空、時々狐
#1
壱 狐になった!?
僕は虚無空という平凡などこにでも入る小学生。今日は四時間目で帰れたから、実家の手伝いをする予定だ。
実家は神社なので、いろいろと大変である。
「ただいまぁー」
「おかえりぃぃぃ空ちゃん♡」
あー嫌なやつに鉢合わせた。
このうざい人間は虚無家長男の虚無玲。僕の兄である。ちなみに重度のシスコン。
「にーちゃんやめて」
「もー空ちゃんたらぁ、そんなに俺に会えて嬉しかったのかぁ?」
「違う」
「今日も俺の妹が冷たい…でも可愛い♡」
〜空の部屋〜
ふぅ…なんとかシスコンから逃げ切った…。
クローゼットを開けて巫女服を手に取る。
「和服って着るの難しいな…」
巫女服を着て、部屋からでる。
ガララとドアをあけ、外にでる。
「僕の仕事なんて掃除と事務仕事しかないからやること無いな…」
言うのを忘れていたけど、僕は虚無家16代目当主。いろいろとめんどくさい立ち位置に生まれてしまった。
箒を取るために倉庫のある裏庭へと向かう。
〜裏庭〜
裏庭へ着いた。
箒を取ろうと倉庫に入りかけたとき、「コン…」という鳴き声?が聞こえた。
声の主の方へ振り返ると、尻尾の九個ある狐がいた。
狐はこちらへと向かってくる。
そして僕の足元に来たとき。
「めまいが…」
最後に見たのは、狐だった…。
「く…う…空!」
僕は目を覚ました。
「裏庭で倒れてたんやで!」
とにーちゃん。
「…そういえば、なんか見なかった?」
なんかってなんだろう?
あの狐、お母さんが知ってるのかな…?
「尾が九個ある狐が居たでー」
「ほぉ…じゃあ空もついにかー」
「ついにって?」
「うちの家系はお狐様が護ってくれはるんよ。んで、当主に取り憑くことでうちの家系は維持されてるん。」
「当主じゃなくとも、狐は取り憑いてくるけどな!九尾じゃないけど」
…僕の家なんかへんやなぁ
実家は神社なので、いろいろと大変である。
「ただいまぁー」
「おかえりぃぃぃ空ちゃん♡」
あー嫌なやつに鉢合わせた。
このうざい人間は虚無家長男の虚無玲。僕の兄である。ちなみに重度のシスコン。
「にーちゃんやめて」
「もー空ちゃんたらぁ、そんなに俺に会えて嬉しかったのかぁ?」
「違う」
「今日も俺の妹が冷たい…でも可愛い♡」
〜空の部屋〜
ふぅ…なんとかシスコンから逃げ切った…。
クローゼットを開けて巫女服を手に取る。
「和服って着るの難しいな…」
巫女服を着て、部屋からでる。
ガララとドアをあけ、外にでる。
「僕の仕事なんて掃除と事務仕事しかないからやること無いな…」
言うのを忘れていたけど、僕は虚無家16代目当主。いろいろとめんどくさい立ち位置に生まれてしまった。
箒を取るために倉庫のある裏庭へと向かう。
〜裏庭〜
裏庭へ着いた。
箒を取ろうと倉庫に入りかけたとき、「コン…」という鳴き声?が聞こえた。
声の主の方へ振り返ると、尻尾の九個ある狐がいた。
狐はこちらへと向かってくる。
そして僕の足元に来たとき。
「めまいが…」
最後に見たのは、狐だった…。
「く…う…空!」
僕は目を覚ました。
「裏庭で倒れてたんやで!」
とにーちゃん。
「…そういえば、なんか見なかった?」
なんかってなんだろう?
あの狐、お母さんが知ってるのかな…?
「尾が九個ある狐が居たでー」
「ほぉ…じゃあ空もついにかー」
「ついにって?」
「うちの家系はお狐様が護ってくれはるんよ。んで、当主に取り憑くことでうちの家系は維持されてるん。」
「当主じゃなくとも、狐は取り憑いてくるけどな!九尾じゃないけど」
…僕の家なんかへんやなぁ
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