聞こえなくなった声を辿って【our fantasy】
音無視点
天楼「バカ!!お前どうして、どうして来ちゃったんだ!」
心配そうな怒り顔で私を叱る。
そんなこと言われても、私は…
[水平線]
[明朝体]音無[/明朝体]
音無「…え…」
それは、何もかも輝いて、鮮明で、
綺麗な世界。
[明朝体]音無[/明朝体]
[明朝体]お前がこの世界に来たってことに、きっと意味があると思うよ[/明朝体]
ぼやけていた虹色の光が少しずつ、人の形になっていった。
[明朝体]お兄ちゃんはちゃんと見てるからな。お前のこと。[/明朝体]
音無「ねぇ、誰なの?」
[明朝体]お前はこれから、天楼のところに行かなきゃいけない。[/明朝体]
音無「!…なんで?」
だめって言われた。危ないところなのに。どうして?
[明朝体]お前が友達を守るためにはそうする必要がある[/明朝体]
[明朝体]お前の力が必要なんだ[/明朝体]
音無「………わたしの、ちから」
[水平線]
音無「男の子の声だった…その声が、私にここに来てって言ったの」
天楼「はぁ?!夢の話かよ、ふざけんな!とっとと帰れ!ここは…
ギャアアアアア!!
天楼「ちぃっ…!もう来やがった!音無!隠れるぞ!!」
天楼さんは私の手を取って、あの物陰へ向かった。
ドクンッ!!
天楼「…え」
音無「…?」
小さく脈打つ音がした?
天楼「なんだ、今の…」
[水平線]
天楼視点
全く、めんどくさいことになりやがった!
音無連れて逃げてる間に、あかねもどっか行ってやがる!
…けど、音無がいないってことは、楽にぃたちもいずれはここに来るはず…
怪物はデカイ。遠くからでも暴れてんのはすぐわかる。
天楼「私ができるのは時間稼ぎってとこだな。かかってこい!」
バールを振りかざす。
天楼「「[太字]ラビット[/太字]」!!」
脚力を向上させる。これならあそこまでは数分かからず行けるな。
天楼「うなれ、正義の鉄槌!」
跳べ、頭を狙え!
バールはゴンッと鈍い音を立てた。よし、命中!
「ギャァアアアア!!」
怪物は動きを止めない。こんなもんじゃダメだわな。
天楼「来いよ!私今、調子良いからさ!」
[水平線]
えりか視点
楽座「音無ーー!!音無!!返事しろ!!」
えりか「まずいことになりましたね、一人で行動だなんて…!」
日ノ丸「天楼は傍にいるのかな。じゃなきゃあまりにも危険すぎる」
真人「チッ、あいつはホントに……昔から迷惑かける奴だな、天楼め…!!」
私たちは急遽、いなくなった音無さん…および天楼さんを捜索することになりました。
音無さんが外にいる以上、何が起こるかわからない。
少なくともフレアやアクア、あいつらに遭遇してしまったら、太刀打ちは不可能です。
えりか「音無さん…天楼さん…どうかご無事で___!
ドカァン!!
楽座「何やあ!?」
日ノ丸「____まずい!あのショッピングモールの時と同じことが起こってる!!」
えりか「えっ!?」
真人「あれは…!?自我のない怪物?一体どういうことだよ!」
楽座「俺たちにもわからんけど、あれがいるってことは
…近くに、フレアやアクアか、その仲間はいる可能性が高いな」
嘘でしょう…?このタイミングで、そんな面倒な…
___!
えりか「…行ってみましょう。天楼さんがあれを見逃すわけがない!」
[水平線]
天楼視点
おかしい、さっきから!
何もかも、うまくいきすぎてる!
怪物は強いのに、もう、一人伸しちまった。
天楼「複数途中から現れるのは想定外だったけど…私、一人で戦えてる」
私、そんなに強かったか…?
____来る!!
天楼「でりゃあ!」
後ろからの攻撃を翻して、空いた胴に一発。
天楼「「[太字]ライオン[/太字]」!!」
このブーストを使えば、状況を切り抜けられるかもしれない。
今はなんだかうまく行ってるし。
天楼「っ!?」
ドクンッ!!
天楼「なんだ、これ……」
さっきまで使ってた、[太字]ラビット[/太字]、今使ってる[太字]ライオン[/太字]。
それに、使ってない[太字]イーグル[/太字]まで、一斉に…!
こんなの、こんなの…!
天楼「まるで、[太字]キメラ[/太字]…!」
こんなの初めてだ。私の能力「[太字]ビースト・ヒーロー[/太字]」は、[太字]一つの動物の力を宿せる[/太字]だけ。
こんな、キメラみたいに複数宿すことなんてできない。
…けど
天楼「できるなら、やるしかない。」
天楼「この力、確実に強い」
天楼「絶対勝てる!私なら…今の、この力なら!」
床を踏み切る。タイルが割れて、勢いよく空へ舞いあがる。
翼はそれに呼応してはためく。漲る闘志が、今すぐコイツと戦わせろと叫んでる!
