美醜逆転の世界でこの世界の不細工(つまりイケメン)に助けられました
「ああ...ドキドキしますね」
「そうやな...」
私たちは町にたどり着いた。
今は、町の入り口で身分確認をしてもらうために列に並んでいる。
何故こんなに緊張しているかって?
それは、この世界には、フードをかぶっている奴=顔がそんなにイケメンじゃない人(私にとってイケメン)っていう暗黙の了解があるから。
シャルさんと私はフードをかぶっている。
ああ、もう、緊張する!
「別に大丈夫だろ。ここは大きな町だし、色んな顔のやつが集まってくるさ」
あっけらかんと言ったのは、...ティーだ。あのスライム。
何と、ティー、人間になりました。
ー2日前ー
「このスライム、このままじゃ町に入られへんで。荷物検査とかあるし」
「ええっ!そんな...ティー、何とかならないの?」
「...?おい!スライムが......!」
動き出したティーは、段々と人のかたちになっていって、最終的にどっからどう見ても人間になった。
ついでに声も出せるようになっちゃったってわけ。
「...ティー?ティーだよね?」
「おう!アカリ、俺を拾ってくれてありがとう」
「いや、うん...」
「どうした?ブサイクすぎたか?シャルにあわせたんだが」
そう言ってティーは自分のほっぺたをつねった。
シャルさんにあわせた?
言われてみればティーもなかなかのイケメンだ。シャルさんがイケメンすぎてあれが普通になっちゃっていた。...まだ仮面ははずしてもらえないけど。
「......何でわざわざ俺にあわせるんや」
「え?だってアカリはシャルの顔が好...もごごご」
私は慌ててティーの口をふさごうとして、ティーの口の中に手を突っ込んでしまった。
「あ!ご、ごめん!」
手を引き抜くと、ティーがそれを掴んで、意地悪そうに笑った。
そのあとぐいっと手を引っ張られて、キスをされる......直前で小声で言われる。
「シャルから見た俺たち.....どう見えてるかな?」
何てこと言うの!!止めて!!!変な誤解を与えちゃ駄目!!
そう叫びたかったのに、声が出ない。
シャルさんはつかつかとこっちに歩いてきて、ティーの後ろの首を掴んだ。
「おい」
「ごめんって。そんな低い声出すなよ」
「うるさい」
...............................................................................................................................................................
「...アカリ、ほんとにこの顔でいいの?」
「?別にいいけど、どうして?」
「もっとイケメンにしてもいいんだよ?この顔も相当...アレだし」
そっか。この世界ではブサイクなんだ。
えっと、ここでのイケメンは.........まあ、遠慮しとこうかな。
「ううん、ティーの顔が変わるのも変な感じだし...イケメンは...緊張するから」
「ふうん。それにしても、俺たちの顔見てられるってすごいね」
「......うん......」
私は静かにティーの腕をつねった。
シャルさんがいるところでそういうことを言うなっての!
...途中、色々入ってたけど、つまりそういうことだ。
「はい、次の方...」
鎧を来た男の人が私たちを呼んだ。
シャルさんは身分証を差し出す。
私とティーは身分証がないから、作ってもらう。
男の人...兵士さん?が私とティーにむかって聞いてきた。
「君と、そこの君。カップルかい?」
「はい!?そんなわけ...」
「そうです」
私の言葉を遮ったのはシャルさん。
どうして?
ティーを見ると、苦い顔をされた。
どういうこと?
町に入れてもらった後、シャルさんに詰め寄る。
「どうしてあんなこと言ったんですか!」
「......」
何も教えてくれないシャルさん。仕方ないから、ティーに聞くことにした。
「.........醜くて、フードをかぶっているやつは、普通はよく思われない。」
「うん」
「でも、カップルや夫婦は別だ。そりゃ、人の気持ちが変わるわけじゃないが、表面的にな」
つまり、フードをかぶっていても、カップルとか夫婦とかだったら嫌がらせ等はされないってこと?
「...どうして?」
「将来、子を産むかもしれないしな。昔、人口が減りに減ったから、お偉いさんも心配してんだよ」
「ちょっと待って、それじゃあ...」
私たちは大丈夫だけど、シャルさんは人々から嫌われるってこと?
しかもこの世界、暴力OKだよね?
待って、シャルさんが危ない!シャルさんはさっき買い物に行くと言ってどこかに行ってしまった。
私は走り出した。
お願い、何も起こっていませんように......!
