出会いと再会!異世界物語
#1
記憶消滅ボタン!?
「ここは…」
何でこんなところにいるんだ?
草原が続いている…
僕はさっきまで…
-1時間前-
おい、また1人でいるのかよ、流生〜
やっぱ天才クンは違うな‼︎
「………」
僕はいわゆる、ギフテッドというものらしい。
生まれつきIQが高いから、クラスメイトと話が合わない。
「僕、外に行くから。」
つまんね〜w
……別に僕だって、ギフテッドにないたいわけじゃなかったんだ。
「あいつから離れたかったから外に来たけど、何の用 もないんだよな。」
とりあえず適当に時間を潰す…か?
なんだ、あれ?ポータル?
でも、そんなものが現実にあるわけ…
ブワッ
え…?
「何だこれ⁈吸い込まれる!誰か助けっ…」
……そうだ、何だったんだ?あのポータル。
とりあえず、ここがどこなのかを知らなくては。
どうすれば元に戻れるんだ?
ガサッ
!?
しまった、油断しすぎた!何だ?
「うわっ!」
誰だ?この辺りに住んでいる人か?
「あのさ俺、ポータルに吸い込まれて、いつのまにかここにいたんだけど、お前も?」
同じ状況…
「うん、目が覚めたらここにいて…」
「俺、雪斗!お前の名前は?」
「僕は流生」
「流生か、よろしく!俺1人じゃ戻れなさそうだし、助け合おうぜ!」
「…いいけど、」
「まずはどうする?」
「…たぶんだけど、元に戻るにはここに来たように、ポータルに入る必要があると思う。そして、それを見つけるには時間がかかる可能性があるから、まずは水や食料、簡易的な拠点を…」
あっ…しまった、言いすぎた。
「お前、頭よそうだな」
気づかれた、またからかわれるんだ…
「お前についていけば、助かりそうだな‼︎じゃ、まずは水を集めようぜ!」
えっ?からかわれない?
「うん」
それから僕たちは、水や食料、簡易的な拠点を確保し、元に戻るための手がかりを探す日々を過ごした。
-3日後-
「なかなか見つからないな。」
「うん、もしかしたら、ポータルを探すわけではないのかも…」
「………」
どうしよう?何とかして元に戻らないと…
ゴゴゴゴゴゴゴ
「何だ、地震か!?」
「……地震じゃないみたい、何だったんだ?」
「おい流生!あれっ‼︎」
えっ?何だあれ、地面から塔が出てきた!?
「とりあえず、行ってみようぜ!」
「うん」
来てみたけれど、近くで見るとすごく大きいな…
「入ってみるか…」
「暗いな…」
「明かりを持ってきていたら良かったんだけど。」
「…なんか、広いところに来たぞ?」
「この塔の大広間?明かりもある…」
「やあ、この塔ができるまで生きていたとは、驚いたよ。」
「誰だ!?どこにいるんだ‼︎」
「それを言うことはできない。それよりも、君たちはこの世界がなんなのか、わかるかい?」
「………」
「ここは異世界だ。君たちは、ポータルに吸い込まれてここに来たことを、覚えているかい?君たちが元の世界に戻るためにはそれと同じく、ポータルに入る必要がある。そしてそのポータルがこの扉の先にる。」
「何だ、すぐそこにあるのかよ!流生、行こうぜ!」
「…そんな簡単に行けるのか?」
「勘がいいな、もちろん簡単に行けるわけではない」
「目的は何なんですか?」
「それは、ある実験をしていてね。君たちがこの世界に来てから、ある方法を使ってずっと監視させてもらったよ。」
「監視していた!?実験?」
「特別に教えてあげよう。これは、記憶を消す実験さ。良いことだとは思わないかい?今まで経験してきた嫌な記憶や良い記憶、もちろんこの世界に来てからの記憶も、ボタンを押すだけで何もなかったかのようになる。君たちにはそれぞれ、悩みがあるようだね?だから君たちを連れてきたんよ。」
!?
きっと、ギフテッドのことだ。
それよりも、雪斗にも悩みが?
「痛いことはしない。このボタンを押した瞬間、君たちは何もない空間に飛ばされ、落下し続ける。その間に、君たちの忘れたい記憶を消していき、いずれ意識がなくなる。そして、もう一度ボタンを押すと元の世界に戻るという仕組みだ。ボタンはもう、私の手元にある。逃げることはできない。」
「やめろ‼︎俺には、俺たちには忘れたいような悩みがあるかもしれない。だけど、そんな方法をしてまで忘れてたまるのもか‼︎」
「そうだ、そんなことをして許されると思うな。」
「そうか、忘れたくないか。だが、この実験を今更やめるわけにはいかない。しかし、実験台になる君たちには特別に、ボタンを押されても何か1つだけ記憶に残るようにしてあげるよ。何もない空間に飛ばされたら、残したい記憶を強く思うんだ。そうすれば、元の世界に戻っても記憶が残る。それに、また何か消したい記憶があったら、同じ場所に来るといい。そこにポータルがあり、この広間に飛ばされる。それでは、さようなら。」
「やめっ…」
ここは?何もない空間に飛ばされたんだ。
雪斗は?いない。違う空間にいるのか…
そうだ、1つだけ記憶を残せるって言ってたな。
それじゃあ…
ん…?
いつ自分の部屋に戻って寝ていたんだろう?
「流生〜、そろそろ起きなさ〜い!今日から新学期でしょ!」
何か嫌な夢を見ていた気がする。
「さあ、今日から新学期だ!良いクラスになるよう、先生も頑張るぞ〜‼︎」
「おい、今まで不登校だった雪斗が学校に来たってw」
「マジかよ!てゆーか、流生はまだ学校来てるぜ!天才クンは学校に来なくていいってんのw」
何のことだろう?
