聞こえなくなった声を辿って【our fantasy】
#1
Prologue
「おや?」
古ぼけた書斎に、私は入っていった。
「君は、客かな?」
黒髪を伸ばし、虹色のメッシュの入った男が、怪しげな本を片手にそう言った。
「ここに来たってことは…新たな冒険物語をお探しだね?」
「…ん、君なら、この本がいいと思う。どうだろう?」
そうして、彼はくらくらするほど本の敷き詰められた本棚から、迷いもなく一冊の本を取り出し、私に寄越した。
「その本のタイトルは、「聞こえなくなった声を辿って」だ。
…君のこの間読んでいった本__「クエスト・セクステット」と、同じ著者の本さ。」
「読んでみるなら、お茶を持ってこよう。」
私はそれに同意することにした。すぐに男は店の奥に引っ込み、お茶の用意をする。
その帰りも待たず、私はその本を開いた___
our fantasy 二期 「聞こえなくなった声を辿って」 開演。
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