Flower
確かにそうだ。
俺は同じ境遇の者を見捨てることなんてできない人間だ。
たとえそれが悪党であっても、見捨てることは無いだろう。
ケイ「ランスロちゃん、見えてきたよ」
ケイが光のある方へ指を指す。
ケイ「久しぶり、[太字][漢字]茗嫐[/漢字][ふりがな]めいのう[/ふりがな]街[/太字]。」
ケイは俺の腕を掴む。
ケイ「ランスロちゃん、行ける?」
ランスロット「行けますよ」
ケイ「りょーかい。じゃ、行くよ!」
俺は少し息を吐く。
そして、ケイに引っ張られながら路地裏へ飛び込んで行った。
[水平線]
日向「ラモラックさん!?」
パロミデス「おい、ラモラック!?」
やっぱり……庇いながら二人で戦うなんて無茶だったんだ。
…正直、こうなることも想定しておいたんだけどな。
ラモラック「槍は使うなパロミデス!お前に負荷が――」
パロミデス「!?ラモラック、お前は自分の心配をしろ!」
よかった、ラモラックは生きてる。
けどもう戦える体じゃない。
こいつはここで俺が殺さないと駄目だ。
パロミデス「ごめん、使うわ」
ラモラック「だから……使うn、」
[太字]ムーンダスト[/太字]
俺が槍を構え、突き刺そうとした時。
誰かが魔者を攻撃し、誰かがラモラックを回復した。
ケイ「だいじょーぶ?ラモちゃん、パロちゃん」
ケイ…?
魔者の攻撃で視界が霞む。
そのせいで顔が見えない。
だが、その攻撃は俺に当たらなかった。
ランスロット「大丈夫ですか御二方。」
ランスロットの声が聞こえる。
そして、少しずつ視界が晴れていき―――。
…間違いない。
ケイ「助けに来たよー、パロちゃん」
ランスロット「今すぐにでも状況確認をしたいのですが…これ以上被害を出すのはここの人たちも嫌でしょうし終わらせますね」
[太字]アロンダイト[/太字]
―――湖の騎士と言われたランスロット。
俺はランスロットが魔者に刃を向けた瞬間、それがしっくり来た。
ランスロット「大丈夫ですか?……?その子は?」
日向「あ、日向って言います」
ランスロット「日向さんね。――ラモラック?大丈夫ですか?」
ラモラック「ケイが助けてくれたよー」
ラモラックはグッドーと親指を立てたが……
パロミデス「おいラモラック!?お前鼻血出てんぞ!?」
ブッシャーと鼻血が出ていた。
[水平線]
少しした後。
日向「助けてくれてありがとうございました。あっ、ちなみに帰るところはあります。ただ、危なさそうだったので…」
ランスロット「そっか。ありがとね。気を付けて帰ってね」
パロミデス「いいのか?あんなちっちゃい子が真夜中に…って、普通おかしいだろ」
ケイ「歌舞伎町とか、そこらへんだったら恒例行事だよパロちゃん。でも帰る“家”じゃなくて“ところ”だったのが怖いけど」
ラモラック「とりあえず帰ろ。どうせまた来る」
ランスロット「…そうですね。」
[水平線]
?「どーお?進んでる?」
?「進んでるよ。つーか、掛け持ちキツ…」
?「ははっ、分かったかこのキツさが!w」
?「え、じゃあ[太字]ミカエル[/太字]は掛け持ちしてたの?」
ミカエル「そーだよ?[太字]明兎[/太字]は初めて?」
明兎「初めてだよ。マジでキツい……」
ミカエル「まーでも、俺も最初はそうだったな。ま、頑張れ」
明兎「おーう」
[太字][明朝体][中央寄せ]第1章『消費期限』完[/中央寄せ][/明朝体][/太字]
俺は同じ境遇の者を見捨てることなんてできない人間だ。
たとえそれが悪党であっても、見捨てることは無いだろう。
ケイ「ランスロちゃん、見えてきたよ」
ケイが光のある方へ指を指す。
ケイ「久しぶり、[太字][漢字]茗嫐[/漢字][ふりがな]めいのう[/ふりがな]街[/太字]。」
ケイは俺の腕を掴む。
ケイ「ランスロちゃん、行ける?」
ランスロット「行けますよ」
ケイ「りょーかい。じゃ、行くよ!」
俺は少し息を吐く。
そして、ケイに引っ張られながら路地裏へ飛び込んで行った。
[水平線]
日向「ラモラックさん!?」
パロミデス「おい、ラモラック!?」
やっぱり……庇いながら二人で戦うなんて無茶だったんだ。
…正直、こうなることも想定しておいたんだけどな。
ラモラック「槍は使うなパロミデス!お前に負荷が――」
パロミデス「!?ラモラック、お前は自分の心配をしろ!」
よかった、ラモラックは生きてる。
けどもう戦える体じゃない。
こいつはここで俺が殺さないと駄目だ。
パロミデス「ごめん、使うわ」
ラモラック「だから……使うn、」
[太字]ムーンダスト[/太字]
俺が槍を構え、突き刺そうとした時。
誰かが魔者を攻撃し、誰かがラモラックを回復した。
ケイ「だいじょーぶ?ラモちゃん、パロちゃん」
ケイ…?
魔者の攻撃で視界が霞む。
そのせいで顔が見えない。
だが、その攻撃は俺に当たらなかった。
ランスロット「大丈夫ですか御二方。」
ランスロットの声が聞こえる。
そして、少しずつ視界が晴れていき―――。
…間違いない。
ケイ「助けに来たよー、パロちゃん」
ランスロット「今すぐにでも状況確認をしたいのですが…これ以上被害を出すのはここの人たちも嫌でしょうし終わらせますね」
[太字]アロンダイト[/太字]
―――湖の騎士と言われたランスロット。
俺はランスロットが魔者に刃を向けた瞬間、それがしっくり来た。
ランスロット「大丈夫ですか?……?その子は?」
日向「あ、日向って言います」
ランスロット「日向さんね。――ラモラック?大丈夫ですか?」
ラモラック「ケイが助けてくれたよー」
ラモラックはグッドーと親指を立てたが……
パロミデス「おいラモラック!?お前鼻血出てんぞ!?」
ブッシャーと鼻血が出ていた。
[水平線]
少しした後。
日向「助けてくれてありがとうございました。あっ、ちなみに帰るところはあります。ただ、危なさそうだったので…」
ランスロット「そっか。ありがとね。気を付けて帰ってね」
パロミデス「いいのか?あんなちっちゃい子が真夜中に…って、普通おかしいだろ」
ケイ「歌舞伎町とか、そこらへんだったら恒例行事だよパロちゃん。でも帰る“家”じゃなくて“ところ”だったのが怖いけど」
ラモラック「とりあえず帰ろ。どうせまた来る」
ランスロット「…そうですね。」
[水平線]
?「どーお?進んでる?」
?「進んでるよ。つーか、掛け持ちキツ…」
?「ははっ、分かったかこのキツさが!w」
?「え、じゃあ[太字]ミカエル[/太字]は掛け持ちしてたの?」
ミカエル「そーだよ?[太字]明兎[/太字]は初めて?」
明兎「初めてだよ。マジでキツい……」
ミカエル「まーでも、俺も最初はそうだったな。ま、頑張れ」
明兎「おーう」
[太字][明朝体][中央寄せ]第1章『消費期限』完[/中央寄せ][/明朝体][/太字]