聞こえなくなった声を辿って【our fantasy】
天楼視点
天楼「おはようございまー……と、言っても誰もいないよなぁ」
今日は土曜日ということで。
絶好の不審者狩りチャンスってわけで。
パンだけ咥えてちゃちゃっと行ってこよっかなって感じ。
天楼「…ん?」
天楼「おま…音無!?こんな時間によく起きてんなあ」
リビングでぼーっと、点いてないテレビを見ている音無。
音無「あ…おはよう、天楼さん」
天楼「…おはよう、…じゃなくて!今朝4時なんだけど?!」
音無「なんだかねむれなかったの、[太字]昔の夢[/太字]を見て…」
天楼「ゆめ…?」
音無「ねぇ、天楼さん。これからどこかへ行くの?」
天楼「え、ああ…ちょっと危ない奴らを狩りに」
音無「いっしょに行く!」
天楼「はぁ!?」
いや待て待て待て。こいつ狙われてる自覚あんのか?!
天楼「だーめーだ!危ないだろ?!あんた狙われてんだからおとなしくする!」
音無「で、でも…!」
天楼「でもじゃない!私一人で大丈夫だから!それに…」
天楼「……お前のこと、ちゃんと守れないかもしれないだろ」
音無「……」
音無「…でも、………わかった。待ってる」
天楼「よし、いい子だ。そうだ、ちゃんと待っててくれたら帰りにお菓子買ってきてやるからな。」
音無「ほんと!?」
天楼「ああ!天楼お姉ちゃんとの約束な!」
音無「うん!」
ふう、危なかった。
バールを背負いなおして、私は意気揚々と外へ出て行った。
帰りに買うお菓子のことを考えながら。
[水平線]
日ノ丸視点
はい。こちら日ノ丸。ただいま発狂中のえりさんと共に突然いなくなった天楼を探してます。
えりか「天楼さん!?天楼さんはどこに行ったんですか!?!?!?」
日ノ丸「えっ夜逃げ…?」
えりか「縁起でもないことを言わないでください!!あぁ部屋にもいない!?」
がちゃ、と音がする。…ああ、楽座さんだ。
楽座「なんや」
えりか「天楼さんがいないんですよぉ!!部屋にもリビングにも!!!」
楽座「あぁー、いつものことやで」
えりか「いつものこと!?!?!?」
楽座「昼には帰ってくるやろ」
えりか「昼!?!?!?」
日ノ丸「大丈夫なの?」
楽座「ああ。むしろ探しに行くと怒るねんあいつ。あー腹減ったあ…」
えりか「えぇ…はぁ、もう仕方のない人なんですから…」
帰ってきたら軽く説教でもします、と小声でえりさん。お母さんみたいでなんかカワイイ。
えりか「…え?」
日ノ丸「ん?どうしたのえりさん…」
えりか「…[太字]音無さんも、いない?[/太字]」
[水平線]
天楼視点
日が高く昇ってきた。もうそろそろ昼かな。
天楼「さすがに腹減ったなあー。飯はパンだけだし。音無のお菓子だけ買って帰るとすっか…」
ふわっと風が舞った。
天楼「あ…」
「わあ、久しぶり。」
にこっと笑うその少年…あいつだ、[太字]朱塗あかね[/太字]。
あかね「今日もクズたちを倒してきたの?すごいね、ヒーローみたい」
天楼「ヒーローみたいなんじゃなくて、ヒーローなんだよ」
あかね「ははっ、そうか。かっこいいな」
こいつといると調子が狂う。
落ち着くのに落ち着かない。変な感じするんだよ。
天楼「なぁ、おまえ______________
ドカァン、と音。…爆発した?
あかね「っ…」
天楼「あれ…!また前みたいな、?」
能力が暴走して、暴れまわってる奴ら。
あんなの私一人じゃ無理だろ、暴れてんのも今は一人だけだけど___
「天楼さんっ」
天楼「へっ___」
後ろで両手握りしめて立ってるの____[太字]音無[/太字]!?
