聞こえなくなった声を辿って【our fantasy】
えりか視点
楽座「…!?」
そこには、[太字]自我もなく暴れるのみの怪物[/太字]がたくさんいた。
天楼「おい!?どういうことだよ!」
えりか「…恐らく、何らかの影響で能力が暴発しているんでしょうか…?」
怪物は店を壊したり商品を投げたり、もう滅茶苦茶だ。
楽座「音無、隠れとけ!」
音無「うん!」
天楼「とりあえず止めねぇと…!」
天楼「「[太字]ラビット[/太字]」!!!」
天楼さんが常人を逸脱した脚力で怪物の方へ駆けていく。
手にはバールを持って…常備してるんですか?((
えりか「通路…少し狭いですね…もう少し広いところに誘導するか…それとも」
少し苦手ですが致し方ありません。事を大きくしないためにも…
えりか「先手必勝ですね!」
シュッ、とクナイを投げる。毒は塗らない、急所を的確に捉えるためのクナイだ。
楽座「久しぶりに見たわ、お前がクナイ使ってるとこ」
日ノ丸「ねぇえりさん。これ作為的なものだったりするかな?」
えりか「…でしょうね、[太字]これ[/太字]が自主的なものでもそうでなくても、必ず他意が含まれている」
日ノ丸「俺はそっちを担当するから、事件の方はよろしく」
えりか「ええ。無理はしないように」
ヒノさんが姿をくらます。隠密活動の得意さは尊敬する。
楽座「おとなしくしてもらわないとなぁ?「[太字]ブーケトス[/太字]」!!」
複数の花が周囲を漂い、いくつかは爆発する。
天楼「二体仕留めた!他は!?」
そうこうしているうちに二人が天楼さんによって倒されたそうです。
えりか「あとこちらは一体ですので、ピンチになった時に応戦お願いします」
天楼「了解!」
ドンッ!!!
楽座「ちぃっ…土壇場で爆発回避しやがった!こいつ結構賢いな!」
えりか「大丈夫ですか?」
楽座「ああ、結構限界っぽいからな。俺一人で大丈夫!」
楽座「「[太字]乱れ咲き[/太字]」!!!」
不特定多数の花が周囲を舞う。不意を打つように相手の背後に回ったり、死角を抉ったり。
そうしているうち、そいつも倒れた。
楽座「っし!」
天楼「…おい、なんか…」
えりか「え…?」
倒した人から煙があがり、少しずつ人型に戻っていく。
天楼「…煙?どういうことだ…?」
「すごーい、みんな倒しちゃった!」
楽座「!?」
「きゃっきゃっ、おもしろーい!いっしょうけんめいだね、[太字]アクア[/太字]兄ちゃん!」
アクア「そんなに娯楽のように見るものではないぞ、[太字]フレア[/太字]。あれらは下劣な悪党だ」
楽座「悪党…?」
フレア、と呼ばれた幼い少女はくるっとターンをして言う。
フレア「うん!そうだよー!さいていなんだよー!」
フレア「でもかなしいなー、かなしいなー。
こんなにおもしろいバトルをしてくれるのに、フレアたちはあなたたちを倒さなきゃいけないの!」
アクアという青年がそれに応える。
アクア「…拙者たちの正義にたてを突く、不埒な悪党共め。」
天楼「…おい、こいつらをこんなにしたのはお前らか?」
アクア「そうだ。それもひとえにお主らの技量を図るため。」
フレア「あたしたちが正義するためにテストってこと!」
えりか「…ふざけないでください、この方たちの身体はどうなるんですか!?」
私が問っても、憮然として彼は言う。
アクア「それは問題ない。彼らはみな…」
それを遮るように突然フレアが言う。
フレア「ねーねーアクア兄ちゃん、もうフレア我慢できないなー?殺しちゃっていいかな?いいよね!」
フレアは炎の渦をその場に残して消えた。
音無「…!」
と思うと、隠れていた音無の目の前に現れる…危ない!
