聞こえなくなった声を辿って【our fantasy】
えりか視点
最近、ヒノさんの様子がおかしくなった。
理由はわかってます。この間のお墓参りのとき、来た[太字]リュンヌ[/太字]って人のせいだと思う。
…けど、
_____[太字]…だめ。言えない。[/太字]
ヒノさんが何も言ってくれなかった。
我ながら重苦しいとは思うけど、気になって仕方ない。
…だって、何もかも私には教えてくれてたんだもん。
えりか「………」
鏡に映る、自分の[漢字]笑顔[/漢字][ふりがな]醜い化粧[/ふりがな]が嫌い。
鏡に映る、あの人と同じ錆浅葱色のインナーカラーが嫌い。
鏡に映る、
ガンッ!!
えりか「………」
鏡に映る、自分を殴る。その自分はまるでそちらが私を殴ったような、すました無表情を浮かべる。
…当たり前なのに、どうしてかな。
「うお、お前何してんだよ」
えりか「…[太字]天楼さん[/太字]」
天楼「おはよう。……えりかは起きるの、マジで早いよな。」
あくびしたり頭を掻いたり、そんな他愛もないことを私の隣で行う貴女。
天楼「…[太字]なぁ、あんたに伝えたいことがあるんだよ[/太字]」
えりか「…私に、ですか?」
天楼「うん。いずれは楽にぃとか真人にも言うけど。」
天楼「[太字]あんたが一応、私達の音無のお母さんだし。[/太字]」
えりか「……恐縮です」
天楼「うん。…それでさ。私が言いたいのは…」
天楼「[太字]いままでのことと、これからのこと。[/太字]」
顔を水でざっと流してから、彼女は話し始めた。
天楼「私の父さんと母さんは、今どっちもこの世にいない。」
天楼「母さんは自殺。父さんは………[太字]毒盛られて他殺。[/太字]」
えりか「……」
天楼「そんで。…うちの父さんって、自警団のリーダーだったんだよ。」
天楼「[太字]「偽善の警鐘「カナリア」の一羽、天宮雄一郎」。そこらじゃ有名な謡い文句。[/太字]」
えりか「…へぇ、」
[水平線]
[太字][小文字]「髫企聞!カナリア縺ョ繧?▽繧峨′隘イ撃してき縺セ縺励◆!!」[/小文字][/太字]
[太字][小文字]「………いいで縺吶°縲∵?縺吶k逧よ。險ェ繧後◆謨オ縺ッ諱先?悶?蟇セ雎。縺ォ縺吶i縺ェ繧翫∪縺帙s縲ゅ←繧薙↑縺ォ蟋第?縺ェ謇九〒繧ゅ>縺??りイエ譁ケ縺溘■縺ョ蠑キ縺輔r証明す繧九?縺ァ縺。」[/小文字][/太字]
[水平線]
えりか「……」
今、何か…
天楼「それで。…父さんは、[太字]「胡蝶組」ってやつらに殺された。[/太字]
…卑劣にも……スープに毒なんか盛って……」
えりか「…それは、酷いですね…」
[水平線]
[太字]「髫企聞!繧ォ繝リアの隊長繧呈ッ呈ョコ縺?◆縺励∪縺励◆!」[/太字]
[太字]「縺輔☆縺梧?繧峨′胡蝶組縺ョ髫企聞、「追憶の花」蜀?アア縺医j縺様!」[/太字]
[水平線]
えりか「……っ……」
何か、
思い出したほうがいいことを、
思い出したら苦しくなることを、
思い出しそうな気がする……
天楼「…私、これまでずっと、警察に復讐することしか考えてなかった。」
天楼「でも、ちゃんとこうして私、過去と向き合って…」
天楼「本当に向かうべき道が見えた。…私は…」
天楼「[太字]私はいつか絶対、胡蝶組のトップをぶっ殺す[/太字]」
えりか「……」
[水平線]
[太字]「隊長!カナリアの奴らが襲撃してきました!!」[/太字]
[太字]「………いいですか、私の愛する皆よ。訪れた敵は恐怖の対象にすらなりません。どんなに姑息な手でもいい。貴方達の強さを見せるのです。」[/太字]
[太字]「隊長!カナリアの隊長を毒殺してきました!!」[/太字]
[太字][大文字]「さすが我らが胡蝶組の隊長、「追憶の花」円山えりか様!」[/大文字][/太字]
[水平線]
えりか「ぁ」
分かった
全部 思い出した
えりか「……」
天楼「…どうした、えりか」
[漢字]その目をやめて[/漢字][ふりがな]ごめんなさい[/ふりがな]
[漢字]理解できないのに見ないで[/漢字][ふりがな]全部私のせいです[/ふりがな]
[漢字]いなくなれ[/漢字][ふりがな]そばにいて[/ふりがな]
[漢字]みんなみんな[/漢字][ふりがな]こんな自分は[/ふりがな]いなくなれ
えりか「[大文字]消えろ!!!!![/大文字]」
天楼「っ!?」
えりか「……………ごめんなさい、」
えりか「[太字]少し頭を冷やしてきます。[/太字]」
…鏡に映る、自分の生まれた罰が嫌い。
最近、ヒノさんの様子がおかしくなった。
理由はわかってます。この間のお墓参りのとき、来た[太字]リュンヌ[/太字]って人のせいだと思う。
…けど、
_____[太字]…だめ。言えない。[/太字]
ヒノさんが何も言ってくれなかった。
我ながら重苦しいとは思うけど、気になって仕方ない。
…だって、何もかも私には教えてくれてたんだもん。
えりか「………」
鏡に映る、自分の[漢字]笑顔[/漢字][ふりがな]醜い化粧[/ふりがな]が嫌い。
鏡に映る、あの人と同じ錆浅葱色のインナーカラーが嫌い。
鏡に映る、
ガンッ!!
