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世界一になりたくて

#10

大切な人

6年生になり、莉子はすっかりお姉さんになっていた。母も「何か病気とか、そういうのがなくてよかった。」と言っていた。
 学校に行く、いつも通り、五十嵐がほかの男子と話しながらこっちを見る。無邪気な顔で笑う五十嵐。
 あの顔を見てイケメンで人気だっていうのも、少しは分かる、はずなのに、そういうの私にはが一ミリもわからない。
 なんだろう、「イケメンに興味ないんだよね~」っていう女子が一度は行ってみたい言葉?まぁ、それでもこの6年間、私は五十嵐君、意外と過ごすことはあまりなかった。

莉子:ねぇ、五十嵐君、私あんたと過ごしててなんだかんだ寂しくなかった!ありがとうね。
五十嵐:うん。まぁ女友達がいても悪くないなーって。
莉子:そっか。
五十嵐は続けた。
五十嵐:将来何かにつながるかもだし、同窓会にも出られるだろ?
莉子:まぁ、確かに?
五十嵐:俺がいなきゃお前は一人ぼっちなんだよwだから中学でも俺と一緒にいてくれるか?
私はびっくりした。こんな寄り添い方あるんだって。こんなサラっといえるようなもんなんだなって。莉子の返事は決まっていた。
莉子:うん。もちろんだよ。五十嵐君。
五十嵐:あーそうだ。俺結構料理するんだわ。だから今度お前に振舞ってやるよ!ギャハハ!
莉子はあの時のことがフラッシュバックされた。
[斜体]莉子:ねぇ、あのこと教えてよ。
母:はいはい、あの親子は、私達みたいに大きなケーキを買いたいけど、かえないの。
莉子:なんで?
母:お金が少なかったからよ。ママも見てて苦しかったわ。
莉子:私、あんな思いさせたくない。私ケーキ屋さんになる![/斜体]

莉子:あ、ありがとう。五十嵐君。私も、いつかあんたにケーキを食べさせるんだから!
五十嵐:なーんだケーキか。俺ケーキ作るのも食べるのも好きなんだよな。
莉子:そうなんだ。私と、あ、いや、何でもない。
五十嵐:ま、次は作文だぞー?文系ぼっちさん、頑張れよっ。
莉子:うるさいってのw

そうして作文を書くことになった。作文のテーマは「自分にとってこの6年間お世話になった人」だった。みんなはお母さん、お父さん、お祖母ちゃん、近所の〇〇さん…をテーマに描いていたが、私だけは違った。

五十嵐:そういや、お前は何のテーマなんだよ。見せろよ!
莉子:み、見ないで!恥ずかしいから、、、あ、あと!発表会のお楽しみだから、。

作者メッセージ

いつも読んでくれてありがとうございます!

2025/05/12 22:50

ゆゆゆ ID:≫ 9sXOSBkQInFCw
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