい…
帰らせるか?けど一人くらい事情が知ってる人が居ても―――
――でもこれは墓まで持って行くと決めた、救いようがない[太字]偽り[/太字]だ。
自分の嘘は自分の箱に仕舞っておかないと駄目だ。
セオ「帰ってくれない?ここじゃナイフがそっちに飛んでいく可能性がある」
佐都「え?なんで……人数有利の方が…」
碧「こーゆー時は潔く帰るもんだよ。人なんて知られたくないものは山程ある。察しなよ。いい歳した大人がここで帰らない選択は無い。」
律「…だな。」
ガウェイン「…やっぱりそうか。」
ガウェイン「一つ言っておくが、殺しに来た訳じゃない。」
セオ「どうせそれは嘘だろ。それくらい分かる」
ガウェイン「いいのか?これで攻撃を仕掛けてきたら喧嘩を売ったことになるんだぜ?」
セオ「先に売ったのはお前だよガウェイン。つーかそもそも、最近のことじゃなくて昔のことの話。まぁ、覚えていないだろうけど。」
ガウェイン「……そうだよ。売った覚えなんて無い。」
ガウェイン「―――だが。」
ガウェイン「出逢った時のことは明確に覚えているんだよなぁ…」
ザッ!
ガウェイン「だからと言って、殺さない訳じゃない」
セオ「お前には理解らないだろうさ。俺が抜けた本当の理由が」
ガウェイン「知る由もない」
ガウェイン「――だが一つ、分かったことがある。マーリンが弾いた訳では無いな。その言い方だと」
セオ「大正解。やっぱ分かるか」
キンッ!
ザザッ
セオ「だからさ[太字]師匠[/太字]。」
セオ「今此処で、昔の決着付けようよ」
作戦、と言っていいのか分からないほど単純だ。
挟み撃ちすればいい、それだけ。
単純で明確でとにかく理解りやすい。
意思疎通も出来る。
ランスロット「っ……毒の臭いがすごいですね…こんなもの皇居前でやるとは…」
ガウェイン倒れてないかな…
ガキィンッ!
ランスロット「!」
[水平線]
ガウェイン「きっつ…この毒マジでやべぇぞ………」
何したらこうなるんだよ…?
ガウェイン「―――声?」
俺は辛い鼻を片手で抑えながら耳を傾ける。
?「やっぱ[太字]セオ[/太字]強いわ……あ、なぁ、ナイフってどうやって回収すんの?」
セオ「ん?それはね……。こうやって人差し指を立てると戻ってくるんだ。[小文字][小文字][小文字]正直使えないと思っていた[/小文字][/小文字][/小文字]」
?「へー…もう今度からセオさんって呼ぼうかな」
セオ「いや、タメ口でいいってw」
口角が上がる感覚がする。
ガウェイン「居たよランスロット。[漢字]標的[/漢字][ふりがな]裏切り者[/ふりがな]が」
…どうするか……
ランスロットは挟み撃ちって言ってたけど…
それ本当に成功すんのかな。
まぁ、信じりゃいい。
失敗したら全責任お前な、ランスロット。
ダンッ!
セオ「っ伏せろ碧!」
ヒュンッ
ガウェイン「避けたか。流石、殺し屋」
[水平線]
セオ「っ伏せろ碧!」
…嘘だろ………?
この剣は―――
セオ「なんで……お前が…………」
律「え?セオさん知って、」
ガウェイン「余所見厳禁!」
律「え、ちょ疾ッ――!?」
カキンッ……
セオ「下がってろ。叶芽も、佐都も、碧も。勿論リツも。」
叶芽「……セオ、こいつが何なのかは知らないけど…俺も戦、」
セオ「いいから下がってて」
叶芽「…………りょーかい。」
どうする……!
下げたとは言え聞こえる範囲……
こいつと関係があることを知られたらまずい…
帰らせるか?けど一人くらい事情が知ってる人が居ても―――
――でもこれは墓まで持って行くと決めた、救いようがない[太字]偽り[/太字]だ。
自分の嘘は自分の箱に仕舞っておかないと駄目だ。
セオ「帰ってくれない?ここじゃナイフがそっちに飛んでいく可能性がある」
佐都「え?なんで……人数有利の方が…」
碧「こーゆー時は潔く帰るもんだよ。人なんて知られたくないものは山程ある。察しなよ。いい歳した大人がここで帰らない選択は無い。」
律「…だな。」
ガウェイン「…やっぱりそうか。」
ガウェイン「一つ言っておくが、殺しに来た訳じゃない。」
セオ「どうせそれは嘘だろ。それくらい分かる」
ガウェイン「いいのか?これで攻撃を仕掛けてきたら喧嘩を売ったことになるんだぜ?」
セオ「先に売ったのはお前だよガウェイン。つーかそもそも、最近のことじゃなくて昔のことの話。まぁ、覚えていないだろうけど。」
ガウェイン「……そうだよ。売った覚えなんて無い。」
ガウェイン「―――だが。」
ガウェイン「出逢った時のことは明確に覚えているんだよなぁ…」
ザッ!
ガウェイン「だからと言って、殺さない訳じゃない」
セオ「お前には理解らないだろうさ。俺が抜けた本当の理由が」
ガウェイン「知る由もない」
ガウェイン「――だが一つ、分かったことがある。マーリンが弾いた訳では無いな。その言い方だと」
セオ「大正解。やっぱ分かるか」
キンッ!
ザザッ
セオ「だからさ[太字]師匠[/太字]。」
セオ「今此処で、昔の決着付けようよ」