ある家族に生まれた。名前は莉子。みんなは莉子と仲良く、日々成長しながら暮らしていった。彼女はパティシエになりたかった。

莉子：お母さん！私パティシエになりたい！！
母：あらいいじゃない！じゃ勉強頑張らなくちゃね！ママ応援してるからね！

莉子はパティシエになりたかった。それは、ある幼い時である。

母：お誕生日おめでとう！

4歳の誕生日である。ケーキ屋さんに行った時の出来事だった。

母：どのケーキがいいかしら…。
莉子：うーん、迷う。

そんな会話をしていると、親子がやってきた。見るからに貧しそうだった。
それを見た莉子は少し気になったが、ケーキに集中した。

親：これか、これ、どっちがいい？
子供：これがいい
親：ごめんね、それは買えないかな、
子供：なんで！僕これがいいのに、
母：本当にごめんね。

そんな会話をしながら、親子は小さなチョコレートケーキを買った。一切れの小さなケーキだった。

莉子：お母さん、なんであの人のケーキは小さいの？
母：しー、おうちに帰ってからゆっくり話すからね。今はケーキを選んでくれる？
莉子：はーい、

そして莉子と母は５号のケーキを買った。帰り道の出来事。

莉子：ねぇ、あのこと教えてよ。
母：はいはい、あの親子は、私達みたいに大きなケーキを買いたいけど、かえないの。
莉子：なんで？
母：お金が少なかったからよ。ママも見てて苦しかったわ。
莉子：私、あんな思いさせたくない。私ケーキ屋さんになる！

莉子は帰りの車の中でそう宣言した。母は、そんなのすぐに忘れると思っていたが、莉子はお母さんにパティシエの話ばかりするりこを見て、夢を応援しようと思うようになった。