二次創作
狩人少女(HUNTER×HUNTER)
奇抜な格好の道化師と会ってから数十分後――
「――っ!」
ふと私の髪が白く煌めく。
見ると薄暗くじめついた地下を照らす一筋の光が。
「出口っ…!」
藁にも縋る思いで必死になって階段を駆け上がる[漢字]受験生達[/漢字][ふりがな]ライバル[/ふりがな]。
その様子はまるで芥川龍之介の蜘蛛の糸を彷彿とさせる様な光景だった。
「―――はっ、ぁ、ごー…ゴールッ!」
むせそうになりながら肩で息をつく○○。
数十時間ぶりに見た太陽は、先程まで地下に居たせいか、やけにギラついて見えた。
「――よーっす○○。お疲れさん。」
「あっ、○○!良かったー!」
疲れた私と対照的に、ケロリとした表情をした2人を見て絶句する。
「嘘、でしょ…?」
どれだけ体力が化け物じみているの。
これが年の差?言っても4、5歳位しか変わらないでしょ!?
私と同じ子供。尚且つ年下に負けたという事実に、プライドは既にボロボロ、私のライフはもう0だった。
「おーい…○○?」
「魂抜けたみてぇな顔してるぞコイツ。」
一向に反応の無い私を見て、2人は顔を見合わせた後、不思議そうにこてんと首を傾げる。
「おーい!」
そんな微妙な空気を切り裂くかのように聞こえてきたのはレオリオの声。
「あっ、レオリオ!クラピカ!」
「オッサンお疲れ。」
「おう!――あ?○○どうしたんだ?」
交わされる会話の中で私の変化に気づいたレオリオさんが疑問を口にする。
言えない…。年下に負けたみたいでプライドがズタズタなんですだなんて、恥ずかしすぎて絶対言えない……!!
「さぁ?ゴールした時からずっとこれだぜ?」
言いながら肩をすくめるキルア。
その様子にレオリオも困ったように首をひねってしまう。
「まぁ、これだけの距離を走ったんだ。きっと彼女も疲れているんだろう。」
そんな私の複雑な気持ちを感じ取ったのか、クラピカさんが言う。
その言葉に納得したのか、皆それ以上は何も言及して来なかった。
――不意にレオリオが長い身体を折り曲げ、私の目線に合わせて
「あんま無茶すんなよ?」
と言うと、私が何かを呟く前に頭をわしゃわしゃと撫でた。
多少豪快ながらも優しい手つきに、心の奥がじわりと温かくなる。
乱れた髪を手櫛で直そうとする前に、レオリオに先に整えられた。
「ビックリした、レオリオさん私の事子供扱いですか!?」
恥ずかしさで赤くなりながら叫ぶように問うと、後ろから「ぶっ」と吹き出す声が聞こえた。
勿論笑っている声の犯人はキルアである訳で。
後ろを振り返るとお腹を抱えながら大爆笑しているキルアと、口元を手で覆いながら小刻みに震えているクラピカの姿があった。
「おまっ、ふ…ふふっ、こ、こ、子供扱いって」
ゴンの背中をバッシバッシと叩きながら目尻に薄っすらと涙を溜めるキルアに途方も無い怒りを抱く。
「キルア、それは彼女にっ…っふ、失礼だろう」
クラピカさんアンタもじゅーぶん失礼ですよ!?
そんな状況を見兼ねてか、レオリオが口を開く。
「まぁ良いじゃねーか。アイツみたいでからかいがいがあるんだ。」
「アイツ?」
私が不思議そうに尋ねると、ふとレオリオの視線がふっと遠のき、
「ああ、俺の昔の[漢字]友達[/漢字][ふりがな]ダチ[/ふりがな]だ。」
と呟いた。その遠くを見つめる目が、何処か悲しげだったのは私の気の所為だろうか。
「――それと、俺の事はレオリオでいいぜ。」
「私も呼び捨てで構わない。」
言い、にこやかに笑うクラピカとレオリオを見て、私の方も自然と緩んで行った。
そして私達は固い握手を交わしたのだった。
[水平線]
「――時間です。続いてはヌメーレ湿原。通称『詐欺師のねぐら』と呼ばれております。二次試験会場へは、ここを通って行かねばなりません。」
サトツさんの言葉と同時に、無情にも閉じていく地上へと繋がる扉。
今まで必死に走ってきたにも関わらず、寸前で閉まってゆく扉を見て絶望の色に染まった受験生の顔が不意に見えてしまい、無意識に服の裾を握ってしまう。
そんな私の様子に気付いたのか、クラピカが小声で私に囁いた。
『あれで良かったんだ。無理に連いて行ったとしても、次の[漢字]持久走[/漢字][ふりがな]マラソン[/ふりがな]で走れる状態では無いんだ。――最悪の場合、命を落とす可能性だってある。」
命があるだけでも儲けもの。
何処かで聞いた事のある言葉が頭の中で蘇る。
「―――皆さん十分注意して連いて来て下さい。」
サトツさんの諸注意に、私は再び耳を傾ける。
「―――騙されると死にますよ。」
「――っ!」
ふと私の髪が白く煌めく。
見ると薄暗くじめついた地下を照らす一筋の光が。
「出口っ…!」
藁にも縋る思いで必死になって階段を駆け上がる[漢字]受験生達[/漢字][ふりがな]ライバル[/ふりがな]。
その様子はまるで芥川龍之介の蜘蛛の糸を彷彿とさせる様な光景だった。
「―――はっ、ぁ、ごー…ゴールッ!」
むせそうになりながら肩で息をつく○○。
数十時間ぶりに見た太陽は、先程まで地下に居たせいか、やけにギラついて見えた。
「――よーっす○○。お疲れさん。」
「あっ、○○!良かったー!」
疲れた私と対照的に、ケロリとした表情をした2人を見て絶句する。
「嘘、でしょ…?」
どれだけ体力が化け物じみているの。
これが年の差?言っても4、5歳位しか変わらないでしょ!?
