渋幕の全体像
実験7 演劇部はもう終わりなのか
まえがき 知ってのとおり、演劇部は数か月前の事件で壊滅した。低学年の人や外部の人間にはわからないと思うので、その事件を解説するところから始める。
演劇部放水消滅事件
その日演劇部のオペラ「出ていけ!アンマンパン」の公演があった。オペラを勘違いしていたのか終始発狂しているようにしか見えなかった。最後のアンマンパンとバダゴのキスシーンのとき、アンマンパン役が大きなくしゃみをし、相手の顔につばと鼻水をぶちまけてしまった。これを見た観客が激怒し、警察に通報、キャストは爆発音や技名を叫ぶことで警察を撃退したが、ついでにやってきた消防車が放水、キャストは押し流され行方不明になってしまった。その後残った部員が細々と「はらぺこミドリムシ」などの簡単な劇を上演しているという。
今後の展望 演劇部は経験豊富な部員を大勢失ってダメになってしまったと思われてきたが、彼らは一生懸命練習し、先月の「はらぺこミドリムシ」の公演は客が集まらなかったとはいえ大好評だったという。この調子なら客や部員数を回復できるだろう。私は演劇のような高尚な娯楽が渋幕をきれいにしてくれると信じている。ぜひとも期待したい。
実験8 渋幕の英語教育はどうしてここまでひどいのか
まえがき 渋幕は先進的な英語教育を誇っているとされるが、授業を受けたこちらからしたらまったく意味不明である。その実態を解説したうえでなぜこうなってしまったのかを考察する。
実態 英語教育は渋幕独自の教科書「Throwing stone is fun」が用いられる。ただし、この教科書はデタラメが多い。その一部を紹介すると、
1. 超限定用法 主語と述語を省略する。意味は全く変わらない。
例文 Godzilla was destroyed by Tokyo(直訳:ゴジラは東京に破壊された。意訳:一寸の虫にも五分の魂) → was destroyed by.(ゴジラは東京に破壊された。)
2. 結合法則 主語と述語を合体させる。意味は全く変わらない。
例文 Bob was built the biggested bill.(ボブは当時一番大きかったビルを作った。) → Bobbill.(ボブは当時一番大きかったビルを作った。)
3. 継承文 特定の情報を保持し続ける文。意味が犠牲になる。
Jone had the greatest getter. (ジョンはもっとも偉大なギターを持っていた。)→Jone hadjone thejone greatestjone getterjone .(ジョンはもっともジョンなジョンのようなジョンをジョンしていたジョン。)
4. 省略
tfxxbhh←この決まりが発動すると文章を書かなくてもよくなる。
-腐ったドーナツが爆発した。
また、二つ目の意味で
-宿題が強盗に盗まれた。
尚、この意味となる英文のときのみ発動する。
⑤ 超ちょうちょ用法
cut cutted cutted cattedf (現在形、過去形、過去分詞形、ちょうちょ形)のように過去分詞系の動詞+fに加え、2文字目を適当に変えればよい。
これが発動するとどんな時制でも表せるようになる。
I was cattedf my hair (私は明日髪を切ってもらうつもりだ。)
発動条件は大学で習う。
⑥交換法則
// My arms and legs are moving because I am walking → //legs because am My arms walking are and I moving
文頭に//を付ければ語順を無視できる。
1. ② 結合法則を使って文を主語と述語だけにした上で超限定用法で省略すると文をピリオドだけにできる。熟練が求められる。
例文 Bill made bill’s son,bob, to being made a the biggest bill because bill’s wife, BillBill is wanted to be living a biggest the bill so. .(ビルさんはビルさんの息子に一番大きなビルを作らせました。なぜならビルの妻のビルビルが一番大きなビルに住みたがったからです。) → Billbillbobbill → .
