今日は待ちに待った彼の誕生日
あれから手紙を書くのに緊張しまくったけどなんとか書けた
ケイト先輩喜んでくれるといいなぁ…
朝7時いつも通りの時間に起きて制服に着替えて
マブ二人と合流する
「おは～○○」
「おはようエース、デュース」
「おはよう」
そして3人で食堂へ向かう
食堂に近づくにつれ騒がしくなる
なんだろうと様子を見てみると
「ケイト先輩っ誕生日おめでとうっす!」
同じ寮生の人やら、違う寮生の人やらに誕生日を祝われてる彼氏が目にはいる
さすが我が彼氏。人気だ
「そいや、今日だったな、誕生日」
「俺たちも後で祝いにいこうかエース」
「あ?あぁ、そうだな」
～割愛～
放課後
私は一旦寮に帰りキッチンへ
今日はトレイ先輩はサイエンス部があっていないけどたくさん練習したし大丈夫!作り方は完璧に覚えてるしね!
あとは邪魔がなければ…
うん、なんだろうすごく嫌な予感しかしない
「小エビちゃん♪」
ほーらね言わんこっちゃない
噂って怖いね
「…フロイド先輩…」
「えぇなにぃ今日も小エビちゃんはご機嫌ナナメぇ?」
なぁんていってほっぺをツンツンしてくる
いや、完全に貴方のせいですよなんて言えるわけも言うわけもなく…
「フロイド先輩、私は今からやることがあるんですよ、」
「うん、知ってるよぉだって今日ハナダイくんの誕生日だもん」
この人あ、人じゃないのか…
このウツボ人の誕生日とか覚えてるんだ…意外だ
「ちょっと小エビちゃん今失礼なこと考えてたでしょぉ俺だって誕生日ぐらい覚えられるよぉ」
てゆーか、それよりケーキだケーキ
ケーキを作らなければ
仕方ないフロイド先輩は放っておいて
「先輩、私今から集中したいんで邪魔だけはしないでくださいね邪魔だけは!」
それだけ言って私は淡々とケーキを作っていくのであった
作っている間怖いくらい黙っていた先輩
普段からこうなら私も苦労しないんだけどな…
**作ること3時間**
ようやくケーキが完成した
うん、我ながら良く出来た
頑張った●●○○!偉い!
あとはこれを冷蔵庫に入れてっと
時間確認
今現在18時
うん、まぁいいでしょう
いつの間にかフロイド先輩はいなくなっていて
手紙がおいてあった
[小エビちゃん
飽きたから帰るねぇ
ケーキうまく作れてよかったねぇ
今度俺も食べたいなぁ　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　フロイド]
なんだ意外と可愛いとこもあんじゃん
私はエプロンを脱ぐと夜ご飯を食べるべく食堂へ向かうのであった
～割愛～
ご飯を食べ終わったあと私はスマホをとりだし
ケイト先輩へメッセージを送る
『ケイト先輩、今から時間ありますか?』
すぐきどくがつく
『あるよ～、どうしたの?』
『今からキッチンに向かってくれますか?話があるので』
なんでキッチンに?と思うでしょ?私もキッチンは…って思ったんだけど
ケーキが思ったより大きくて笑
本当は部屋に来てほしかったけど仕方ないからキッチンにしたってわけ
私も手紙とスマホをもってキッチンに向かう
ドアを開けたらまだ誰もいなくてホッとする
しばらく待っているとケイト先輩が来た
いつ見てもかっこいいね君
さすが私の彼氏大好きだ((
「ごめんね、待たせた?」
「全然!」
「よかったぁ!えーと、話って?」
「あ、えと…」
どうしよう緊張してきた…
大丈夫、ケイト先輩はちゃんと聞いてくれる!
なんたって私の彼氏ですから!
私は意を決して話を始める
「まずはケイト先輩、誕生日おめでとうございます!」
「ありがとう○○ちゃん」
「えと、誕生日プレゼント、何がいいかなぁって悩んでたんですけど結局決まんなくて手紙を書いてみたんです!」
「手紙…??」
「はい、手紙です」
「待って…そんなん超うれしー」
「あと、ケーキ作ったんです」
「ケーキ…??だからここずっとトレイくんと一緒にいたんだ…」
「…??」
「あぁ、いや、最近○○ちゃん用事あるからって先帰ることが多かったでしょ?だから気になってこっそり見てたんだ笑」
「!!」
「なんだ…ケーキ作ってたんだ…」
「あの…??」
さっきらなんだぁしか言ってないよ先輩
何がなんだぁなのかさっぱり分からん
「もしかしたら○○ちゃん俺よりトレイくんのこと好きになったのかと思って焦ってただけなんだ笑」
「だからそれ聞いて安心した」
「それにさケーキすごい美味しそう」
「あ、写真撮ろ?」
私はケイト先輩のよこに移動する
「○○ちゃんケーキ持ってくれる?」
言われた通りにケーキを持つ
「はい、チーズ!!」
パシャ
「うん、いい感じ!」
「ケイト先輩、生まれてきてくれてありがとうございます!これから先もずっと大好きです!」
「○○ちゃん…うん、ありがとう」
そのあと二人でケーキを食べて
次の日マジカメを開くと
二人で撮った写真と私が贈った手紙の写真
「大好きな彼女からの贈り物」
と一言
それを見て笑みが溢れる
先輩、私も大好きですよ