聞こえなくなった声を辿って【our fantasy】
楽座視点
ドンドンドンドン!!!!
楽座「うるせぇな!!誰やねん!!今深夜1時やぞ!!!!(((」
真人「楽座ぁっ!!!」
楽座「お前かい!!!!何時や思ってんねん!!!音無寝てんねやぞ!!!」
やたらでかいスーツケース持ってるし。何事や。
真人「ちょっと失礼しますよ~」
楽座「待て待て待て待てなんやねんなんやねん要件を言え」
真人「冬美さんが攫われて、んで親にクソ怒られて、
で家追い出されたんだよ、だから家ねぇの。泊めろそしてあわよくば住ませろ」
楽座「人にものを頼む態度かよそれが」
ガチャ!!!
天楼「うるっせぇよ真人!!!楽にぃ!!!
こっちはさっき犯罪者3人〆て来てっから疲れてんだよ!!!タヒね!!!!(((」
真人「お前もうるせえよ!!」
[水平線]
とりあえずガチっぽかったから真人はソファに寝かせたわ。
そんで朝。
日ノ丸「なんで真人さんいるの」
真人「だから[漢字]かくかくしかじか[/漢字][ふりがな]冬美さんが攫われて親にクソ怒られて家追い出されたん[/ふりがな]だって」
天楼「ルビ逆だろ」
俺らはえりかの作った朝飯つつきながら、とりあえず真人を質問攻めにしている。
えりか「天楼さんの言ってたことが本当になっちゃいましたね」
天楼「部屋足んねーぞオイ。2部屋しか空きねーんだろ?」
楽座「誰か相部屋してくれればもうちょい部屋空くんやけどなぁ」
日ノ丸「だから俺らが相部屋すれば済むんだって。ねぇえりさn(((
バシッとえりかに頭を叩かれる日ノ丸。かわいそうすぎる。
[小文字]日ノ丸「いたい(´・ω・`)」[/小文字]
真人「それはそうだが…ソファ暮らしでも別にいいからな?荷物はスーツケースに最低限しかないし、
使うときケースから出すから棚もいらない」
楽座「いやいや、長期になったらキツいやろ?」
真人「キツくなる前に冬美さんを助ければいい」
えりか「まぁそうなんですけど…((」
楽座「いや、ほんとに正直日ノ丸とえりかが相部屋してくれたら俺にとっては好都合なんやけど…」
真人「まぁ部屋くれるならそれに越したことはないな」
えりか「えっ?」
日ノ丸「な、二人もそう言ってる」
えりか「待ってください待ってください」
天楼「そんな嫌なら私と音無が部屋一緒でもいいぞ?…まぁ、ちょっと音無にはきついもん見せるかもしれないけど」
楽座「やめてくれ部屋片づけろ」
天楼「部屋が汚いとは言ってないからな!?」
えりか「え…そ、そのぉ…」
天楼「嫌なのか良いのかはっきりしろお前は」
えりか「嫌、[小文字]では…[小文字]ないですけどぉ…///[/小文字][/小文字]」
そういうえりかは目を逸らして顔を赤くしてる。お前マジかよ。
日ノ丸「じゃ良いよね」
えりか「うううぅ…///」
ずっと無言でパン食べながら聞いてた音無がふと言った。
音無「……ふうふ?」
えりか「!?///」
日ノ丸「あぁ…」
天楼「そうだよ音無。愛は自由。あいつらは夫婦なんだ」
えりか「わー違います違います!!!ただのともだ…しんゆ……相棒?です!!相棒!!!」
日ノ丸「相棒✨」
えりか「ヒノさんは黙ってて!!!楽座さんも頷かないで!!!」
真人(俺もっとマシなとこ転がり込んだほうがよかったかもしれん____)
真人の目がそう訴える感じだった。
[水平線]
ひっく…ぐすん…
ぐすん…ひっく
「泣かないでー、[太字]アクア[/太字]」
「だって、…[太字]お姉ちゃん[/太字]、僕…」
「大丈夫だよー。[太字]フレア[/太字]がついてるよー。」
「お姉ちゃんがずっと一緒にいてあげるから。ね?」
それぞれの思惑が交差する。
誰かが幸せな時、誰かは不幸である。
これは始まりの始まり。
これから始まる話の序章にすぎない。