…といった具合である。来年の教科書は結合法則+超限定用法をフル活用し、ピリオドだけになるというから冗談じゃない。
考察 これは学園長が講話の場で話していたことだが、彼とその父は文部科学省の「英語教育対策会議」の議長と副議長を務めていたという。試しに議事録を閲覧してみたところ「超ちょうちょ用法」や「超限定用法」など意味不明な提案をしていることが分かった。全ての元凶は学園長であったのだ。生かしておけない。さらに問題なのは、教育者の側が愛想をつかしたのか、教えるのが楽だから黙っているのか、大きな陰謀があるのかは知らないが、大きな反発を起こしていないことである。もっとこの学校のことを知れば詳しくわかるのだろうか。
まえがき 知ってのとおり、演劇部は数か月前の事件で壊滅した。低学年の人や外部の人間にはわからないと思うので、その事件を解説するところから始める。
演劇部放水消滅事件
その日演劇部のオペラ「出ていけ!アンマンパン」の公演があった。オペラを勘違いしていたのか終始発狂しているようにしか見えなかった。最後のアンマンパンとバダゴのキスシーンのとき、アンマンパン役が大きなくしゃみをし、相手の顔につばと鼻水をぶちまけてしまった。これを見た観客が激怒し、警察に通報、キャストは爆発音や技名を叫ぶことで警察を撃退したが、ついでにやってきた消防車が放水、キャストは押し流され行方不明になってしまった。その後残った部員が細々と「はらぺこミドリムシ」などの簡単な劇を上演しているという。
今後の展望 演劇部は経験豊富な部員を大勢失ってダメになってしまったと思われてきたが、彼らは一生懸命練習し、先月の「はらぺこミドリムシ」の公演は客が集まらなかったとはいえ大好評だったという。この調子なら客や部員数を回復できるだろう。私は演劇のような高尚な娯楽が渋幕をきれいにしてくれると信じている。ぜひとも期待したい。
実験8 渋幕の英語教育はどうしてここまでひどいのか
まえがき 渋幕は先進的な英語教育を誇っているとされるが、授業を受けたこちらからしたらまったく意味不明である。その実態を解説したうえでなぜこうなってしまったのかを考察する。
実態 英語教育は渋幕独自の教科書「Throwing stone is fun」が用いられる。ただし、この教科書はデタラメが多い。その一部を紹介すると、
1. 超限定用法 主語と述語を省略する。意味は全く変わらない。
例文 Godzilla was destroyed by Tokyo(直訳:ゴジラは東京に破壊された。意訳:一寸の虫にも五分の魂) → was destroyed by.(ゴジラは東京に破壊された。)
2. 結合法則 主語と述語を合体させる。意味は全く変わらない。
例文 Bob was built the biggested bill.(ボブは当時一番大きかったビルを作った。) → Bobbill.(ボブは当時一番大きかったビルを作った。)
3. 継承文 特定の情報を保持し続ける文。意味が犠牲になる。
Jone had the greatest getter. (ジョンはもっとも偉大なギターを持っていた。)→Jone hadjone thejone greatestjone getterjone .(ジョンはもっともジョンなジョンのようなジョンをジョンしていたジョン。)
4. 省略
tfxxbhh←この決まりが発動すると文章を書かなくてもよくなる。
-腐ったドーナツが爆発した。
また、二つ目の意味で
-宿題が強盗に盗まれた。
尚、この意味となる英文のときのみ発動する。
⑤ 超ちょうちょ用法
cut cutted cutted cattedf (現在形、過去形、過去分詞形、ちょうちょ形)のように過去分詞系の動詞+fに加え、2文字目を適当に変えればよい。
これが発動するとどんな時制でも表せるようになる。
I was cattedf my hair (私は明日髪を切ってもらうつもりだ。)
発動条件は大学で習う。
⑥交換法則
// My arms and legs are moving because I am walking → //legs because am My arms walking are and I moving
文頭に//を付ければ語順を無視できる。
1. ② 結合法則を使って文を主語と述語だけにした上で超限定用法で省略すると文をピリオドだけにできる。熟練が求められる。
例文 Bill made bill’s son,bob, to being made a the biggest bill because bill’s wife, BillBill is wanted to be living a biggest the bill so. .(ビルさんはビルさんの息子に一番大きなビルを作らせました。なぜならビルの妻のビルビルが一番大きなビルに住みたがったからです。) → Billbillbobbill → .
…といった具合である。来年の教科書は結合法則+超限定用法をフル活用し、ピリオドだけになるというから冗談じゃない。
考察 これは学園長が講話の場で話していたことだが、彼とその父は文部科学省の「英語教育対策会議」の議長と副議長を務めていたという。試しに議事録を閲覧してみたところ「超ちょうちょ用法」や「超限定用法」など意味不明な提案をしていることが分かった。全ての元凶は学園長であったのだ。生かしておけない。さらに問題なのは、教育者の側が愛想をつかしたのか、教えるのが楽だから黙っているのか、大きな陰謀があるのかは知らないが、大きな反発を起こしていないことである。もっとこの学校のことを知れば詳しくわかるのだろうか。