渋幕の全体像
実験5 学園長講話はなぜつまらないのか
ねらい 学園長像に爆破予告が出されるほど学園長講話がつまらない理由を探る。
参考資料 有志の調査によると「学園長講話はつまらない」と回答した者が93.3%にのぼる。これがその表である。
質問「学園長講話はどのくらいつまらないですか。」
すごくつまらない 64.1%
つまらない 12.2%
ない 8%
その他 1%
(オラオラ省より)
方法 自分の記憶や他人の体験談を通して学園長講話がつまらない理由を探り出す。
原因1 雑談が多い
学園長講話の4割は雑談である。最もひどいのが第331回学園長講話(テーマは「炎上してもええんじょ」)であり、当時渋幕生だった教員によると、雑談が1時間であったという。雑談の内容は「和式トイレにアヒルを詰めて業者を呼ぶ羽目になった」「家の壁に穴をあけて換気していたら家の総重量が軽くなり、盗まれてしまった」というバカバカしい失敗談や、「土砂が崩れた、ドッシャーン」「人が集まんない、ああつまんない」「教科書を強化しよう」「電卓がしゃべった、グーデンターク」などのくだらないダジャレなどで、これを一時間聞かされると思うと鳥肌が立つ。
原因2 学びがない
雑談以外もひどい。「学園長講話に学びはありますか」というアンケート調査では「全くない」「あまりない」が86.4%であった。その最たるものがつい最近の第566回学園長講話(テーマは「民家に行ってみんか?」)である。学園長はこう言った。「…現在、日本は電力の93.8%を火力発電所に頼っています。このままでは地球環境が危ないのは明らかです。そこでクリーンで効率的な原子力発電所を大量に用いようという提案をします。再生可能エネルギーではだめなのでしょうか。悪くはないですが、かなり欠点が存在します。まず、効率が悪いです。風力発電所が最たる例で、手回し発電機と大して変わりません。次に、壊れやすいです。2003年にノルウェーの地熱発電所が爆発し、なくなりました。他にも、ブラジルでは温度差によって太陽光パネルが爆発する現象が発生するなど、再生可能エネルギーが疑問視される事態が相次いでいます。一方、原発も欠点がないわけではないのは確かです。万が一原子炉を冷やしきれなかった場合、爆発し、放射線を放出してしまうのです。これを各地に建てると日本全体が放射線で覆われかねません。そこで、ある一か所に集中して建てることを提案します。一番適しているのは人口密度が低く、水も得やすい徳島県松原町でしょう。ここの人口密度は一平方キロメートル当たり0.1人と極めて低く、大きな湖と瀬戸内海で囲まれているので、絶好の立地です。計算ではここに九基の原発を建てることができ、一年で700兆ワットもの電力を生み出し、中国、四国、九州地方の電力需要を満たすことができます。かつて私の山が好きな知人は原発を愚弄するような発言をしました。その罰が当たったのでしょうか。彼は30年後90歳で亡くなってしまったのです。…」データは嘘だし、こじつけもひどい。一か所に原発を建てたら一回の事故で原発がすべてパーになるではないか。学びがないのも当然である。
考察 学園長講話はすべてが駄目であった。後の実験でも渋幕に否定的な結果が出るが、全ての元凶は学園長講話に含まれる毒なのかもしれない。
ねらい 学園長像に爆破予告が出されるほど学園長講話がつまらない理由を探る。
参考資料 有志の調査によると「学園長講話はつまらない」と回答した者が93.3%にのぼる。これがその表である。
質問「学園長講話はどのくらいつまらないですか。」
すごくつまらない 64.1%
つまらない 12.2%
ない 8%
その他 1%
(オラオラ省より)
方法 自分の記憶や他人の体験談を通して学園長講話がつまらない理由を探り出す。
原因1 雑談が多い
学園長講話の4割は雑談である。最もひどいのが第331回学園長講話(テーマは「炎上してもええんじょ」)であり、当時渋幕生だった教員によると、雑談が1時間であったという。雑談の内容は「和式トイレにアヒルを詰めて業者を呼ぶ羽目になった」「家の壁に穴をあけて換気していたら家の総重量が軽くなり、盗まれてしまった」というバカバカしい失敗談や、「土砂が崩れた、ドッシャーン」「人が集まんない、ああつまんない」「教科書を強化しよう」「電卓がしゃべった、グーデンターク」などのくだらないダジャレなどで、これを一時間聞かされると思うと鳥肌が立つ。
原因2 学びがない
雑談以外もひどい。「学園長講話に学びはありますか」というアンケート調査では「全くない」「あまりない」が86.4%であった。その最たるものがつい最近の第566回学園長講話(テーマは「民家に行ってみんか?」)である。学園長はこう言った。「…現在、日本は電力の93.8%を火力発電所に頼っています。このままでは地球環境が危ないのは明らかです。そこでクリーンで効率的な原子力発電所を大量に用いようという提案をします。再生可能エネルギーではだめなのでしょうか。悪くはないですが、かなり欠点が存在します。まず、効率が悪いです。風力発電所が最たる例で、手回し発電機と大して変わりません。次に、壊れやすいです。2003年にノルウェーの地熱発電所が爆発し、なくなりました。他にも、ブラジルでは温度差によって太陽光パネルが爆発する現象が発生するなど、再生可能エネルギーが疑問視される事態が相次いでいます。一方、原発も欠点がないわけではないのは確かです。万が一原子炉を冷やしきれなかった場合、爆発し、放射線を放出してしまうのです。これを各地に建てると日本全体が放射線で覆われかねません。そこで、ある一か所に集中して建てることを提案します。一番適しているのは人口密度が低く、水も得やすい徳島県松原町でしょう。ここの人口密度は一平方キロメートル当たり0.1人と極めて低く、大きな湖と瀬戸内海で囲まれているので、絶好の立地です。計算ではここに九基の原発を建てることができ、一年で700兆ワットもの電力を生み出し、中国、四国、九州地方の電力需要を満たすことができます。かつて私の山が好きな知人は原発を愚弄するような発言をしました。その罰が当たったのでしょうか。彼は30年後90歳で亡くなってしまったのです。…」データは嘘だし、こじつけもひどい。一か所に原発を建てたら一回の事故で原発がすべてパーになるではないか。学びがないのも当然である。
考察 学園長講話はすべてが駄目であった。後の実験でも渋幕に否定的な結果が出るが、全ての元凶は学園長講話に含まれる毒なのかもしれない。