旧校舎の主人公
「旧校舎の噂知ってる?」
「もちろん!最近有名だよねー。別世界に行けるってやつか」
「特定の人しかいけないんでしょ?いってみたーい」
「いや、いや、怖くない?この世界で満足だよ」
そうか、この世界で満足なんだ。
それはそれは。さぞかし幸せなんでしょうねえ。
俺はこの世界が地獄で、別世界が天国だよ。
「おーい!柊生!行こ!」
「わかった」
俺を呼んだのは、黒猫のぬいぐるみのようにふわふわのしゃべる猫”ムーン”
ムーンを抱えて旧校舎2-2の目の前に来た。
「行くよ。ムーン」
「よーし!柊生!ゴー!ゴー!」
「はい、はい」
うるさいムーンを軽くあしらいながら扉を開けて足を踏み入れる。
ついた”そこ”は8畳ほどの荒れた部屋だ。
まあ、荒れさせたのは俺だけど。
そしてダイニングテーブルと椅子が4つ。
「そろそろ片付けないとかなあ」
「あっ!気にしなくていいから!ね!」
はあ、もうムーンに慰められたら終わりじゃないか。
会いたい。俺みたいに苦しんでる人に。
痛みを分け合おうよ。
君もそう思ってるよね。
ずーっと思ってる。
仲間に会いたいと。
「もちろん!最近有名だよねー。別世界に行けるってやつか」
「特定の人しかいけないんでしょ?いってみたーい」
「いや、いや、怖くない?この世界で満足だよ」
そうか、この世界で満足なんだ。
それはそれは。さぞかし幸せなんでしょうねえ。
俺はこの世界が地獄で、別世界が天国だよ。
「おーい!柊生!行こ!」
「わかった」
俺を呼んだのは、黒猫のぬいぐるみのようにふわふわのしゃべる猫”ムーン”
ムーンを抱えて旧校舎2-2の目の前に来た。
「行くよ。ムーン」
「よーし!柊生!ゴー!ゴー!」
「はい、はい」
うるさいムーンを軽くあしらいながら扉を開けて足を踏み入れる。
ついた”そこ”は8畳ほどの荒れた部屋だ。
まあ、荒れさせたのは俺だけど。
そしてダイニングテーブルと椅子が4つ。
「そろそろ片付けないとかなあ」
「あっ!気にしなくていいから!ね!」
はあ、もうムーンに慰められたら終わりじゃないか。
会いたい。俺みたいに苦しんでる人に。
痛みを分け合おうよ。
君もそう思ってるよね。
ずーっと思ってる。
仲間に会いたいと。