二次創作
あの時ヒーローでいられた理由
朝。
いつも、7時には起きて雄英に向かうのに今日はもう12時を過ぎている
如何でも良いが
●●「遅刻かくてーだけど…行くか」
昨日は散々泣いて泣いて泣きじゃくった
昨日のことを思い返すと、少しだけ馬鹿らしい気もする
…荼毘がしたおまじない。
泣いてるときによく兄がしてくれた
荼毘は矢張り私の[漢字]兄[/漢字][ふりがな]燈矢にぃ[/ふりがな]なのか?
●●「…」
黒霧「●●さん」
●●「…黒霧」
●●「…ごめん、雄英、行かないとなのに」
●●「今準備するから、送って貰える…?」
黒霧「…はい」
黒霧「無理は、なさらないでくださいね」
●●「…うん、」
黒霧の言葉にふと我に返った私は雄英の制服を着てアジトを後にした
●●(…折角なら、憧れていた時に着たかった)
私だってヒーローを目指した時はあるのだから、オールマイトが育った、数多くのプロヒーローを輩出する雄英にも、憧れはあった
今となってはとてつもない皮肉である
憧れたヒーローとは正反対であるヴィランの立ち位置にいる私
いつ、何時であっても子供のままじゃ許されない
●●「…[小文字]はよーございます[/小文字]」
教室から返事は帰ってこない
何となく予期していたから良いのだがヒーローってのはそんなモノかと思うと入学して早くも失望した
雄英も落ちたものだ