焦がれ愛が漂う
#1
「叶う」叶わない
side:[漢字]恋[/漢字][ふりがな]こい[/ふりがな]
騒がしい街の中で私は彼女を待っていた。
…こういう風に誰かと出掛けるのは何年ぶりだろうか。
なんか懐かしいな~!……本当懐かしい
そんな風にわくわくしていると…遠くから彼女の姿が見えた。
恋「[漢字]沙宮瀬[/漢字][ふりがな]さみやせ[/ふりがな]さーん!」
私は彼女の名前を呼んで大きく手を振る。
沙宮瀬「[漢字]優莉[/漢字][ふりがな]すぐり[/ふりがな]さん。」
沙宮瀬さんは微笑みながら小さく手を振った。
女にしては低くてかわいい声だ。
…それにしても名字読みか…まぁ立場的にも距離は遠いのかな。
沙宮瀬「珍しいね。君がお出かけに誘うなんて…」
私に近寄って彼女はそう言う。
…確かに組織の隊員にはあまり遊びには誘わない。
でも沙宮瀬さんは優しいし昔の恩があるし!
恋「恋は沙宮瀬さんとお出掛けしたかったんです!」
恋「沙宮瀬さん!買い物より恋を優先してくれてありがとうございますっ!」
私がそう言うと沙宮瀬さんはあははと笑って見せた。
沙宮瀬「いいのいいの。隊員と隊長の仲を深めるいい機会なんだから。」
さすが沙宮瀬さん…かっこいい…!!惚れそう…。
…もう既に惚れて…いや、惚れかけてる…。
沙宮瀬「それじゃ…行こうか。」
彼女は私を見て微笑んだ。
恋「ですね!行きましょ!」
私は彼女の手を強制的に繋ぐ。
恋「恋!いつか沙宮瀬さんと行きたい場所があったんです~!」
私はそう言って微笑み、彼女を見た。
…すると彼女は私の手を振り払い…
沙宮瀬「…へえ…案内してくれる?」
彼女は少し冷めた声で言い、私から視線を逸らした。
さすがに手を繋ぐのはマズかったか…。
でも私は後悔しない。
[漢字]あなた[/漢字][ふりがな]誰か[/ふりがな]に愛してもらいたいから。
*▽*▼*
side:沙宮瀬
…今日は優莉さんとのお出掛けか。
私としては化粧品買いに行きたかったけど…。
…仲は深めておいて損はないか。
優莉さん結構モテてるしメイク術とかも聞けるかも。
そしたらきっと…
恋「沙宮瀬さーん!」
…遠くから彼女の声が聞こえる。
沙宮瀬「優莉さん。」
私も小さく手を振っておいた。
沙宮瀬「珍しいね。君がお出掛けに誘うなんて…」
優莉さんは他の隊員とは出掛けてないらしい。噂で聞いた。
…隊長だから…ならあまり立場上げとかは期待しないでほしいけど…。
恋「恋は沙宮瀬さんとお出掛けしたかったんです!」
恋「沙宮瀬さん!買い物よりも恋を優先してくれてありがとうございますっ!」
…若干後悔してきた。
同性のほとんど全員から優莉さんって嫌われてるのに私が行ったらマズい…。
沙宮瀬「いいのいいの。隊員と隊長の仲を深めるいい機会なんだから。」
そう言ってチラッと優莉さんを見てみると…
…めっちゃにこにこしている。
それはもうとてもにこにこしている…。
…満足したなら何より。
沙宮瀬「それじゃ…行こうか。」
私がそう言った後、彼女は私に近寄り…
恋「ですね!行きましょ!」
私の手を握った。
…え?
