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・モブがよくしゃべる
・ほとんど特殊設定
・微キャラ崩壊
少しですが戦争に言及しています。天国と地獄の描写がありますが、ほんとにすずきが勝手に考えた設定です。暖かい目で見てください。

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二次創作
天界のいろいろ

#1


どうも、中島敦です。天使です。
厨二病じゃありません。リアルに天使です。その証拠に僕の背中には羽が生えていますし、頭上には天使の輪が浮いています。そう、皆さんがイメージするようなやつです。皆さんには珍しいものかもしれませんが、僕たちにとってはこんなの見慣れて飽き飽きするくらいです。生まれたときからついてるし。
僕は今、天国の中央にある天門の側で休憩しています。現代、下界で皆さんが直面しているウイルスや戦争のせいで天使もワーホリの時代ですからね、休息も大事です。
まあ、せっかく休憩していることですし、天界についてちょっとお話しましょうか。
まず、皆さんもご存知の通り、天界には天国と地獄があり、天国では僕たち天使が、地獄では悪魔がそれぞれ働いています。あと、死神っていうやつらがいるんですけど、こいつらは一旦置いておきます。ややこしくなるので。
大体想像つくと思うんですけど、天使と悪魔ってめちゃくちゃ仲悪いんですよね。ていうのも、僕たちの先祖がはじめたしょーもない争いがずっと続いてるからなんですよ。その争いのきっかけになったのが、今僕が休憩しているこの門、天門なんですけど。なんかずっと昔の悪魔が「地獄も天界なのに、何故天国の門だけが『天』の文字を冠しているのか」的なことを言い出したんですね。はい。うるせーって感じですよね。で、それに対して僕らの先祖が「天国と地獄だったら絶対天国の方が偉いんだし、そもそも人間には地獄が天界だってイメージねぇよバーカ」みたいにやりかえしたんです。うん、ちょっと昔の天使もどうかと思います。で、その小学生も呆れるレベルの口喧嘩が元になって、現代まで続く争いがはじまったというわけです。
そういうマウントみたいなのに興味がない現代の若い天使、それこそ僕や僕の同僚からすると、先祖って馬鹿なんだという一言に尽きます。なんか年寄りの天使たちって人間のこと見下してるっぽいんですけど、自分たちもあんまり大差ないんですよね。
でも、こういう考えの天使もいる中で、悪魔には自分たちの立場を分からせてやるべきだって燃えてる天使もいます。僕と同世代の天使の中でも二分割されてて、争いに行く天使も割といます。あ、争いって言っても、下界で起こってる戦争みたいな血なまぐさいやつじゃないですよ。僕たち、怪我はするけど死なないんで。それに武器のバリエーションもないから、大抵は相手が仕事で使う書類を盗み出したり、武器を隠してやったりみたいなせこいことをしています。争いというよりいじめに近いです。そんなくだらないことやめろよって思ってる奴が多いんですけど…なんか、ずっと続いているものをやめさせるのって労力がいるじゃないですか。ましてや自分は参加してないのに「やめとけよ」って言うの…だるいし。皆そういうスタンスなので、なんとなく続いちゃってるんですよね。
ふぅ。久しぶりにこんな一気に喋ったかも。ちょっと疲れたので、水を一口。ごくん。
あ、この水は一応「天国水」っていう安直な名前がついてます。人間…っていっても死者ですけど、彼らにとってこの水は結構大事です。この水を飲まないと天国にいられなくて、かといって悪いこともしてないから地獄にも行けないし、ってことで天界の何もないところをさまよいます。で、死神に捕まります。
死神の話も、また今度しますね。
ちなみに、その大事な天国水ですが、僕たち天使にとってはただの水です。悪魔が飲むとめちゃくちゃまずくて、お腹壊すらしいです。
そうそう、さっきの話に戻っちゃうんですけど、昔の悪魔が天門について強く憤ったのも、一応理屈があって。
地獄には、天門と同じように獄門というのがあるんです。この天門と獄門は、それぞれの世界の入り口になっていて、人間の身近なもので言うと…空港の金属探知機をもっとでかくした感じですかね。金属物を持って通るとビービー鳴るやつ。あれみたいなものです。天門の役目は、天国に来た死者に「あんたは天国の一員だよ」っていう証をつけること。白いローブを着せるんです。獄門の場合は上裸で、かろうじて大事なところだけ(お粗末な)布で隠すことが許されています。死者はそういう可哀想な格好をしていますが、悪魔たちはちゃんと黒いローブを着ています。
と、まあ、とにかくそういうのが天門、そして獄門の役目なんですけど、実際には常駐の天使または悪魔がいて、彼らが死者にローブ(あるいはお粗末な布)を渡してるので、実質門はただそこにあるだけです。正直いらない気がしますが、まあ、形式は大事ですからね。

2025/04/06 20:27

すずき@二次創作 ID:≫ 183/Iba25hgvk
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