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この物語はフィクションです。渋谷教育学園幕張とは関係はありません

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渋幕の全体像

#5


実験9 渋幕に神話はあるのか 

まえがき 比較的大きくて歴史のある組織にはたいてい神話(都市伝説ともいう)がある。この学校にもあるのではないかと思うのでベテランの教員に話を伺うことにした。 

神話の内容 確かに神話は存在したが、例にもれず奇妙なものであった。簡潔に述べると、この学校に学園長の専横がはびこるとき、伝説の生徒(“タムラブッコロスンティヌス”という敬称でよばれる)が現れて学園長をその座から引きずり下ろすという。しかし、新しい学園長は確実に前任者の子孫が務めるため再び専横が広がり、そこにまたほかの伝説の生徒があらわれ…渋幕の歴史はこの繰り返しなんだそうだ。田村炎上もそのせいで田村哲夫に学園長の座を譲ったという。 

調査 にわかには信じがたいのでこの学校の年表を見てみることにした。代替わりの直前に大きな事件が起きているケースは少なかった。しかし、若くして学園長を辞任するものが多いことに気付いた。これが神話の発端だろうか。もちろん神話が本当とは断言できない。田村家の特殊な事情や政治的な事情など、伝説の生徒以外の原因が考えられるからだ。先代の田村炎上が辞任したのが今から十年前ということが分かっているので、当時の生徒名簿を調べ、目覚ましいじゃんけんで勝負した仲である田村炎上に直接話を伺おうと思う。 

表 歴代の学園長の辞任した時の年齢 

80代以上 一名 

70~79 0名 

60~69 4名 

50~59 11名 

結果 渋幕に神話はあった。 


実験10 渋幕の図書館事情 

まえがき 前回の実験で年表を調査したのだが、その時に訪れた図書館がひどい有様であったのでここに記しておく。 

実態 先日追加された本を見てほしい。 

フィーフォーフューフェー著「強盗上等」 

ニンジンジン著「あるブスの少女ハイジ」 

愛国心右翼著「大日本帝国版核兵器―その名は竹槍―」 

ピロピロ・ピロピロポン著「おまえの汚い手でこの本にさわんじゃねえ」 

アントニウス・ティラノサウルス著「ヘーゲルの反対はルゲーヘ」 

…など十五冊 

原因 司書にこのことを問いただすと、最近学園長が家畜「ゲロネズミ」の飼育を提案、生徒会もそれを是認してしまったため、その事業に大金が注ぎ込まれてしまい、まともな本を買う金がなく、紙くずに等しい本(一冊十円以下)しか買えないのだという。だったら時間をかけて金をためてまともな本を買えばいいと思ったのだが、新しい本が少ないと仕事ぶりが悪いと評価されてしまうようだ。家庭から古本を寄付してもらうことも検討しているという。読者の中にはこれらの本はタイトルだけが悪いのであって内容は問題ないのではないか、と思った人もいるだろう。幸い文章量が少ないおかげで全て読むことができたのだが、やはりタイトル通りの内容であった。それでも信じられないのなら、自分で読んでみて確認していただきたい。 

まとめ 図書館だよりを見ればわかるとおり、年々渋幕生の読書量が低下しているが、さらに拍車がかかってしまうことが危惧される。学園長とその子孫を根絶すれば万事解決するのだろうか。まだ手遅れではないのでギリギリまでより良い解決法を探し出していきたい。 

追実験3 渋幕の教育目標とは

ねらい:校訓「渋幕スピリット」の意味を解明。
手段:学園長の父である田村炎上に話を伺う。
結果:田村炎上も意味を知らなかった。
考察:校訓は学園長による儀式のための呪文であり、理解してはいけない。

作者メッセージ

あと6日で渋谷教育学園100周年フェスが行われるらしい。しかし、これらの文章を読んでもらったらわかる通り渋幕は危機的状況にあるといえる。フェスで何が起きたとしても不思議ではない。私も参加するのだが最低限の武装はしていくべきだろう。実際公民研究同好会が学園長のダンス中に襲撃をするという報告を受けた。私はとりあえず学園長を防衛することにする。このフェスで今後の研究内容が変化する可能性も高い。極めて重要なフェスになるだろう。

2025/11/05 12:16

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