入居日__

●●「よし、これで片付け終わりだよ」
治「疲れた…」
●●「ﾊﾊｯ[小文字]笑[/小文字]そうだね」
●●（折角だし、今日は近くのお店で食べたりしよう）
●●「ご飯、食べに行かないかい？」
治「！行く！」
●●「土地感掴むぞー」




●●「外暑いし、早く行こうか」
治「うん」

治「…[小文字]ねぇ隣の家から視線感じるんだけど[/小文字]」
●●「！」
●●「[小文字]君も気付いてたのか[/小文字]」
●●「思い切って、隣の家行ってみるかい？」
●●「釘を刺そう」
治「…ちょっとだけなら」






ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝｯ


●●（それにしても、相変わらず立派な洋館…表札は…工藤）
●●（工藤と言えば、最近見なくなったね、高校生探偵の工藤新一）
●●（確か親は父がナイトバロンシリーズで有名な小説家の工藤優作。母が若くして女優業を辞めた有名女優の工藤有希子。）
●●（仕事どころで隣の挨拶なんか行かなかったもんな…大物が住んでた）
●●「[小文字]一体、どんな息子が出てくるんだか[/小文字]」


ｶﾞﾁｬｯ


？「おや…見ない顔ですね」
●●「…初めまして。本日引っ越して来た太宰●●と申します」
●●「コッチは〝息子″の太宰治です」
治「！」
治「…こんばんは」
●●（ありがとう察してくれて）
沖矢「そうでしたか。私は沖矢昴と申します」
沖矢「訳あって、工藤夫妻の御自宅をお借りしています」
●●「そうだったんですね」
●●「ところで、今日は暑いですね」
●●「沖矢さん、ハイネックセーター着てらっしゃいますが、暑くないんですか[小文字]笑[/小文字]？」
●●「汗一つかかず、一体その中は如何なってるんですか？」


沖矢「…」