一番最後の花火
まわりの人達:
3・2・1・!…
最後の花まで10分はある。
その間に…来て…
お願い…お願いだから…『来てよ…』
凪:なぁ美海大丈夫か?
美海:…?
凪:急に倒れて…ここベンチ
美海:…!何分たった?!
凪:え、7分たったけど…
美海:どうしよう…どうしよう…
凪:どうした?
美海:もう……やだ…
凪:…わかった。ほら花火だ。
美海が昔から好きだった花火だ。
俺が美海の事を知らないと思うか?
いいか?よく聞け。
美海が恐れてるのは『この世界とのお別れ』だろ?
美海:なんで…知って…
凪:はぁーだから俺が美海の事知らない分けないだろ?
今言うと不安かもしれないけど言わせてもらう。
美海…ずっと好きだった。
小学生の頃から。今までずっと。
不安なら断ってもいい。
残り二分
ただあっちにいっても俺の気持ちは忘れるな。
美海:…
凪:断りたいなら…断れよ…
美海:私だって!好きだよ!!
でも…
凪:これが伝統なんだろ?
そんなん知ってる。
美海:なんで知ってんの…秘密にしてきたじゃん!
なんで…
凪:だから言ったろ?小学生の時。
『俺は美海を絶対。何があっても守る』って
これ実質告ってるけど…
残り一分
美海:もう…時間が…ない…
凪:大丈夫だ…
美海。知ってるか?
美海:なにを…
凪:時間がたって神様達が迎えに来る。
その時。○○が来ればこのままらしい。
美海:○○って何よ…教えてよ!!
凪:すまん……無理だ…
美海:なんで…なんで…
5・4・3
凪:もう一つ。
俺は…
美海:もう……無理だよ……
2・1
凪:『美海を守る守護神だよ』
美海:…え…?
ヒューーー…
どーーーーーーーん