永遠の絆と変わる世界
「今日は、最終フェーズに入るわ」
「…」
目の前の女性の声に、聞き覚えがある気がする。
お名前はたしか、王巳さんだったっけ。
わたしの名前はなんだったっけ?
「大丈夫、私の計画は完璧。___あとは、強い衝撃さえ起らなければ」
薄暗い部屋、黄緑色の明かりがちらほらついている。
そこで、なんとなく察した。
[太字]ああ、これからわたしは、生まれ変わるんだ[/太字]って。
____そうして、頭になにかをはめられた。
[水平線]
昨日のごはん
目の前の人
悲しかったこと
悔しかったこと
怖かったこと
楽しかったこと
うれしかったこと
しあわせ だった ころ
あのときの きもち
そのあとの きもち
たいせつな おともだち
「…わたし」
「わた し は」
へやには だれも いない。
まどから すこしの ひかりが ながれるのみ。
こん こん
なにかの音がした
いつのまにか 音はしなくて
目の前に ことりさんがいた
あかくて くろくて かわいい ことり
どこかで 見たことのある ブローチ を つけていて…
「あなた は いったい なんの たm え に こ k おに き た の ?」
せいいっぱい ことばを つd うって み る
あなたは どうして こんなに あんしん できる mえ を しているの?
ことり は すこし 首を かしげて こちらを みている
[水平線]
ソプラノ視点
あれからしばらくして、レイル君はふらふらになりながらも立ち上がり、
何やらずっと精神統一をしていた。
先ほど理由を聞いたところ、「さっき飛ばしたツバメと視界を共有してるから、
そのツバメの視界を見て、黄夏ちゃんを探してる」
らしかった。
シエル「…お姉ちゃん…黄夏さん…」
アルト「……」
そして、数刻が経ったとき。
レイル「見つけた…!」
突然そう言って、彼女は立ち上がる。
シエル「はやあ!?」
レイル「行ってくる。ツバメだけじゃ、黄夏ちゃんは連れてこれない」
シエル「待ってよ!!一人で行くの!?」
レイル「…みんなはここで、待ってて」
シエル「絶対に嫌!!あたしも付いていく!!」
レイル「シエル…でも」
神威「俺も…!」
神威「俺だって、このまま待ちぼうけるのは嫌だ」
神威「全然役に立ててないから…黄夏さんには、ずっと助けられてるから…!」
レイル「……」
レイル「分かった」
レイル君は、傷付いた右目を隠すように顔に手ぬぐいを巻くと、
レイル「[太字]神威くん、シエル。私についてきて[/太字]」
アルト「オレたちは…?」
ソプラノ「留守はアルトと私が担おう、君たちは黄夏さんを…安心させてあげてほしい。」
神威「…わかりました。」
シエル「うん、あたしも。自分にできること、しっかりやってくる。
黄夏さんは、絶対あたしたちと一緒に、神様のところに行くんだから!」
レイル「…うん、じゃあ、行ってくる。」
3人は、開きっぱなしの扉から外に出て行った。
アルト「……」
ソプラノ「さて、私たちにできることは、ここでしっかり、四人の帰りを待つ事だけだ」
アルト「…っそうだな」
ソプラノ「アルト?」
アルト「……ソプラノ…」
アルト「お前になら言えるわ」
アルト「………オレ、本当はさっきから…」
アルト「……いや、正確には、黄夏さんが王巳に連れ去られてから」
アルト「…[太字]全部どうだっていいんだ[/太字]」