Flower
ザーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
止まりそうに無いな、雨。
碧「車の免許取っときゃよかった……」
そう、俺、碧は今自宅におります。
そして、職場に行く時間になったのだが。
車の免許を持っていないため車がありません。そもそも運転できない。
俺はテーブルの上のスマホに手を伸ばし、リツに電話をしようと思ったのだが。
ピンポーン。ピンポーン。ピンポンピンポンピピピピピピピ、
ガチャリ…
碧「うるさいリツ。てゆーかありがと」
扉を開けた先に居たのは、勿論リツ。
ピンポン連打をするのはリツだなと自分の中で勝手に決めつけているだけだけど。
律「はいよ。乗ってけ」
俺はリツの車にIN。
久しぶりの感覚に、どこか懐かしさを感じる。
碧「リツ、他の人はもう来てる?」
律「あー、セオさんなら俺が職場を出てくる前に来てたよ。パソコンカタカタしてた」
碧「へー……あーあ、なんで雨降るんだよー……最悪…」
律「同意。雨嫌いだわ…降るなら[小文字]て……き…あ………[/小文字]がいいよな」
碧「へっ?っああそうだね。」
俺は適当な相槌を打ったけど、リツの言葉が前の車のクラクションと雨音が重なってよく聞こえなかった。
律「はい到着。傘いる?」
リツが差し出した傘はビニールのシンプルな傘。
碧「すぐそこなんだし要らない」
律「そーだな」
重く、少し錆びている扉。
ギギギと音を立てて開く。
俺はそれが異世界への扉のように見えて。
それを掻き消すために、水たまりを踏みつけた。
[水平線]
しょうがないよね。
ドクンッ……
私たち[太字]円卓の騎士[/太字]は強者だからさ。
でもね。
俺たちは搾取しない。
円卓の……騎士…?
ドクンッ………
セオ、改め、[太字]モルドレッド[/太字]。
この声は、せんせい?
ようこそ、[太字]円卓の騎士[/太字]へ。
[水平線]
セオ「ッ!」
私は何を見ていた?
これは……確か昔の……
ギギギギギ……
碧「おはようございますセオさん」
っ、やめよう。
こんなことを考えるのはやめよう……!
セオ「おはよー、リツ、碧。」
忘れられない。
脳にこびりついて剥がれない…!
私は月影セオだ。
何故モルドレッドなんだ…?
私は、月影―――
叶芽「はよーっす!」
佐都「おはよ。」
だから。
もう、やめよう。
仲間は居るのだから。
止まりそうに無いな、雨。
碧「車の免許取っときゃよかった……」
そう、俺、碧は今自宅におります。
そして、職場に行く時間になったのだが。
車の免許を持っていないため車がありません。そもそも運転できない。
俺はテーブルの上のスマホに手を伸ばし、リツに電話をしようと思ったのだが。
ピンポーン。ピンポーン。ピンポンピンポンピピピピピピピ、
ガチャリ…
碧「うるさいリツ。てゆーかありがと」
扉を開けた先に居たのは、勿論リツ。
ピンポン連打をするのはリツだなと自分の中で勝手に決めつけているだけだけど。
律「はいよ。乗ってけ」
俺はリツの車にIN。
久しぶりの感覚に、どこか懐かしさを感じる。
碧「リツ、他の人はもう来てる?」
律「あー、セオさんなら俺が職場を出てくる前に来てたよ。パソコンカタカタしてた」
碧「へー……あーあ、なんで雨降るんだよー……最悪…」
律「同意。雨嫌いだわ…降るなら[小文字]て……き…あ………[/小文字]がいいよな」
碧「へっ?っああそうだね。」
俺は適当な相槌を打ったけど、リツの言葉が前の車のクラクションと雨音が重なってよく聞こえなかった。
律「はい到着。傘いる?」
リツが差し出した傘はビニールのシンプルな傘。
碧「すぐそこなんだし要らない」
律「そーだな」
重く、少し錆びている扉。
ギギギと音を立てて開く。
俺はそれが異世界への扉のように見えて。
それを掻き消すために、水たまりを踏みつけた。
[水平線]
しょうがないよね。
ドクンッ……
私たち[太字]円卓の騎士[/太字]は強者だからさ。
でもね。
俺たちは搾取しない。
円卓の……騎士…?
ドクンッ………
セオ、改め、[太字]モルドレッド[/太字]。
この声は、せんせい?
ようこそ、[太字]円卓の騎士[/太字]へ。
[水平線]
セオ「ッ!」
私は何を見ていた?
これは……確か昔の……
ギギギギギ……
碧「おはようございますセオさん」
っ、やめよう。
こんなことを考えるのはやめよう……!
セオ「おはよー、リツ、碧。」
忘れられない。
脳にこびりついて剥がれない…!
私は月影セオだ。
何故モルドレッドなんだ…?
私は、月影―――
叶芽「はよーっす!」
佐都「おはよ。」
だから。
もう、やめよう。
仲間は居るのだから。