二次創作
同期【名探偵コナン】、【警察官】
side no
ドスン、と響き渡るその後は、伊達が倒れ込んだ音だった。小柄で華奢な女性、●●が自分より遥かに大きな男性を制した。その事に周りも、倒された伊達も呆気に取られていた。
●●『伊達班長、大丈夫ですか?』
航「あ、あぁ…」
●●『それなら良かったです。』
研二「な、なぁ。じんぺーちゃん、あれってどう言うこと…?」
そう問う萩原に答えたのは松田ではなく●●だった。
●●『どう言うこともないわ。私が勝ったのよ!』
陣平「班長が負けた…?」
景光「ははっ、●●ちゃん、すごいね!そんな女性、初めて見たよ!」
●●『ありがとう。“褒め言葉として”受け取っておくわね。』
そう言うと部屋に戻る彼女。まだ熱が下がりきっていないのか足元がふらついている。部屋の前の廊下まで来た時、彼女の身体は限界を迎えてしまった。
●●『うぅ…』
朝と同じく苦しそうな声を上げる●●。偶然1人で通りかかったであろう景光が助けようとする。
景光「●●ちゃん!大丈夫⁈」
●●『うぅーん…景光…朝…熱…』
景光「えっ、●●ちゃん、朝から熱があったの⁈」
●●『うん…』
景光「それなのに授業行ってたんだ…偉かったね。ちょっと部屋入るね。」
そう言い●●を抱き抱え●●の部屋に入る景光。彼女の部屋は質素だが必要なものは揃っていた。景光が部屋を見渡すと救急箱が見えた。それを取り出し、箱を開けると冷えピタが数枚入っていた。
景光「ちょっとおでこごめんね。」
そう言って●●の前髪を左右に分け、額に冷えピタを貼る。器用な景光だが緊張からか少しズレてしまった。
景光「わ、ズレちゃった。ごめんね。貼り直すね。」
●●『んーん、大丈夫だよ。』
そう言って幸せそうに微笑む●●。普段の姿からは想像出来ないその表情に照れ、顔を真っ赤にして
景光「●●!じゃあね!ちゃんと寝るんだよ!」
そう言って部屋を出て行ってしまった。