…昨日の篠崎の行動により、俺の中の篠崎のイメージが大分変わったように思う。当たり前と言えば当たり前か。
…そしてなぜか篠崎の俺に対する態度も大きく変わったように思える。いや、勘違いの可能性も…なくはないけど低いか。勘違いと思いたいが。
なぜなら決して良い態度になったわけではなく、四六時中監視されるという最悪の態度になっているからだ…
まあ篠崎の気持ちもわからんではない。
俺が誰か一人にバラすだけで篠崎のクラスでの立ち位置は格段に落ち、下手すればいじめられる、そう考えれば篠崎の行動にも納得がいく。
しかし四六時中監視されるのはさすがに気分が悪い。
どうしたもんだか…とりあえず今日一日中考えてみるか。さすがにいい案一つぐらいは思い付くだろう。

『最終下校の時間になりました。生徒の皆さんはすみやかにお帰りください』※放送です
…一つもいい案思いつかなかった。
ふと俺が誰もいなくなった教室に目をやると、─なぜか俺の妹の写真が落ちていた。しかも妹の横には篠崎がいた。ニッコニコの笑顔の。
まあ、俺には関係な─待てよ、今これをそのままにしておけばクラスメイトに篠崎の性格が知れ渡り、写真の事を何も知らない篠崎は俺がバラしたと勘違いするのでは…
…仕方ない、家は近くで知っているから、持っていってやろう。
すると、校門の前に歩いている篠崎を見つけた。