天楼「「[太字]キメラ[/太字]」!!」
ぶち当たったバールと、肥大化した怪物の体が、小さな爆発を起こした。
天楼「バカ!!お前どうして、どうして来ちゃったんだ!」
心配そうな怒り顔で私を叱る。
そんなこと言われても、私は…
[水平線]
[明朝体]音無[/明朝体]
音無「…え…」
それは、何もかも輝いて、鮮明で、
綺麗な世界。
[明朝体]音無[/明朝体]
[明朝体]お前がこの世界に来たってことに、きっと意味があると思うよ[/明朝体]
ぼやけていた虹色の光が少しずつ、人の形になっていった。
[明朝体]お兄ちゃんはちゃんと見てるからな。お前のこと。[/明朝体]
音無「ねぇ、誰なの?」
[明朝体]お前はこれから、天楼のところに行かなきゃいけない。[/明朝体]
音無「!…なんで?」
だめって言われた。危ないところなのに。どうして?
[明朝体]お前が友達を守るためにはそうする必要がある[/明朝体]
[明朝体]お前の力が必要なんだ[/明朝体]
音無「………わたしの、ちから」
[水平線]
音無「男の子の声だった…その声が、私にここに来てって言ったの」
天楼「はぁ?!夢の話かよ、ふざけんな!とっとと帰れ!ここは…
ギャアアアアア!!
天楼「ちぃっ…!もう来やがった!音無!隠れるぞ!!」
天楼さんは私の手を取って、あの物陰へ向かった。
ドクンッ!!
天楼「…え」
音無「…?」
小さく脈打つ音がした?
天楼「なんだ、今の…」
[水平線]
天楼視点
全く、めんどくさいことになりやがった!
音無連れて逃げてる間に、あかねもどっか行ってやがる!
…けど、音無がいないってことは、楽にぃたちもいずれはここに来るはず…
怪物はデカイ。遠くからでも暴れてんのはすぐわかる。
天楼「私ができるのは時間稼ぎってとこだな。かかってこい!」
バールを振りかざす。
天楼「「[太字]ラビット[/太字]」!!」
脚力を向上させる。これならあそこまでは数分かからず行けるな。
天楼「うなれ、正義の鉄槌!」
跳べ、頭を狙え!
バールはゴンッと鈍い音を立てた。よし、命中!
「ギャァアアアア!!」
怪物は動きを止めない。こんなもんじゃダメだわな。
天楼「来いよ!私今、調子良いからさ!」
[水平線]
えりか視点
楽座「音無ーー!!音無!!返事しろ!!」
えりか「まずいことになりましたね、一人で行動だなんて…!」
日ノ丸「天楼は傍にいるのかな。じゃなきゃあまりにも危険すぎる」
真人「チッ、あいつはホントに……昔から迷惑かける奴だな、天楼め…!!」
私たちは急遽、いなくなった音無さん…および天楼さんを捜索することになりました。
音無さんが外にいる以上、何が起こるかわからない。
少なくともフレアやアクア、あいつらに遭遇してしまったら、太刀打ちは不可能です。
えりか「音無さん…天楼さん…どうかご無事で___!
ドカァン!!
楽座「何やあ!?」
日ノ丸「____まずい!あのショッピングモールの時と同じことが起こってる!!」
えりか「えっ!?」
真人「あれは…!?自我のない怪物?一体どういうことだよ!」
楽座「俺たちにもわからんけど、あれがいるってことは
…近くに、フレアやアクアか、その仲間はいる可能性が高いな」
嘘でしょう…?このタイミングで、そんな面倒な…
___!
えりか「…行ってみましょう。天楼さんがあれを見逃すわけがない!」
[水平線]
天楼視点
おかしい、さっきから!
何もかも、うまくいきすぎてる!
怪物は強いのに、もう、一人伸しちまった。
天楼「複数途中から現れるのは想定外だったけど…私、一人で戦えてる」
私、そんなに強かったか…?
____来る!!
天楼「でりゃあ!」
後ろからの攻撃を翻して、空いた胴に一発。
天楼「「[太字]ライオン[/太字]」!!」
このブーストを使えば、状況を切り抜けられるかもしれない。
今はなんだかうまく行ってるし。
天楼「っ!?」
ドクンッ!!
天楼「なんだ、これ……」
さっきまで使ってた、[太字]ラビット[/太字]、今使ってる[太字]ライオン[/太字]。
それに、使ってない[太字]イーグル[/太字]まで、一斉に…!
こんなの、こんなの…!
天楼「まるで、[太字]キメラ[/太字]…!」
こんなの初めてだ。私の能力「[太字]ビースト・ヒーロー[/太字]」は、[太字]一つの動物の力を宿せる[/太字]だけ。
こんな、キメラみたいに複数宿すことなんてできない。
…けど
天楼「できるなら、やるしかない。」
天楼「この力、確実に強い」
天楼「絶対勝てる!私なら…今の、この力なら!」
床を踏み切る。タイルが割れて、勢いよく空へ舞いあがる。
翼はそれに呼応してはためく。漲る闘志が、今すぐコイツと戦わせろと叫んでる!
天楼「「[太字]キメラ[/太字]」!!」
ぶち当たったバールと、肥大化した怪物の体が、小さな爆発を起こした。