あれから5年…莉子は一人暮らしを始めた。五十嵐は中学の途中で引っ越し、一切連絡を取らなくなってしまった。昔の夢のことも、忘れかけていた。そんなある日。

莉子：久しぶりにニュースでも見よ。今世界どうなってんだろ。
テレビ：ニュースASSAです。今回のニュースは、パティシエ界で五十嵐 明さんが、世界大会で優勝しました。
五十嵐：子供のころから目指してきましたが、パティシエになろうなんて気持ち忘れかけていましたが、母の「夢を諦めるな」で思い出すことができました。

莉子は、はっとした。そうだ。世界で一番のパティシエになりたいと考えていたのに、そんなのも忘れていたや。私、やらなきゃ、頑張らなきゃ！！

莉子は大学をやめ、パティシエになるための大学へ行こうと思い、毎日勉強に励んだ。今まで何やってたんだろ、私、ただ恋して遊んでただけなのに、世界一になるんじゃなかったのかよ私！今の私を見たら、きっとあいつも怒っちゃうだろうな。

そうして、莉子は必死に勉強して、見事大学に受かることができた。