- 閲覧前にご確認ください -

U-Boot ‐海中の狼‐の記念作品(?)的なものです。ぜひ読んでみてね!!
(宣伝)

文字サイズ変更

本望。

#1

本望。

あの人は水平線のどこかに消えた。
その後、二度と帰ってこなかった。
「海を駆け抜け、世界を旅するのが俺の夢」が口癖だった。
客船に乗った、戦士でも何でもない普通の船乗りだった。
いつかだろうか。二人で船に乗ろうと言った。
私は船に乗ったことが無かった。
戦争が始まった。
あの人の船は、徴用されて地獄の海を渡った。
私はきっと帰ると思っていた。
ある日の新聞を見た時、私は驚愕し、呆然とした。
一面に、あの人の船が魚雷攻撃で沈んだことが記されていた。
それでも生きて帰って来ると思った。
すぐに郵便局の人が来て、遺書を渡してきた。
雨が降った。雨がその新聞を濡らし、インクが染み出て、手を黒く染めた。
涙も雨も癒えぬ気持ちを濡らしただけ。
船と共にあの人も、あの思いも、沈んだ。
私は、あの海を恨んだ。
誰かが
「好きな船と沈んだんなら本望だろう。」
と言ってきた。
果たしてそれは彼の本望なのだろうか?




戦争は終わるも、私の気持ちは癒えない。
周りは、帰ってきた兵士を歓喜で出迎えた。
でもそこにはあなたの姿は無い。
私は、その嬉しそうな皆の姿にも引きちぎられた。
これもあなたの本望だったの?

作者メッセージ

ご愛読ありがとうございます!
初のポエムであり、初の銃後の世界。いかがだったでしょうか?

2025/04/08 19:43

一般人なのかも― ID:≫ 04ctccTmJOpiQ
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 1

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL