永遠の絆と変わる世界
黄夏視点
黄夏「ずっと気になっていたんです」
メーティス「なんだ?」
黄夏「装飾品、あったじゃないですか。」
黄夏「あれの輝きが消えるのって、何故なんでしょう」
シエルさんも、レイル先輩も。
アルトさんも、ソプラノさんも。
みんな、とあるはずみで装飾品の光を失った。
まだ、その真相にたどり着けていない。
メーティス「それはな」
メーティス「我々神が、君たちの成長を知って、守るのをやめたんだよ」
黄夏「どういうことですか?」
メーティス「その装飾品は、我々の分霊箱と言ったな」
メーティス「それだけじゃなく、それを手にしたものをあらゆるものから加護
するという力もあるんだ」
黄夏「へぇ…」
メーティス「あらゆるもの、だ」
メーティス「つまり、狂った空気の精霊の力からも、守っていた」
黄夏「ということは、無気力にならないってこと、ですか?」
メーティス「そうだね」
メーティス「だが、成長したとき、その加護は消える。だから光も失われたんだよ」
黄夏「えっ、じゃあ4人は影響を受けてたんでしょうか…」
メーティス「いいや?」
メーティス「[太字]君という希望の光がそばにあるかぎり、どんな人間も狂った精霊の力に侵されないんだよ[/太字]」
黄夏「え…」
黄夏「どうして…?」
メーティス「どうしてだろうね?それこそ、君が主人公である所以かもしれないよ」
[水平線]
黄夏「…」
夢・・・
世界を救って。精霊がいなくなって。
あの日から数週間がたった。
黄夏「まさか、今になってメーティスの夢を見るなんて」
もう、あなたは物語のカーテンコールを描いているころかな。
黄夏「…あっ!?やばい、もうこんな時間!?遅刻する!!!」