- 閲覧前にご確認ください -

西依 ゆか(にしより ゆか)……中学三年生。
早乙女 陽(そうとめ ひかる)……同じく中学三年生。ゆかの⬛︎⬛︎

文字サイズ変更

白紙の記憶

#1


「ふあー」と大きなあくびをする。
時計を見ると七時を回っていた。「あれ⁈ アラーム六時半にセットしておいたのに⁈」
ベッドから降り、制服に着替え、パンを咥えて「行ってきます!」と家を飛び出した。
私は[漢字]西依ゆか[/漢字][ふりがな]にしよりゆか[/ふりがな]だ。神本中学校の三年生だ。
「やばい。どうしよう」
まだパンを食べているので周りの人から見ればパンを咥えてもごもご何かを喋って急いでいる変な学生だと思われているだろう。
パンを食べ終わった。
「ごちそうさまでしたっ!」としっかり手を合わせて言った。勿論走りながら。
すると、ぶうーんという不快な音が背後から聞こえた。
「え⁈」と驚き、振り返ると蜂らしき虫がいて、追いかけてきた。
「うわああああっっっっ!」
私は石につまづき、勢いよく転んだ。

「あれ? 痛くない」
ごつごつのコンクリートの上で転んだのに。そう思い、下を見た。
ごつごつとしていない。つるつるした灰色の床が広がっていた。しかも妙に騒がしい。
「ここはどこ⁈」と顔を上げると、沢山人がいた。みんな私の事を見ていた。多分学校なのだろう。どけど、私は知らなかった。制服も違う。私の学校よりも可愛い憧れの制服でもあり、見覚えある制服でもあった。
すると、「大丈夫?」と私に近づき、言ってくれた。
「あ、えっと、大丈夫です」
「良かった」と彼は微笑んだ。
あの笑い方と顔、なんか見覚えあるな、私はそう思った。だが、誰だか分からない。どんな人で、どんな関係だった事も分からない。唯一分かる事は“大切な人”ということだけだ。
 すると、先生が駆け「西依ゆかさんですか? 職員室に来てください」と呼び出しをくらった。
少しどきどきした。廊下で寝転んで何か言われそう。
 結果、転校関係だった。私は転校生なんだな、と感じた。
先生がOKサインを出し、私は教室の中に入った。
「西依ゆかです。よろしくお願いします」そう私は言った。私は一人の男の子に目が行った。
こちらを見ているが、私には遠くを見ているような目に見えた。
あの人って、心配してくれた人なのだろうか。
「じゃあ、[漢字]早乙女[/漢字][ふりがな]そうとめ[/ふりがな]の隣へ」先生が言った。
「えーっと、早乙女くんは?」
名前が呼ばれたのに気付き「あ、はいっ」と手を挙げた。
確かにさっき助けてくれた人だ。
「よろしく」
 休み時間、クラスメイトが私の席に集まってきた。
「家はどこ?」「家族構成は?」と聞かれた瞬間、私の時間が止まった。
どう答えればいいのだろう。私には家はない。家族もいない。別の世界から来たから。
「えっと、ごめん。答えられない」
私は思い切って言ったが、心配だった。
「へえー」と感情がこもっていない風に言われそうで。後々悪口言われそうで。
だけど周りの人は優しかった。「そっか、聞きづらい事を聞いてごめんね!」と。
 私には家がない。どうしようかと悩んでいると、ぴこーんとひらめいた。
ホテルで泊まれば大丈夫じゃない? と。
私はホテルに向かおうとした。
すると、肩をぐいっと掴まれた。振り返ると早乙女くんがいた。
「帰ろう」
え? 何で……? よく分からない。
「住むんだよ。俺の家に」
ええーっ⁈
急すぎる。まだ会って一日も経っていない。初対面の人の家に住むことになるということか。
「迷惑かけない?」と私は恐る恐る訊いた。
「大丈夫。家の人にも連絡済みだから」
準備が早いっっ!
「えーっと、その、ありがとう」

「ただいまー」と元気に早乙女くんが言った。
なんか聞き覚えのある声だった。
「おじゃまします」
「あなたが西依ゆかさん? よろしくね」
「あ、はい。よろしくお願いします」

作者メッセージ

眠い。語彙力さよなら
三年生になるのが怖い。
こわいよまじで

2025/04/07 22:57

貴志柚夏 ID:≫ 19ZQABSFMiPlU
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 2

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL