永遠の絆と変わる世界
神威視点
シエル「あの二人、大丈夫かな!?」
レイル「大丈夫、アルト君もソプラノさんも、強いから」
神威「それでも早く行きましょう、何が起こってるかわからない」
明け方のはずの陽が差してこない建物の中、俺たちはただひたすらに
アルトさんたちのいる場所へ駆けていた。
[小文字]そんなの間違ってる![/小文字]
黄夏「!アルトさんの声…!」
[小文字]どっかの本で読んだけどよ!人間を作ったのも、もっと深く地球に関与するためだって聞いたぞ!?
そのくせして、邪魔とか…生み出した責任をなんだと思ってるんだよ![/小文字]
シエル「あっちだ!!!」
たどり着いた扉の向こうでは、よく知る二人の声とほかに、知らない三つの声がした。
シエル「さぁ、行こう!…ん?」
扉を開こうとした求真さんが、違和感を覚えた様子で声を上げる。
シエル「[太字]…開かない![/太字]」
レイル「は…!?さっき出てきたときは余裕だったのに…」
どうやら[太字]鍵が閉められた[/太字]ようで、扉は押しても引いてもびくともしない。
____急いで、ポケットをまさぐる。
もだもだしている暇はない。
ここで動かないと、もう何もできないかもしれない。
神威「皆さん、どいてください」
黄夏「神威さん?」
神威「解体!」
カプセルを解体して銃に。
注意していないと見えないような速さで、爆薬を投げる。
神威「爆撃!」
投げた爆薬に照準を当てて、発射すれば。
その場を轟音と爆風が支配する。
「「「ソプラノさーーーん!!アルトさーーーーーーーーーん!!!」」」
[水平線]
二つの視点が今、繋がった」
[水平線]
アルト視点
エーセリウス「くっ…何だ!?」
開いた扉の向こうには、銃を構えた神威さんと、シエルさんと、レイルさんと…
黄夏さんの姿があった。
神威「お待ちさせました!黄夏さん、連れてきま____って」
シエル「誰かいる!?」
メイジ「おっ、ついにお出ましか、主人公!」
ディーテ「…ほんと、話に挙げれば出てくる連中ね」
レイル「…ディーテ」
ディーテ「あら、久しぶりね、入信希望者ちゃん?」
レイル「…もう、貴女には頼らない」
ディーテ「悲しいこと言うものね、せっかくかわいかったのに」
シエル「大丈夫ー!?アルトさーん、ソプラノさーん」
アルト「お、おーう!?」
7人全員が部屋にそろったとき。
ずっと7色に光を放っていた地図が、ひときわ強く輝いた。
黄夏「あれは…王巳がみんなに渡した地図…?」
メイジ「メーティスんお呼びやろ。」
黄夏「メーティス…?」
エーセリウス「…行け」
アルト「は?」
ディーテ「あの地図の周りに立って」
言われるがままに、俺たちは地図の周りを囲って立つ。
メイジ「それで___合言葉が__
黄夏「[太字]この世界を統べし七神よ、宝石たちの光のもと、われらをそこへ導きたまえ![/太字]」
ディーテ「はあ!?ちょっと待ちなさい、なんで言えちゃってるわけ?!」
ソプラノ「[太字]勇敢[/太字]」
シエル「[太字]希望![/太字]」
アルト「[太字]真実の愛[/太字]」
レイル「[太字]誠実[/太字]」
黄夏「[太字]友情[/太字]」
神威「[太字]勇気[/太字]」
「「「「「「「[太字]我らこそが、探究者クエスト・セクステット![/太字]」」」」」」」
「「「「「「「[太字]今、その名のもと、我らへ不変の光を![/太字]」」」」」」」
エーセリウス「…そうか、[太字]ご都合展開[/太字]というものか。」
エーセリウス「[太字]メーティスは、そういう物語が好きだった___[/太字]