莉子：それで、私もこの場所が分かったのが不思議でたまらないんです。
心晴：それならおじいちゃんに聞けばいいよ！じっちゃん！
爺さん：どうしたんじゃ。お、その子は明の友達かい。
莉子：初めまして。八乙女 莉子です。
五十嵐：爺さん、俺の話、こいつにしてやってくれ。
爺さん：明の話か。話は長くなるんじゃが、、、

五十嵐のおじいちゃんによると、五十嵐の父と母は子供を授かることができなかった。
だからペットショップに行き、一匹の黒猫を飼ったそうだ。だがある日、黒猫は家から逃げだしてしまった。
その翌日、父と母は自宅で亡くなっていたそうだ。逃げ出した黒猫は、散歩中のおじいちゃんに見つかり、引き取られたそうだ。
黒猫はなんでも喋り、おじいちゃんもびっくりしていたが、そのうち普通に話すようになったのだという。
だが、その猫が突然おじいちゃんにこう言った。「人になりたい」
おじいちゃんは科学者に黒猫を人間にしてくれとお願いした。後日、実験は成功。黒猫は男の子になっていた。[太字]その男の子が五十嵐 明[/太字]だという。

莉子：その黒猫って、どこで見つけましたか？
爺さん：ここら辺じゃよ。
莉子：わ、私、昔学校でいじめられて学校から逃げ出したとき、黒猫が話しかけてきて、学校に行くんだって言ってきて、あれ以来会えてないんですよ。
爺さん：多分明じゃな。明が猫だった時公園で人と話してることが多くてな。
五十嵐：俺が人になりたいと言ったのは、その、お前を守るためなんだよ。
心晴：ちょっとあんた！猫耳！
莉子：五十嵐から猫耳、可愛いｗフフフ
五十嵐：笑うな！仕方がないだろｫ照れたら生えてくるんだし。

そうして私たちは3時間以上も話していた。そうして私は母に電話をかけ、母に迎えに来てもらった。帰り際に心晴さんは「そっくりだなぁ～！」と言っていた。