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魔王倒しに行くんだよね、うん、でもさ…

#5

アイス屋に就職⁉編

魔王討伐を終えた翌日。町は、英雄たちの帰還に沸いていた。勇者や戦士が、酒場や広場で歓待を受ける中、魔法使いはどこか落ち着きなく町を歩いていた。

「なんだか、落ち着かないな…」

魔法使いは心の中で呟くと、ふと立ち止まった。目の前にあったのは、町一番の人気のアイス屋だった。ショーケースには色とりどりのアイスが並び、甘い香りが漂っている。ふと、彼女はその店をじっと見つめた。

「アイス…か。」

最近、何となく気になっていたこの店。魔法使いは、魔王を倒した後も心の中にぽっかりと空いたものがあった。冒険を終えて、次は何をするべきか分からなかったのだ。だから、ふとした瞬間にこんな場所に立っていたのかもしれない。

店の前に立っていると、店主がにこやかに声をかけてきた。

「おや、あなたもアイス好きか?」

「え、あ、はい!だいすきです。」

魔法使いは少し驚きながらも答えた。その瞬間、店主が笑顔で手を広げた。

「それなら、どうだい?今、うちで人手が足りないんだ。もしよかったら、働いてみないか?」

魔法使いは目を丸くした。アイス屋の店主が、まさか自分に仕事を勧めてくるとは思ってもいなかったのだ。

「私が、アイス屋で働くんですか?」

店主はうんうんとうなずきながら、にっこりと笑った。

「そうだよ。君、魔法使いだろ?魔法の力を使って、もっと面白いアイスを作ったり、店を盛り上げたりできそうじゃないか。」

魔法使いは、少し戸惑いながらもその提案をじっくり考えた。

「でも…私、魔法使いとしての役目もあるし、こんなことでいいのかしら…?」

店主は肩をすくめて、軽く笑った。

「まあ、魔王を倒したのも凄いけど、人生には他にもやりたいことがあるんだろう?アイス作りだって、立派な冒険さ。」

その言葉が何だか胸に響いた魔法使いは、少し考えた後に答えた。

「分かりました。やってみます。」

店主の目が一層輝いた。

「よし、それじゃあ今日から君が新しいアイス屋の仲間だ!」

数日後、魔法使いはアイス屋で働き始めた。最初はアイス作りに戸惑うこともあったが、魔法使いならではの力が役立つ場面も多かった。たとえば、魔法でアイスを一瞬で冷やしたり、フルーツをピッタリの大きさに切り揃えたりするのは得意だった。そして、どこか優雅にアイスを盛り付ける魔法使いの姿が、店の新しい魅力となった。

最初は戸惑いもあったが、仕事をしているうちに、魔法使いは次第にこの新しい生活を楽しむようになった。アイスの新しい味を考案するのも面白くて、彼女の魔法の力を使って、さまざまなフレーバーを生み出していった。

「新しい冒険って、こういうことなんだな。」

魔法使いは、アイスの盛り付けをしながらそんなことを思っていた。魔王を倒すという大きな目標を達成した後、ふと気づくと小さな幸せがあることに満ち足りていた。

そして、その日の午後。町の広場で、戦士と勇者が通りかかった。

「おお、魔法使い!こんなところで何してるんだ?」

戦士が大きな声で呼びかけると、魔法使いは少し驚きながらも笑顔を見せた。

「アイス屋で働いてるのよ。見て、私の新しい仕事!」

勇者は少し間をおいてから、にっこりと笑った。

「アイス屋か。いいじゃないか、楽しそうだな。」

戦士も目を輝かせて、店内のアイスを見つめた。

「お、いい感じだな。じゃあ、オレも一つ食べようかな。」

魔法使いは嬉しそうに笑いながら、アイスを盛り付ける。彼女の心は、魔王討伐の時とは違った形で満たされていた。

「ありがとう、二人とも。よかったら、今度アイス作るから食べに来てね。」

勇者と戦士は頷き、にっこりと微笑んだ。

「もちろんだ!次はどんなアイスがあるんだ?」

その言葉に魔法使いは誇らしげに言った。

「それはお楽しみ!」

作者メッセージ

えー、これで終わりです。まぁ、作者が調子に乗って一気に書いたから、あっという間に終わっちゃったけどね。正直、何がしたかったのかよくわかんないけど、みんながだらだら無駄に過ごしてるのを見てるだけでも結構楽しかったんじゃないかな。次回?うーん、どうだろうね。気が向いたらまた書くかもしれないけど、まぁ、その時はその時で。とりあえず、ここでおしまい!付き合ってくれてありがとね。

語り手

2025/04/23 21:14

月影 ID:≫ 5iUgeXQ3Vbsck
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