音無「きゃぁ…!」
日ノ丸「[太字]動くな[/太字]」
フレア「!」
日ノ丸「…[太字]そのまま左手を下ろし、4歩下がれ[/太字]」
音無「…え?え?」
楽座「音無!」
楽座さんのほうへ音無が走っていく。
アクア「な…おい!聞こえるか?フレア!返事をしろ!!」
日ノ丸「無駄だよ。今の彼女にお前の言葉は聞こえない。」
フレアはうつろな目でヒノさんを見据えている。
えりか「…能力、使ったんですか?」
日ノ丸「……そう。」
アクア「…下劣な手を!」
ヒノさんにその言葉が聞こえたか否か。俯いて、毅然とフレアのほうに向きなおる。
日ノ丸「アクアの元へ帰っていいよ」
フレアはまたうつろな目でそれを遂行する。
日ノ丸「____解除」
フレア「…っ!あれ?あれ?フレア、何して…」
アクア「…」
フレア「よくわかんないけど、もう一度…」
アクア「やめろ、一度退却するぞ」
フレア「えーっ!?なんでー!?」
アクア「お主の身の危険だ」
フレア「ううぅ…ま、いっかー!じゃーね!わるものさんたちー!!」
そうして二人は消えていった。壊れた建物と倒れる人々をそのままに。
楽座「…何だったんや…俺たちを見てすぐ「悪者」扱い…」
音無「…あの人たち、私がもともといたところで見たことある」
天楼「!」
音無「…ひどい人たちだった」
えりか「……」
日ノ丸「大丈夫?音無ちゃん、怪我はない?」
音無「うん。助けてくれてありがとう。」
日ノ丸「…ねぇ、音無ちゃんって楽座さんとかと一緒に住んでるんだよね?」
楽座「おう。」
日ノ丸「提案なんだけど…」
えりか「どうしました?」
日ノ丸「俺たちも一緒に住んでいい?」
えりか「____え!??!?」
楽座「え?!ちょい待ち、なんでや!?」
日ノ丸「さっきのフレアの動き的に考えても、音無ちゃんは結構狙われてるでしょ?
それなら守れる手が増えるのはありがたくない?」
天楼「そ、そうだけど…楽にぃ、入る?そんなに人数」
楽座「…いや、部屋切りつめれば入らなくはない…あと2部屋あるし…」
日ノ丸「俺とえりさんは同室でいいから、そんな悩まなくても」
えりか「ヒノさん??いつそんな許可出しましたか??」
日ノ丸「[小文字]だって今だって半同居してるし…(([/小文字]」
楽座「…まぁ、うん、いいや。日ノ丸は置いといてえりかは役立つし。家事とか」
日ノ丸(←置いて行かれた)
えりか「そうですね、手伝えることならなんでもしますよ?」
楽座「もうこうなったら真人も呼んじまうか?」
天楼「あいつが折れるかなぁ…((」
なんだか今日はいろんなことがありましたね。
…でも、これは少し好都合かもしれません。
スイートピー、あなたを見つけるために。
楽座「…!?」
そこには、[太字]自我もなく暴れるのみの怪物[/太字]がたくさんいた。
天楼「おい!?どういうことだよ!」
えりか「…恐らく、何らかの影響で能力が暴発しているんでしょうか…?」
怪物は店を壊したり商品を投げたり、もう滅茶苦茶だ。
楽座「音無、隠れとけ!」
音無「うん!」
天楼「とりあえず止めねぇと…!」
天楼「「[太字]ラビット[/太字]」!!!」
天楼さんが常人を逸脱した脚力で怪物の方へ駆けていく。
手にはバールを持って…常備してるんですか?((
えりか「通路…少し狭いですね…もう少し広いところに誘導するか…それとも」
少し苦手ですが致し方ありません。事を大きくしないためにも…
えりか「先手必勝ですね!」
シュッ、とクナイを投げる。毒は塗らない、急所を的確に捉えるためのクナイだ。
楽座「久しぶりに見たわ、お前がクナイ使ってるとこ」
日ノ丸「ねぇえりさん。これ作為的なものだったりするかな?」
えりか「…でしょうね、[太字]これ[/太字]が自主的なものでもそうでなくても、必ず他意が含まれている」
日ノ丸「俺はそっちを担当するから、事件の方はよろしく」
えりか「ええ。無理はしないように」
ヒノさんが姿をくらます。隠密活動の得意さは尊敬する。
楽座「おとなしくしてもらわないとなぁ?「[太字]ブーケトス[/太字]」!!」
複数の花が周囲を漂い、いくつかは爆発する。
天楼「二体仕留めた!他は!?」
そうこうしているうちに二人が天楼さんによって倒されたそうです。
えりか「あとこちらは一体ですので、ピンチになった時に応戦お願いします」
天楼「了解!」
ドンッ!!!