天楼「おはようございまー……と、言っても誰もいないよなぁ」
今日は土曜日ということで。
絶好の不審者狩りチャンスってわけで。
パンだけ咥えてちゃちゃっと行ってこよっかなって感じ。
天楼「…ん?」
天楼「おま…音無!?こんな時間によく起きてんなあ」
リビングでぼーっと、点いてないテレビを見ている音無。
音無「あ…おはよう、天楼さん」
天楼「…おはよう、…じゃなくて!今朝4時なんだけど?!」
音無「なんだかねむれなかったの、[太字]昔の夢[/太字]を見て…」
天楼「ゆめ…?」
音無「ねぇ、天楼さん。これからどこかへ行くの?」
天楼「え、ああ…ちょっと危ない奴らを狩りに」
音無「いっしょに行く!」
天楼「はぁ!?」
いや待て待て待て。こいつ狙われてる自覚あんのか?!
天楼「だーめーだ!危ないだろ?!あんた狙われてんだからおとなしくする!」
音無「で、でも…!」
天楼「でもじゃない!私一人で大丈夫だから!それに…」
天楼「……お前のこと、ちゃんと守れないかもしれないだろ」
音無「……」
音無「…でも、………わかった。待ってる」
天楼「よし、いい子だ。そうだ、ちゃんと待っててくれたら帰りにお菓子買ってきてやるからな。」
音無「ほんと!?」
天楼「ああ!天楼お姉ちゃんとの約束な!」
音無「うん!」
ふう、危なかった。
バールを背負いなおして、私は意気揚々と外へ出て行った。
帰りに買うお菓子のことを考えながら。
[水平線]
日ノ丸視点
はい。こちら日ノ丸。ただいま発狂中のえりさんと共に突然いなくなった天楼を探してます。
えりか「天楼さん!?天楼さんはどこに行ったんですか!?!?!?」
日ノ丸「えっ夜逃げ…?」
えりか「縁起でもないことを言わないでください!!あぁ部屋にもいない!?」
がちゃ、と音がする。…ああ、楽座さんだ。
楽座「なんや」
えりか「天楼さんがいないんですよぉ!!部屋にもリビングにも!!!」
楽座「あぁー、いつものことやで」
えりか「いつものこと!?!?!?」
楽座「昼には帰ってくるやろ」
えりか「昼!?!?!?」
日ノ丸「大丈夫なの?」
楽座「ああ。むしろ探しに行くと怒るねんあいつ。あー腹減ったあ…」
えりか「えぇ…はぁ、もう仕方のない人なんですから…」
帰ってきたら軽く説教でもします、と小声でえりさん。お母さんみたいでなんかカワイイ。
えりか「…え?」
日ノ丸「ん?どうしたのえりさん…」
えりか「…[太字]音無さんも、いない?[/太字]」
[水平線]
天楼視点
日が高く昇ってきた。もうそろそろ昼かな。
天楼「さすがに腹減ったなあー。飯はパンだけだし。音無のお菓子だけ買って帰るとすっか…」
ふわっと風が舞った。
天楼「あ…」
「わあ、久しぶり。」
にこっと笑うその少年…あいつだ、[太字]朱塗あかね[/太字]。
あかね「今日もクズたちを倒してきたの?すごいね、ヒーローみたい」
天楼「ヒーローみたいなんじゃなくて、ヒーローなんだよ」
あかね「ははっ、そうか。かっこいいな」
こいつといると調子が狂う。
落ち着くのに落ち着かない。変な感じするんだよ。
天楼「なぁ、おまえ______________
ドカァン、と音。…爆発した?
あかね「っ…」
天楼「あれ…!また前みたいな、?」
能力が暴走して、暴れまわってる奴ら。
あんなの私一人じゃ無理だろ、暴れてんのも今は一人だけだけど___
「天楼さんっ」
天楼「へっ___」
後ろで両手握りしめて立ってるの____[太字]音無[/太字]!?