Flower
セオ「久しぶり、ミカエル」
ミカエル「久しぶりーセオ」
セオ「で…来た早々悪いがナイフは?」
ミカエル「はいどーぞ。毒入ってるから刃は触るなよ」
セオ「え!?毒入ってんの!?」
ミカエル「そだよ。魔者をもっと殺せるようにって」
セオ「マジか……ありがとミカエル」
ミカエル「ま、俺は作ってねーんだけど…」
セオ「お前経由で貰ってんだし感謝しねーとだろ。……じゃ帰るわ。またなー」
ミカエル「はいはーい。気を付けて帰れよー」
さてと……
早くこのナイフを試したいんだけど、実験台が見つかんねー……
セオ「…ん?」
……居た。
シュッ……
へぇ……便利だね、これ。
悶え苦しませることが出来るんだ。
案外サクッと殺せるかも。
やっぱり、俺にはこの[漢字]ナイフ[/漢字][ふりがな]武器[/ふりがな]しか無い。
選ばれし者しか使えないとか、世界で約10人しか居ない者とか。
狂ってんねぇ……
まぁ、前よりかは落ち着いたかな。
本当、ゴミみたいな生活だったし。
こうやって一日三食食べれてるってのは良くなったっていう証……だよな?
あーもーほんっと、ゴミだった。
とにかく死にたくて、でも死ぬのは怖い。
狭間に生きてた人間だったなぁ……
早くあの二人を見つけ出して、早く―――
……ま、たまには思い出すのもいいかな。
[水平線]
妹が一歳、弟が四歳、俺が十歳の時。
その時は家族と出掛けてた。
信号が青になって、車が十字路の真ん中に行った時。
信号無視の車が横から、突っ込んできた。
信じられないと思った。
信じたくなかった。
でもそれは残酷なほど、俺の目に焼き付いてしまった。
俺と弟と妹は後ろだったから助かった。
けど、両親はどうだった?
前のバンパーが大破して、フロントガラスが割れて。
両親は助からなかった。
助かるはずもないと言い聞かされてる気がした。
ドラレコだってあった。
けど警察はこっちが悪いと決めつけた。
どうして?
[漢字]十歳の俺[/漢字][ふりがな]その時の俺[/ふりがな]には解らなかった。
譏主?「お兄ちゃん…?ママは……?パパは…?」
譌・蜷「お兄ちゃん……ママ……パパ…どこ行ったの?」
譌・蜷が四歳に、譏主?が七歳に、俺が十三歳になった。
譏主?と譌・蜷は事故の記憶は無い。
だから、毎日居たお父さんとお母さんがどっかに行ってしまったと、都合のいい勘違いをしていた。
けど、弟は感付いていただろう。
セオ「お母さんとお父さんは……」
セオ「事故で、死んじゃった」
譌・蜷「…死んじゃった?死んじゃったって何?」
譏主?「え……うそ…だよね?ねぇ、そうだよねお兄ちゃん!?」
譏主?「けいさつは!?けいさつはなんで……」
譏主?「お前のせいだよこの野郎!!」
十歳になった時に貰えるスキルは、[太字]性別変更[/太字]。
正直、使いようがないと思った。
でもなんでだろうな。
凄く、自分に合っている気がする。
[水平線]
セオ「まぁ…そのお陰で今があるってことだけだな。」
セオ「…………さっさと帰ろ。」
[水平線]
?「えーっと……」
?「御苦労。今日はここまでにしようか。」
?「毘沙さん!どうなんですか、毘沙さんの方は」
毘沙「順調だよ。凄いくらいに順調。」
?「良かったです!これで起こせますね……!」
毘沙「あぁ。ようやっとだ。ようやっと、世界に―――」
[太字]革命を起こせる。[/太字]
ミカエル「久しぶりーセオ」
セオ「で…来た早々悪いがナイフは?」
ミカエル「はいどーぞ。毒入ってるから刃は触るなよ」
セオ「え!?毒入ってんの!?」
ミカエル「そだよ。魔者をもっと殺せるようにって」
セオ「マジか……ありがとミカエル」
ミカエル「ま、俺は作ってねーんだけど…」
セオ「お前経由で貰ってんだし感謝しねーとだろ。……じゃ帰るわ。またなー」
ミカエル「はいはーい。気を付けて帰れよー」
さてと……
早くこのナイフを試したいんだけど、実験台が見つかんねー……
セオ「…ん?」
……居た。
シュッ……
へぇ……便利だね、これ。
悶え苦しませることが出来るんだ。
案外サクッと殺せるかも。
やっぱり、俺にはこの[漢字]ナイフ[/漢字][ふりがな]武器[/ふりがな]しか無い。
選ばれし者しか使えないとか、世界で約10人しか居ない者とか。
狂ってんねぇ……
まぁ、前よりかは落ち着いたかな。
本当、ゴミみたいな生活だったし。
こうやって一日三食食べれてるってのは良くなったっていう証……だよな?
あーもーほんっと、ゴミだった。
とにかく死にたくて、でも死ぬのは怖い。
狭間に生きてた人間だったなぁ……
早くあの二人を見つけ出して、早く―――
……ま、たまには思い出すのもいいかな。
[水平線]
妹が一歳、弟が四歳、俺が十歳の時。
その時は家族と出掛けてた。
信号が青になって、車が十字路の真ん中に行った時。
信号無視の車が横から、突っ込んできた。
信じられないと思った。
信じたくなかった。
でもそれは残酷なほど、俺の目に焼き付いてしまった。
俺と弟と妹は後ろだったから助かった。
けど、両親はどうだった?
前のバンパーが大破して、フロントガラスが割れて。
両親は助からなかった。
助かるはずもないと言い聞かされてる気がした。
ドラレコだってあった。
けど警察はこっちが悪いと決めつけた。
どうして?
[漢字]十歳の俺[/漢字][ふりがな]その時の俺[/ふりがな]には解らなかった。
譏主?「お兄ちゃん…?ママは……?パパは…?」
譌・蜷「お兄ちゃん……ママ……パパ…どこ行ったの?」
譌・蜷が四歳に、譏主?が七歳に、俺が十三歳になった。
譏主?と譌・蜷は事故の記憶は無い。
だから、毎日居たお父さんとお母さんがどっかに行ってしまったと、都合のいい勘違いをしていた。
けど、弟は感付いていただろう。
セオ「お母さんとお父さんは……」
セオ「事故で、死んじゃった」
譌・蜷「…死んじゃった?死んじゃったって何?」
譏主?「え……うそ…だよね?ねぇ、そうだよねお兄ちゃん!?」
譏主?「けいさつは!?けいさつはなんで……」
譏主?「お前のせいだよこの野郎!!」
十歳になった時に貰えるスキルは、[太字]性別変更[/太字]。
正直、使いようがないと思った。
でもなんでだろうな。
凄く、自分に合っている気がする。
[水平線]
セオ「まぁ…そのお陰で今があるってことだけだな。」
セオ「…………さっさと帰ろ。」
[水平線]
?「えーっと……」
?「御苦労。今日はここまでにしようか。」
?「毘沙さん!どうなんですか、毘沙さんの方は」
毘沙「順調だよ。凄いくらいに順調。」
?「良かったです!これで起こせますね……!」
毘沙「あぁ。ようやっとだ。ようやっと、世界に―――」
[太字]革命を起こせる。[/太字]