ペンダントの模様と、本に書いてある模様は全く同じだった。

「すごい、、、!なにか、関係があるのかなあ?」

直吉は、小さな声で叫んだ。少し興味がわいて、いろいろとイジってみた。光にかざしてみたり、じっくり観察してみたり。すると、リビングからお母さんの声が聞こえた。

「ご飯できたよ～!」

「わかった!すぐ行く!」

彼は、本に書いてある、模様の隣にペンダントをおいた。そして、ドアに駆け出した。が、ペンダントの紐が手に引掛っていて、思いっ切りペンダントを引っ張ってしまった。

すると、どうしたことか、回転し始めたのだ。回転しながら徐々に、本の模様に近づいていった。完全に、模様と模様が重なるとペンダントの回転はゆっくり止まり、青白い光を放ち始めた。ペンダントを引っ張ったことにも、回っていたことにも気が付かなかった、直吉は、異変を感じて光っているペンダントを手にとった。その瞬間、直吉の立っている床に、黒い穴がポッカリと空いた。びっくりして、直吉が下をみたときにはもう、黒い穴に吸い込まれていた。

「わああああああーーーー!!!」