私と同じ子供。尚且つ年下に負けたという事実に、プライドは既にボロボロ、私のライフはもう0だった。
「おーい…○○?」
「魂抜けたみてぇな顔してるぞコイツ。」
一向に反応の無い私を見て、2人は顔を見合わせた後、不思議そうにこてんと首を傾げる。
「おーい!」
そんな微妙な空気を切り裂くかのように聞こえてきたのはレオリオの声。
「あっ、レオリオ!クラピカ!」
「オッサンお疲れ。」
「おう!――あ?○○どうしたんだ?」
交わされる会話の中で私の変化に気づいたレオリオさんが疑問を口にする。
言えない…。年下に負けたみたいでプライドがズタズタなんですだなんて、恥ずかしすぎて絶対言えない……!!
「さぁ?ゴールした時からずっとこれだぜ?」
言いながら肩をすくめるキルア。
その様子にレオリオも困ったように首をひねってしまう。
「まぁ、これだけの距離を走ったんだ。きっと彼女も疲れているんだろう。」
そんな私の複雑な気持ちを感じ取ったのか、クラピカさんが言う。
その言葉に納得したのか、皆それ以上は何も言及して来なかった。
――不意にレオリオが長い身体を折り曲げ、私の目線に合わせて
「あんま無茶すんなよ?」
と言うと、私が何かを呟く前に頭をわしゃわしゃと撫でた。
多少豪快ながらも優しい手つきに、心の奥がじわりと温かくなる。
乱れた髪を手櫛で直そうとする前に、レオリオに先に整えられた。
「ビックリした、レオリオさん私の事子供扱いですか!?」
恥ずかしさで赤くなりながら叫ぶように問うと、後ろから「ぶっ」と吹き出す声が聞こえた。
勿論笑っている声の犯人はキルアである訳で。
後ろを振り返るとお腹を抱えながら大爆笑しているキルアと、口元を手で覆いながら小刻みに震えているクラピカの姿があった。
「おまっ、ふ…ふふっ、こ、こ、子供扱いって」
ゴンの背中をバッシバッシと叩きながら目尻に薄っすらと涙を溜めるキルアに途方も無い怒りを抱く。
「キルア、それは彼女にっ…っふ、失礼だろう」
クラピカさんアンタもじゅーぶん失礼ですよ!?
そんな状況を見兼ねてか、レオリオが口を開く。
「まぁ良いじゃねーか。アイツみたいでからかいがいがあるんだ。」
「アイツ?」
私が不思議そうに尋ねると、ふとレオリオの視線がふっと遠のき、
「ああ、俺の昔の[漢字]友達[/漢字][ふりがな]ダチ[/ふりがな]だ。」
と呟いた。その遠くを見つめる目が、何処か悲しげだったのは私の気の所為だろうか。
「――それと、俺の事はレオリオでいいぜ。」
「私も呼び捨てで構わない。」
言い、にこやかに笑うクラピカとレオリオを見て、私の方も自然と緩んで行った。
そして私達は固い握手を交わしたのだった。
[水平線]
「――時間です。続いてはヌメーレ湿原。通称『詐欺師のねぐら』と呼ばれております。二次試験会場へは、ここを通って行かねばなりません。」
サトツさんの言葉と同時に、無情にも閉じていく地上へと繋がる扉。
今まで必死に走ってきたにも関わらず、寸前で閉まってゆく扉を見て絶望の色に染まった受験生の顔が不意に見えてしまい、無意識に服の裾を握ってしまう。
そんな私の様子に気付いたのか、クラピカが小声で私に囁いた。
『あれで良かったんだ。無理に連いて行ったとしても、次の[漢字]持久走[/漢字][ふりがな]マラソン[/ふりがな]で走れる状態では無いんだ。――最悪の場合、命を落とす可能性だってある。」
命があるだけでも儲けもの。
何処かで聞いた事のある言葉が頭の中で蘇る。
「―――皆さん十分注意して連いて来て下さい。」
サトツさんの諸注意に、私は再び耳を傾ける。
「―――騙されると死にますよ。」