Flower
セオ「…もしもし」
?「もしもし、セオ。」
セオ「どうした?こんな時間に」
?「新しいナイフ。特注で作ってくれたから取りに来いよ」
セオ「分かったよ[太字]ミカエル[/太字]。今日行く」
ミカエル「はいはーい」
……音信不通だな。今日も。
[太字]探すために[/太字]付けた仲間も、今となってはただのお遊びだった。
多分、碧たちもそいつらと同じだ。
まぁでも、[太字]二人[/太字]の為に全員協力してもらう…ってのも、姑息だな。
二人が助かって他が助からなくなるのは、それはそれで……だ。
運命なのかなぁ。
このスキルなんてただのゴミだった。
使いようがない。
いや、偽物か。
嘘を[漢字]吐[/漢字][ふりがな]つ[/ふりがな]いてまで他人をどん底に突き落とす。
マジ、終わってんだろこの[漢字]地球[/漢字][ふりがな]セカイ[/ふりがな]……
……いや、俺が言えることじゃないか。
セオ「ロングコートどこに置いたっけ……」
俺は部屋の中を見渡す。
セオ「あ、あった。」
どれよりも目立ち、どれよりも黒いロングコートが目に入る。
俺はそのロングコートを持って階段を下りる。
広すぎるリビング、大きすぎるテーブル。
それはどれも、[太字]自分にとって[/太字]大きすぎて、広すぎた。
テーブルの上に置いてある紙。
セオ「まだ…取っておいてもいいのかな」
俺は少し、その紙を見た。
可愛らしい、けれども残酷な。
その紙に書いてある言葉を、その紙に馳せている感情を。
どう汲み取っていいのか理解らなかった。
セオ「……最悪が思い浮かぶだけだ。早く行って帰ってこよ」
俺はロングコートを着て、フードを被る。
これも特注なんだよな。
セオ「行ってきます」
俺は扉の向こう側へ踏み入れた。
?「もしもし、セオ。」
セオ「どうした?こんな時間に」
?「新しいナイフ。特注で作ってくれたから取りに来いよ」
セオ「分かったよ[太字]ミカエル[/太字]。今日行く」
ミカエル「はいはーい」
……音信不通だな。今日も。
[太字]探すために[/太字]付けた仲間も、今となってはただのお遊びだった。
多分、碧たちもそいつらと同じだ。
まぁでも、[太字]二人[/太字]の為に全員協力してもらう…ってのも、姑息だな。
二人が助かって他が助からなくなるのは、それはそれで……だ。
運命なのかなぁ。
このスキルなんてただのゴミだった。
使いようがない。
いや、偽物か。
嘘を[漢字]吐[/漢字][ふりがな]つ[/ふりがな]いてまで他人をどん底に突き落とす。
マジ、終わってんだろこの[漢字]地球[/漢字][ふりがな]セカイ[/ふりがな]……
……いや、俺が言えることじゃないか。
セオ「ロングコートどこに置いたっけ……」
俺は部屋の中を見渡す。
セオ「あ、あった。」
どれよりも目立ち、どれよりも黒いロングコートが目に入る。
俺はそのロングコートを持って階段を下りる。
広すぎるリビング、大きすぎるテーブル。
それはどれも、[太字]自分にとって[/太字]大きすぎて、広すぎた。
テーブルの上に置いてある紙。
セオ「まだ…取っておいてもいいのかな」
俺は少し、その紙を見た。
可愛らしい、けれども残酷な。
その紙に書いてある言葉を、その紙に馳せている感情を。
どう汲み取っていいのか理解らなかった。
セオ「……最悪が思い浮かぶだけだ。早く行って帰ってこよ」
俺はロングコートを着て、フードを被る。
これも特注なんだよな。
セオ「行ってきます」
俺は扉の向こう側へ踏み入れた。