悪人の正義〜井手畑物語〜
「そうだね、、、」
彼は少し考えてから言った。
「落とし穴作るのはどう?」
「それいいね!やろう!」
大河はこの案をとても気に入ったらしかった。早速、どこに掘ろうか、とかどういうふうに掘ろうかなどと1人で考えている。少しすると、にこやかに「ここ掘ろうよ!」と言ってきた。
「いいね。そうしよう!」
なんの道具もないので、2人は手で土を掘り始めた。昨日は雨が降っていたので、土が湿っていてとても掘りやすい。2人は夢中で土を掘っていた。
5分くらい掘っただろうか。直吉が急にあっ、と小さく叫んだ。
「どうしたの?」
「な、これ、なんだと思う?」
そう言いながら見せてきた手の中には、丸くて紐がついている土まみれの、なにか、だった。
彼は少し考えてから言った。
「落とし穴作るのはどう?」
「それいいね!やろう!」
大河はこの案をとても気に入ったらしかった。早速、どこに掘ろうか、とかどういうふうに掘ろうかなどと1人で考えている。少しすると、にこやかに「ここ掘ろうよ!」と言ってきた。
「いいね。そうしよう!」
なんの道具もないので、2人は手で土を掘り始めた。昨日は雨が降っていたので、土が湿っていてとても掘りやすい。2人は夢中で土を掘っていた。
5分くらい掘っただろうか。直吉が急にあっ、と小さく叫んだ。
「どうしたの?」
「な、これ、なんだと思う?」
そう言いながら見せてきた手の中には、丸くて紐がついている土まみれの、なにか、だった。