二次創作
色々投稿するやつ!!
「アカグチさんって、知ってる?」
女子三人の中の、ある女子が口を開いた。
「アカグチ?誰それ」
「隣の市の、ある街の伝説でね。アカグチさんは、帽子、上着、靴、ランドセルが赤色で、傘は変なデザインなんだって」
女子は話を続けた。
「アカグチさんは[太字]晩年[/太字]までずっとイジメられていたの」
「え・・・晩年?死んだの?」
「言い方がいつも悪いよ[太字][漢字]瑠衣[/漢字][ふりがな]るい[/ふりがな][/太字]。死んじゃったの。亡くなったお母さんから貰った、大切な傘を投げられて道路にいっちゃったらしいの。傘を取り戻そうとしたら、通りかかった車に轢かれて、即死・・・らしいの」
「らしい?」
「うん。・・・[太字]実際に遺体は、今も見つかってない[/太字]らしいの。イジメっ子の証言によると、アカグチさんが轢かれたと言っている場所に、大人とすぐに行ったけど[太字]遺体はなかった[/太字]らしい」
「ねぇ、なんでさっきから『らしい』しか言ってないの?」
「そりゃ、伝説だからな〜。聞いた話だもん。確信なんてないし」
「ま、そっか」
再び、話を続ける。
その顔は、幼馴染でさえも恐ろしいと思う顔だ。
「アカグチさんは、お母さんからの最期の贈り物を取られ、嘆き、助けを求めた。なのに、誰も聞いてくれなかった。聞かなかった聞く耳を持たなかった。その怨念が死亡直前の完璧な形となり、人の姿となった。」
「・・・ん?じゃあ、今も怨念の姿でさまよってる、っていうこと?」
「さっすが瑠衣。そういうこと」
「で、さまよっているところは・・・その街?」
「うん。今も、原型がわからないほど千切られたり切られたりしている殺人事件が絶えないんだ。その被害者は主に観光客。この伝説を知らないで夕方、外に出たから、死んだ」
「『夕方に外出たから』?なんで?」
スゥ・・・と息を吸い、今にも闇が現れそうな顔をする。
もはや、〝恐い〟を超えたオーラを瑠衣には感じた。
「アカグチさんは夕方に、イジメっ子に[太字]殺された。[明朝体]夕方以降に家を出たら行けない。家を出たら、[漢字]アカグチさん[/漢字][ふりがな]鬼[/ふりがな]が歩いているから[/明朝体][/太字]」
「っ・・・[太字][漢字]華江[/漢字][ふりがな]はなえ[/ふりがな][/太字]、顔恐いよ・・・?」
「えっマジ?ごめん無意識だった」
元通りの顔になった華江だが、まだ少しあのオーラが残っていた。
「・・・ん?[太字]隣の市って、来月修学旅行で行く所[/太字]?」
「あぁ・・・そうだね」
[中央寄せ]一瞬、ほんの一瞬だけ、華江の顔は過去を思い浮かべたような、不気味な顔を浮かべていた。[/中央寄せ]
女子三人の中の、ある女子が口を開いた。
「アカグチ?誰それ」
「隣の市の、ある街の伝説でね。アカグチさんは、帽子、上着、靴、ランドセルが赤色で、傘は変なデザインなんだって」
女子は話を続けた。
「アカグチさんは[太字]晩年[/太字]までずっとイジメられていたの」
「え・・・晩年?死んだの?」
「言い方がいつも悪いよ[太字][漢字]瑠衣[/漢字][ふりがな]るい[/ふりがな][/太字]。死んじゃったの。亡くなったお母さんから貰った、大切な傘を投げられて道路にいっちゃったらしいの。傘を取り戻そうとしたら、通りかかった車に轢かれて、即死・・・らしいの」
「らしい?」
「うん。・・・[太字]実際に遺体は、今も見つかってない[/太字]らしいの。イジメっ子の証言によると、アカグチさんが轢かれたと言っている場所に、大人とすぐに行ったけど[太字]遺体はなかった[/太字]らしい」
「ねぇ、なんでさっきから『らしい』しか言ってないの?」
「そりゃ、伝説だからな〜。聞いた話だもん。確信なんてないし」
「ま、そっか」
再び、話を続ける。
その顔は、幼馴染でさえも恐ろしいと思う顔だ。
「アカグチさんは、お母さんからの最期の贈り物を取られ、嘆き、助けを求めた。なのに、誰も聞いてくれなかった。聞かなかった聞く耳を持たなかった。その怨念が死亡直前の完璧な形となり、人の姿となった。」
「・・・ん?じゃあ、今も怨念の姿でさまよってる、っていうこと?」
「さっすが瑠衣。そういうこと」
「で、さまよっているところは・・・その街?」
「うん。今も、原型がわからないほど千切られたり切られたりしている殺人事件が絶えないんだ。その被害者は主に観光客。この伝説を知らないで夕方、外に出たから、死んだ」
「『夕方に外出たから』?なんで?」
スゥ・・・と息を吸い、今にも闇が現れそうな顔をする。
もはや、〝恐い〟を超えたオーラを瑠衣には感じた。
「アカグチさんは夕方に、イジメっ子に[太字]殺された。[明朝体]夕方以降に家を出たら行けない。家を出たら、[漢字]アカグチさん[/漢字][ふりがな]鬼[/ふりがな]が歩いているから[/明朝体][/太字]」
「っ・・・[太字][漢字]華江[/漢字][ふりがな]はなえ[/ふりがな][/太字]、顔恐いよ・・・?」
「えっマジ?ごめん無意識だった」
元通りの顔になった華江だが、まだ少しあのオーラが残っていた。
「・・・ん?[太字]隣の市って、来月修学旅行で行く所[/太字]?」
「あぁ・・・そうだね」
[中央寄せ]一瞬、ほんの一瞬だけ、華江の顔は過去を思い浮かべたような、不気味な顔を浮かべていた。[/中央寄せ]