「そうやな...」
私たちは町にたどり着いた。
今は、町の入り口で身分確認をしてもらうために列に並んでいる。
何故こんなに緊張しているかって?
それは、この世界には、フードをかぶっている奴=顔がそんなにイケメンじゃない人(私にとってイケメン)っていう暗黙の了解があるから。
シャルさんと私はフードをかぶっている。
ああ、もう、緊張する!
「別に大丈夫だろ。ここは大きな町だし、色んな顔のやつが集まってくるさ」
あっけらかんと言ったのは、...ティーだ。あのスライム。
何と、ティー、人間になりました。
ー2日前ー
「このスライム、このままじゃ町に入られへんで。荷物検査とかあるし」
「ええっ!そんな...ティー、何とかならないの?」
「...?おい!スライムが......!」
動き出したティーは、段々と人のかたちになっていって、最終的にどっからどう見ても人間になった。
ついでに声も出せるようになっちゃったってわけ。
「...ティー?ティーだよね?」
「おう!アカリ、俺を拾ってくれてありがとう」
「いや、うん...」
「どうした?ブサイクすぎたか?シャルにあわせたんだが」
そう言ってティーは自分のほっぺたをつねった。
シャルさんにあわせた?
言われてみればティーもなかなかのイケメンだ。シャルさんがイケメンすぎてあれが普通になっちゃっていた。...まだ仮面ははずしてもらえないけど。
「......何でわざわざ俺にあわせるんや」
「え?だってアカリはシャルの顔が好...もごごご」
私は慌ててティーの口をふさごうとして、ティーの口の中に手を突っ込んでしまった。
「あ!ご、ごめん!」
手を引き抜くと、ティーがそれを掴んで、意地悪そうに笑った。
そのあとぐいっと手を引っ張られて、キスをされる......直前で小声で言われる。
「シャルから見た俺たち.....どう見えてるかな?」
何てこと言うの!!止めて!!!変な誤解を与えちゃ駄目!!
そう叫びたかったのに、声が出ない。
シャルさんはつかつかとこっちに歩いてきて、ティーの後ろの首を掴んだ。
「おい」
「ごめんって。そんな低い声出すなよ」
「うるさい」
...............................................................................................................................................................
「...アカリ、ほんとにこの顔でいいの?」
「?別にいいけど、どうして?」
「もっとイケメンにしてもいいんだよ?この顔も相当...アレだし」
そっか。この世界ではブサイクなんだ。
えっと、ここでのイケメンは.........まあ、遠慮しとこうかな。
「ううん、ティーの顔が変わるのも変な感じだし...イケメンは...緊張するから」
「ふうん。それにしても、俺たちの顔見てられるってすごいね」
「......うん......」
私は静かにティーの腕をつねった。
シャルさんがいるところでそういうことを言うなっての!
...途中、色々入ってたけど、つまりそういうことだ。
「はい、次の方...」
鎧を来た男の人が私たちを呼んだ。
シャルさんは身分証を差し出す。
私とティーは身分証がないから、作ってもらう。
男の人...兵士さん?が私とティーにむかって聞いてきた。
「君と、そこの君。カップルかい?」
「はい!?そんなわけ...」
「そうです」
私の言葉を遮ったのはシャルさん。
どうして?
ティーを見ると、苦い顔をされた。
どういうこと?
町に入れてもらった後、シャルさんに詰め寄る。
「どうしてあんなこと言ったんですか!」
「......」
何も教えてくれないシャルさん。仕方ないから、ティーに聞くことにした。
「.........醜くて、フードをかぶっているやつは、普通はよく思われない。」
「うん」
「でも、カップルや夫婦は別だ。そりゃ、人の気持ちが変わるわけじゃないが、表面的にな」
つまり、フードをかぶっていても、カップルとか夫婦とかだったら嫌がらせ等はされないってこと?
「...どうして?」
「将来、子を産むかもしれないしな。昔、人口が減りに減ったから、お偉いさんも心配してんだよ」
「ちょっと待って、それじゃあ...」
私たちは大丈夫だけど、シャルさんは人々から嫌われるってこと?
しかもこの世界、暴力OKだよね?
待って、シャルさんが危ない!シャルさんはさっき買い物に行くと言ってどこかに行ってしまった。
私は走り出した。
お願い、何も起こっていませんように......!