莉子は井口に追いかけられていた所を五十嵐が助けてくれて、少しだけ五十嵐の家に泊めてもらえることになり、五十嵐の家に向かっているなう。
莉子：そういえばなんでここがわかったの？
五十嵐：ｳｰﾝ…家に帰ったら教える。とりあえず襲われなくてよかったぜ！

そうして歩いていくと、木がたくさん生えた住宅街に出た。
莉子：ここら辺か～あまりきたことないわぁ。
五十嵐：だろ！全然知らねぇもんｗあ、俺の家は公園の隣な！
莉子：あー！あの公園？
五十嵐：そうだ！

五十嵐の家は二階建ての瓦屋根の家だった。
昭和という雰囲気が出ていて莉子にとっては新鮮だった。
五十嵐：姉ちゃん出て来いよ…遅ぇな。
莉子：いなかったらいいよ！公園にいるし
心晴：あ！あんたいきなり突っ走っていくからびっくりしたじゃないのよ！

出てきたのは五十嵐の姉である心晴さんだった。きっと五十嵐の母替わりなのだろう。とても若くてきれいな方だ。

心晴：あなたが莉子ちゃんね！五十嵐の母です。
莉子：初めまして。八乙女 莉子です。
五十嵐：ねーちゃん、友達家に入れていいよな。入れるわ。
心晴：いいよ！ほら！入りな！莉子ちゃん
莉子：では、お邪魔します。

五十嵐の家は意外と綺麗だった。乱暴そうなイメージがあり、家も散らかっていそうだったがそうでもなかった。もっと言えば私の家よりも綺麗だった。

心晴：ささ、お話聞かせてよ！
五十嵐：あのなぁ姉ちゃん…、
莉子：まず何から話せば…
五十嵐：とりあえず、さっきまでこいつと帰ってたんだけど、ｶｸｶｸｼｶｼﾞｶ…。
心晴：まぁ！そんなことが、怖いわね最近の子って。
莉子：そうですよね。こんな子いるんですね。