チカラの真理は世界の真理
#1
世界のチカラ、とくとご覧。
…あぁ、やっと来てくれた。君のことをずっと、ずっと待っていたよ。
気にしないで、僕はただの案内人。この夢が覚めたら消え、きっと忘れる。
少し世界について話したいと思っていたんだ。よく分かっていないみたいだからね。
さて、そろそろ本題に映ろうか。
―――この世界は、チカラによって動いている。
異能力、魔力、実力、努力、権力、運命力……。本当に様々なチカラがあるんだ。
でも、君も分かるだろう?そんなものが一点に集まれば破滅を待つばかり。
―――だから世界は、大きく3つに分かれた。
人ならざるチカラが溢れる国、「[漢字]箕仄国[/漢字][ふりがな]みしきのくに[/ふりがな]」。
自身に備わるチカラを信じる国、「[漢字]柏熔国[/漢字][ふりがな]はくようのくに[/ふりがな]」。
生まれ持つチカラが第一の国、「[漢字]溟颯国[/漢字][ふりがな]めいりゅうのくに[/ふりがな]」。
それぞれの国の民は、掲げられたチカラを中心に生きている。
溟颯……あぁ、僕は国を「箕仄」とか、「柏熔」とか、そんな感じに呼んでいるんだ。
…閑話休題、さっきの話だけれど。
溟颯が一番分かりやすいかな?溟颯に生きる者は生まれた時から上下がはっきりしているんだ。
そして国民もそれを受け入れている。
…つまるところは、出世はあるかもしれないけど下剋上は絶対に起こらない、ということだね。
そう、チカラが世界を動かすというのはそういう意味なんだ。
…そういえば……あぁ、また話は逸れてしまうけれど。
3国の中心の地下には、巨大な穴があってそこに世界の仕組みが潜んでいるって言われているんだ。
僕としては正直信じられないというか、信用できないというか、信憑性がないというか…。
…おっと、もうそろそろ君の世界は朝になるんじゃないかな?
―――さようなら、君に良い出会いと良い未来が待ち受けていますように。
……目を覚ませ、時が来た。お前がすべてを見る時が。お前がすべてを知る時が。
気にしないで、僕はただの案内人。この夢が覚めたら消え、きっと忘れる。
少し世界について話したいと思っていたんだ。よく分かっていないみたいだからね。
さて、そろそろ本題に映ろうか。
―――この世界は、チカラによって動いている。
異能力、魔力、実力、努力、権力、運命力……。本当に様々なチカラがあるんだ。
でも、君も分かるだろう?そんなものが一点に集まれば破滅を待つばかり。
―――だから世界は、大きく3つに分かれた。
人ならざるチカラが溢れる国、「[漢字]箕仄国[/漢字][ふりがな]みしきのくに[/ふりがな]」。
自身に備わるチカラを信じる国、「[漢字]柏熔国[/漢字][ふりがな]はくようのくに[/ふりがな]」。
生まれ持つチカラが第一の国、「[漢字]溟颯国[/漢字][ふりがな]めいりゅうのくに[/ふりがな]」。
それぞれの国の民は、掲げられたチカラを中心に生きている。
溟颯……あぁ、僕は国を「箕仄」とか、「柏熔」とか、そんな感じに呼んでいるんだ。
…閑話休題、さっきの話だけれど。
溟颯が一番分かりやすいかな?溟颯に生きる者は生まれた時から上下がはっきりしているんだ。
そして国民もそれを受け入れている。
…つまるところは、出世はあるかもしれないけど下剋上は絶対に起こらない、ということだね。
そう、チカラが世界を動かすというのはそういう意味なんだ。
…そういえば……あぁ、また話は逸れてしまうけれど。
3国の中心の地下には、巨大な穴があってそこに世界の仕組みが潜んでいるって言われているんだ。
僕としては正直信じられないというか、信用できないというか、信憑性がないというか…。
…おっと、もうそろそろ君の世界は朝になるんじゃないかな?
―――さようなら、君に良い出会いと良い未来が待ち受けていますように。
……目を覚ませ、時が来た。お前がすべてを見る時が。お前がすべてを知る時が。
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