鬼塚「で、あるからして警察は現場周辺の目撃情報を集めることになる。ここで注意したいこと。誰かわかるやついるか？」
降谷「はい！」
鬼塚「答えてみろ降谷。」
古谷「はい。目撃情報の注意点として犯罪現場に居合わせたストレスや思い込みや警察官の誘導的な質問で目撃者の証言がゆがめられる可能性がある。そのため、証言を鵜呑みにするのではなくしっかりとした裏どりが必要である。」
さすが零。真面目だなぁ。
鬼塚「その通り。さすがだな降谷。」
ふぁ〜ぁ。なんか眠くなって来ちゃったよ。
松田「まぁここを卒業した連中がそれをちゃん実践できるかはマユツバもんだけどな。」
は？今陣平、あっさりやばいこと言わなかった？
鬼塚「おい松田！貴様は警察官をなんだと思っとる⁈」
やっぱ怒るよねー。名前からして鬼だもん、この人。
陣平「そりゃ〜もちろん、誇りと使命感を持って国家国民に奉仕し人権を尊重して公正かつ親切に職務を執行し規律を厳正に保持して相互の連携を強め人格を磨き能力を高めて自己の充実に努め清廉にして堅実な生活態度を保持する…それが警察官…でしたよね？」
鬼塚「ん〜、分かっていればよろしい。（チャイムが鳴る。）
では今日の講義はここまで！各自しっかりと復習しておくように。」
陣平「ふぁ〜あ。」
「はい鶏肉と卵炒め定食。ご飯少なめね。」
景光「どうも。」
「それでこっちの子は野菜炒め定食とご飯少なめね」」
●●『ありがとうございます！』
陣平「おい、そこ座るのかよ…しかも2人！おい！」
●●『誰も座っていないし、空いているのでしょう？』
景光「誰も座ってないってことは空いてるんだろ？あっ。」
え、この人、何？私と被せて言葉を発して来た人に怪訝な目を向けると、さっきの真面目くん、こと降谷零が来た。
零「ほらお前最近ボーッとしてるぞ。」
景光が忘れた水を届けた見たい。
景光「あ、ありがとう。」　
ただ水を届けただけかと思っていたら私たちと近くの席に座る。
陣平「なんでお前までここに座るんだよ。」
零「え？空いてるんだろう？ここ。」
航「あー、腹減ったー。」
あ、伊達班長。ちょうどいいところに。
●●『伊達班長！私の味噌汁と漬物、あげるよ！』
そう言って渡すと景光も班長に渡している。
景光「僕もこれいらないからあげるよ。」
航「なんだ？2人ともいらないのか？」
●●『お腹空いてないからいいよ。』
景光「僕も今あまり食欲無くって。」
陣平「ケッ。食べねーといつまでもちっこいままだぞ。」
●●『はぁ⁈失礼ね！警察官になるのに身長なんて関係ないでしょう⁈』
景光「まぁまぁ。落ち着いて。」
研二「なぁ。このテーブルにソース置いて…」
航「ほらよ。調達はお前の得意分野じゃなかったか？」
研二「なんか他のテーブル全部切れちゃってて。サンキュウ。あっ。陣平ちゃん。カッコいい顔が台無しだよ。」
陣平の口元についたソースを拭う研二。なんかこの2人親子に見えて来た。
陣平「なっ何しやがる！」
研二「そんな手で擦っちゃダメだよ。」
陣平「余計なお世話だ！」
研二「ホラ。なら自分でちゃんとしなよ。」
陣平「チッ。」
研二「そうそう。男は素直で無くっちゃ。」
女子「萩原くーん！」
研二「ハイハーイ。」
女子学生「昼食、一緒に食べてもいい？」
研二「モチのローン。」
チャラいな、コイツ。ちょっと私こう言う人無理かも。
零「さっきの授業。どう言う心境の変化なんだ？」
さっき？あー、あの教科書丸暗記のあれか。
陣平「ん？」
零「僕の記憶が正しければ、君は警察官が嫌いだったはず。もしかしてツンデレとか？」
ﾄﾞﾝｯ。
零、●●｛ｯ!!｝
男子学生2人がわざと私と零に当たってくる。
男子学生「警察学校で金髪とかありえね〜だろ。」
男子学生「ほっとけよ。」
そっか。私と零は金髪。だから黒髪が多い日本人からしたらいじめの対象になるってことね。
陣平「ちげ〜よ。今でも腹ん中じゃ思ってるぜ？警察なんてクソ食らえってな。」