えりか「………」
鏡に映る、自分を殴る。その自分はまるでそちらが私を殴ったような、すました無表情を浮かべる。
…当たり前なのに、どうしてかな。
「うお、お前何してんだよ」
えりか「…[太字]天楼さん[/太字]」
天楼「おはよう。……えりかは起きるの、マジで早いよな。」
あくびしたり頭を掻いたり、そんな他愛もないことを私の隣で行う貴女。
天楼「…[太字]なぁ、あんたに伝えたいことがあるんだよ[/太字]」
えりか「…私に、ですか?」
天楼「うん。いずれは楽にぃとか真人にも言うけど。」
天楼「[太字]あんたが一応、私達の音無のお母さんだし。[/太字]」
えりか「……恐縮です」
天楼「うん。…それでさ。私が言いたいのは…」
天楼「[太字]いままでのことと、これからのこと。[/太字]」
顔を水でざっと流してから、彼女は話し始めた。
天楼「私の父さんと母さんは、今どっちもこの世にいない。」
天楼「母さんは自殺。父さんは………[太字]毒盛られて他殺。[/太字]」
えりか「……」
天楼「そんで。…うちの父さんって、自警団のリーダーだったんだよ。」
天楼「[太字]「偽善の警鐘「カナリア」の一羽、天宮雄一郎」。そこらじゃ有名な謡い文句。[/太字]」
えりか「…へぇ、」
[水平線]
[太字][小文字]「髫企聞!カナリア縺ョ繧?▽繧峨′隘イ撃してき縺セ縺励◆!!」[/小文字][/太字]
[太字][小文字]「………いいで縺吶°縲∵?縺吶k逧よ。險ェ繧後◆謨オ縺ッ諱先?悶?蟇セ雎。縺ォ縺吶i縺ェ繧翫∪縺帙s縲ゅ←繧薙↑縺ォ蟋第?縺ェ謇九〒繧ゅ>縺??りイエ譁ケ縺溘■縺ョ蠑キ縺輔r証明す繧九?縺ァ縺。」[/小文字][/太字]
[水平線]
えりか「……」
今、何か…
天楼「それで。…父さんは、[太字]「胡蝶組」ってやつらに殺された。[/太字]
…卑劣にも……スープに毒なんか盛って……」
えりか「…それは、酷いですね…」
[水平線]
[太字]「髫企聞!繧ォ繝リアの隊長繧呈ッ呈ョコ縺?◆縺励∪縺励◆!」[/太字]
[太字]「縺輔☆縺梧?繧峨′胡蝶組縺ョ髫企聞、「追憶の花」蜀?アア縺医j縺様!」[/太字]
[水平線]
えりか「……っ……」
何か、
思い出したほうがいいことを、
思い出したら苦しくなることを、
思い出しそうな気がする……
天楼「…私、これまでずっと、警察に復讐することしか考えてなかった。」
天楼「でも、ちゃんとこうして私、過去と向き合って…」
天楼「本当に向かうべき道が見えた。…私は…」
天楼「[太字]私はいつか絶対、胡蝶組のトップをぶっ殺す[/太字]」
えりか「……」
[水平線]
[太字]「隊長!カナリアの奴らが襲撃してきました!!」[/太字]
[太字]「………いいですか、私の愛する皆よ。訪れた敵は恐怖の対象にすらなりません。どんなに姑息な手でもいい。貴方達の強さを見せるのです。」[/太字]
[太字]「隊長!カナリアの隊長を毒殺してきました!!」[/太字]
[太字][大文字]「さすが我らが胡蝶組の隊長、「追憶の花」円山えりか様!」[/大文字][/太字]
[水平線]
えりか「ぁ」
分かった
全部 思い出した
えりか「……」
天楼「…どうした、えりか」
[漢字]その目をやめて[/漢字][ふりがな]ごめんなさい[/ふりがな]
[漢字]理解できないのに見ないで[/漢字][ふりがな]全部私のせいです[/ふりがな]
[漢字]いなくなれ[/漢字][ふりがな]そばにいて[/ふりがな]
[漢字]みんなみんな[/漢字][ふりがな]こんな自分は[/ふりがな]いなくなれ
えりか「[大文字]消えろ!!!!![/大文字]」
天楼「っ!?」
えりか「……………ごめんなさい、」
えりか「[太字]少し頭を冷やしてきます。[/太字]」
…鏡に映る、自分の生まれた罰が嫌い。