楽座「ちぃっ…土壇場で爆発回避しやがった!こいつ結構賢いな!」
えりか「大丈夫ですか?」
楽座「ああ、結構限界っぽいからな。俺一人で大丈夫!」
楽座「「[太字]乱れ咲き[/太字]」!!!」
不特定多数の花が周囲を舞う。不意を打つように相手の背後に回ったり、死角を抉ったり。
そうしているうち、そいつも倒れた。
楽座「っし!」
天楼「…おい、なんか…」
えりか「え…?」
倒した人から煙があがり、少しずつ人型に戻っていく。
天楼「…煙?どういうことだ…?」
「すごーい、みんな倒しちゃった!」
楽座「!?」
「きゃっきゃっ、おもしろーい!いっしょうけんめいだね、[太字]アクア[/太字]兄ちゃん!」
アクア「そんなに娯楽のように見るものではないぞ、[太字]フレア[/太字]。あれらは下劣な悪党だ」
楽座「悪党…?」
フレア、と呼ばれた幼い少女はくるっとターンをして言う。
フレア「うん!そうだよー!さいていなんだよー!」
フレア「でもかなしいなー、かなしいなー。
こんなにおもしろいバトルをしてくれるのに、フレアたちはあなたたちを倒さなきゃいけないの!」
アクアという青年がそれに応える。
アクア「…拙者たちの正義にたてを突く、不埒な悪党共め。」
天楼「…おい、こいつらをこんなにしたのはお前らか?」
アクア「そうだ。それもひとえにお主らの技量を図るため。」
フレア「あたしたちが正義するためにテストってこと!」
えりか「…ふざけないでください、この方たちの身体はどうなるんですか!?」
私が問っても、憮然として彼は言う。
アクア「それは問題ない。彼らはみな…」
それを遮るように突然フレアが言う。
フレア「ねーねーアクア兄ちゃん、もうフレア我慢できないなー?殺しちゃっていいかな?いいよね!」
フレアは炎の渦をその場に残して消えた。
音無「…!」
と思うと、隠れていた音無の目の前に現れる…危ない!
音無「きゃぁ…!」
日ノ丸「[太字]動くな[/太字]」
フレア「!」
日ノ丸「…[太字]そのまま左手を下ろし、4歩下がれ[/太字]」
音無「…え?え?」
楽座「音無!」
楽座さんのほうへ音無が走っていく。
アクア「な…おい!聞こえるか?フレア!返事をしろ!!」
日ノ丸「無駄だよ。今の彼女にお前の言葉は聞こえない。」
フレアはうつろな目でヒノさんを見据えている。
えりか「…能力、使ったんですか?」
日ノ丸「……そう。」
アクア「…下劣な手を!」
ヒノさんにその言葉が聞こえたか否か。俯いて、毅然とフレアのほうに向きなおる。
日ノ丸「アクアの元へ帰っていいよ」
フレアはまたうつろな目でそれを遂行する。
日ノ丸「____解除」
フレア「…っ!あれ?あれ?フレア、何して…」
アクア「…」
フレア「よくわかんないけど、もう一度…」
アクア「やめろ、一度退却するぞ」
フレア「えーっ!?なんでー!?」
アクア「お主の身の危険だ」
フレア「ううぅ…ま、いっかー!じゃーね!わるものさんたちー!!」
そうして二人は消えていった。壊れた建物と倒れる人々をそのままに。
楽座「…何だったんや…俺たちを見てすぐ「悪者」扱い…」
音無「…あの人たち、私がもともといたところで見たことある」
天楼「!」
音無「…ひどい人たちだった」
えりか「……」
日ノ丸「大丈夫?音無ちゃん、怪我はない?」
音無「うん。助けてくれてありがとう。」
日ノ丸「…ねぇ、音無ちゃんって楽座さんとかと一緒に住んでるんだよね?」
楽座「おう。」
日ノ丸「提案なんだけど…」
えりか「どうしました?」
日ノ丸「俺たちも一緒に住んでいい?」
えりか「____え!??!?」
楽座「え?!ちょい待ち、なんでや!?」
日ノ丸「さっきのフレアの動き的に考えても、音無ちゃんは結構狙われてるでしょ?
それなら守れる手が増えるのはありがたくない?」
天楼「そ、そうだけど…楽にぃ、入る?そんなに人数」
楽座「…いや、部屋切りつめれば入らなくはない…あと2部屋あるし…」
日ノ丸「俺とえりさんは同室でいいから、そんな悩まなくても」
えりか「ヒノさん??いつそんな許可出しましたか??」
日ノ丸「[小文字]だって今だって半同居してるし…(([/小文字]」
楽座「…まぁ、うん、いいや。日ノ丸は置いといてえりかは役立つし。家事とか」
日ノ丸(←置いて行かれた)
えりか「そうですね、手伝えることならなんでもしますよ?」
楽座「もうこうなったら真人も呼んじまうか?」
天楼「あいつが折れるかなぁ…((」
なんだか今日はいろんなことがありましたね。
…でも、これは少し好都合かもしれません。
スイートピー、あなたを見つけるために。