恋「恋!いつか沙宮瀬さんと行きたい場所があるんです~!」
そう言って彼女は微笑んだ。
私は思わず彼女の手を振り払う。
[大文字]え、なにこいつ。[/大文字]
…いけないいけない。…素が出てしまった…。
沙宮瀬「…へえ…案内してくれる?」
私はいつもと変わらない声色…で彼女に言った。
…いや、もしかしたら少し低くなってたかも…危ないな。
…まぁ…いいか。
僕は[漢字]彼[/漢字][ふりがな]×××××[/ふりがな]に愛してもらえればそれでいい。
騒がしい街の中で私は彼女を待っていた。
…こういう風に誰かと出掛けるのは何年ぶりだろうか。
なんか懐かしいな~!……本当懐かしい
そんな風にわくわくしていると…遠くから彼女の姿が見えた。
恋「[漢字]沙宮瀬[/漢字][ふりがな]さみやせ[/ふりがな]さーん!」
私は彼女の名前を呼んで大きく手を振る。
沙宮瀬「[漢字]優莉[/漢字][ふりがな]すぐり[/ふりがな]さん。」
沙宮瀬さんは微笑みながら小さく手を振った。
女にしては低くてかわいい声だ。
…それにしても名字読みか…まぁ立場的にも距離は遠いのかな。
沙宮瀬「珍しいね。君がお出かけに誘うなんて…」
私に近寄って彼女はそう言う。
…確かに組織の隊員にはあまり遊びには誘わない。
でも沙宮瀬さんは優しいし昔の恩があるし!
恋「恋は沙宮瀬さんとお出掛けしたかったんです!」
恋「沙宮瀬さん!買い物より恋を優先してくれてありがとうございますっ!」
私がそう言うと沙宮瀬さんはあははと笑って見せた。
沙宮瀬「いいのいいの。隊員と隊長の仲を深めるいい機会なんだから。」
さすが沙宮瀬さん…かっこいい…!!惚れそう…。
…もう既に惚れて…いや、惚れかけてる…。
沙宮瀬「それじゃ…行こうか。」
彼女は私を見て微笑んだ。
恋「ですね!行きましょ!」
私は彼女の手を強制的に繋ぐ。
恋「恋!いつか沙宮瀬さんと行きたい場所があったんです~!」
私はそう言って微笑み、彼女を見た。
…すると彼女は私の手を振り払い…
沙宮瀬「…へえ…案内してくれる?」
彼女は少し冷めた声で言い、私から視線を逸らした。
さすがに手を繋ぐのはマズかったか…。
でも私は後悔しない。
[漢字]あなた[/漢字][ふりがな]誰か[/ふりがな]に愛してもらいたいから。
*▽*▼*
side:沙宮瀬
…今日は優莉さんとのお出掛けか。
私としては化粧品買いに行きたかったけど…。
…仲は深めておいて損はないか。
優莉さん結構モテてるしメイク術とかも聞けるかも。
そしたらきっと…
恋「沙宮瀬さーん!」
…遠くから彼女の声が聞こえる。
沙宮瀬「優莉さん。」
私も小さく手を振っておいた。
沙宮瀬「珍しいね。君がお出掛けに誘うなんて…」
優莉さんは他の隊員とは出掛けてないらしい。噂で聞いた。
…隊長だから…ならあまり立場上げとかは期待しないでほしいけど…。
恋「恋は沙宮瀬さんとお出掛けしたかったんです!」
恋「沙宮瀬さん!買い物よりも恋を優先してくれてありがとうございますっ!」
…若干後悔してきた。
同性のほとんど全員から優莉さんって嫌われてるのに私が行ったらマズい…。
沙宮瀬「いいのいいの。隊員と隊長の仲を深めるいい機会なんだから。」
そう言ってチラッと優莉さんを見てみると…
…めっちゃにこにこしている。
それはもうとてもにこにこしている…。
…満足したなら何より。
沙宮瀬「それじゃ…行こうか。」
私がそう言った後、彼女は私に近寄り…
恋「ですね!行きましょ!」
私の手を握った。
…え?
恋「恋!いつか沙宮瀬さんと行きたい場所があるんです~!」
そう言って彼女は微笑んだ。
私は思わず彼女の手を振り払う。
[大文字]え、なにこいつ。[/大文字]
…いけないいけない。…素が出てしまった…。
沙宮瀬「…へえ…案内してくれる?」
私はいつもと変わらない声色…で彼女に言った。
…いや、もしかしたら少し低くなってたかも…危ないな。
…まぁ…いいか。
僕は[漢字]彼[/漢字][ふりがな]×××××[/ふりがな]に愛してもらえればそれでいい。
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