それよりも、雪斗ってなんか聞いたことがある…
話しかけてみようかな?
「あのさ、俺と流生が会うのって初めてだよな?俺、なんか流生のこと知ってる気がするんだけど…」
!?
「僕も雪斗のことを知ってる気がする。」
「じゃあ帰り、一緒に帰ってみない?」
「うん」
キーンコーンカーンコーン
「何で俺たち、お互いのことを知ってるんだろう?」
「わからない、前に会ったことがあるけど、忘れてるとかかな…」
「…なんか校舎の裏庭、光ってないか?少ししか見えないけど。」
「本当だ。見てみるか」
「何だこれ!?ポータル?こんなの現実にあんのかよ‼︎」
ブワッ
「何だこれ!?吸い込まれる!」
「あれ、雪斗?ここは?」
「俺もわからない。まずはどうする?」
「…たぶんだけど、元に戻るにはここに来たように、ポータルに入る必要があると思う。そして、それを見つけるには時間がかかる可能性があるから、まずは水や食料、簡易的な拠点を…」
「お前、頭よそうだな。お前についていけば、助かりそうだ‼︎じゃ、まずは水を集めようぜ!」
「うん。」
それから僕たちは、水や食料、簡易的な拠点を確保し、元に戻るための手がかりを探す日々を過ごした。
-3日後-
「なかなか見つからないな。」
「うん、もしかしたら、ポータルを探すわけではないのかも…」
「………」
ゴゴゴゴゴゴゴ
「何だ、地震か!?」
「……地震じゃないみたい、何だったんだ?」
「おい流生!あれっ‼︎」
「とりあえず、行ってみようぜ!」
「うん。」
「入ってみるか…」
「暗いな…」
「明かりを持ってきていたら良かったんだけど。」
「…なんか、広いところに来たぞ?」
「この塔の大広間?明かりもある…」
「やあ、また君たちが来るとはね。驚いたよ。」
「誰だ!?どこにいるんだ‼︎」
「それを言うことはできない。そういえば、君たちは記憶がなくなったんだよね。それでは、もう一度同じ話をしよう。ここは異世界だ。君たちは、ポータルに吸い込まれてここに来たことを、覚えているかい?君たちが元の世界に戻るためにはそれと同じく、ポータルに入る必要がある。そしてそのポータルがこの扉の先にる。」
「何だ、すぐそこにあるのかよ!流生、行こうぜ!」
「…そんな簡単に行けるのか?」
「やはり君は勘がいいな、もちろん簡単に行けるわけではない。」
「目的は何なんですか?」
「それは、ある実験をしていてね。君たちがこの世界に来てから、ある方法を使ってずっと監視させてもらったよ。」
「監視していた!?実験?」
「これは、記憶を消す実験。今まで経験してきた嫌な記憶や良い記憶、この世界に来てからの記憶もボタンを押すだけで何もなかったかのようになる。しかし、君たちがまた来ることは予想外だった。ボタンがあと一つしかないのだよ。ボタン一つで記憶を消せるのは1人。だからといって、もう1人を記憶が残ったまま元の世界に戻すのも、少々厄介なんだ。さあ、どうしようか。」
「お前、俺たちの前に出てこいよ!」
「なぜ出ていく必要がある?まあいい、出たところで何の害もないからな。」
バッ
「扉の先にいたのか。」
全身黒色の服を着ている。
顔は隠れて見えないが、男だな。
「なぜ離れているんだ。こっちにこいよ!」
「まあそう焦らずに。まずは初対面なんだ、握手をしよう。」
カッカッカッカッ
ピンッ
ドテー
「なっ、糸だと?」
フワッ
「クソッ、何だこれは!?網?身動きが取れない!なぜこんなことができる!?記憶は無くなったはずじゃ…!」
「あなたは、決定的なミスをしたようですね。確かに僕たちは、あなたによって何か一つ以外の記憶が無くなった。しかし、もう一度この世界に来た時、全ての記憶を思い出すことができたんですよ。」
「なぜだ!君たちが世界に来ても、記憶は戻らなかったはずだ!監視していた時だって、記憶がないから以前と同じことをしていた!」
「もちろん記憶が元に戻った様子で行動するわけがないでしょう。あなたが前に監視していると言っていましたよね?そう言っていた記憶も思い出した。そして僕たちは、あなたに復讐をする。」
「何をする気だ。君たちは武器を持っていないだろう。私を倒すなんてことはできないぞ。」
「そうですね。僕たち、武器は持っていないんですよ。でも、これが何だか分かりますか?」
「…なぜ君たちが、記憶を消すボタンを持っているのだ!残り一つのボタンはここに…ない!?」
「さっき転んだ時に落としましたよ。僕たちはこれが目的なんでね。」
「私の記憶を消すつもりか?」
「それだけなら良かったですね。ですが、僕たちはこのボタンを一回しか押しませんよ。言いましたよね。ボタンを一回押すと何もない空間に飛ばされ、もう一度押すことで元の世界に戻る、と。」
「やめろっ‼︎」
「やめませんよ。それでは、一生何もない空間で過ごしてください。さようなら。」
「クソッ、クッ…‼︎」
「やったぞ、流生!」
「うん、僕たちも元の世界に戻ろうか。」
「これが元の世界に戻れるポータル…」
「大丈夫、もう記憶が消えることもないし、同じポータルから入ったから、離れてしまうことはないよ。」
ブワッ
-元の世界にて-
「そういえば、流生って悩みがあんのか?」
えっ…、どうしよう。言っていいのかな?
また、からかわれるのかな?
いや、きっと雪斗なら受け入れてくれるはず…!
「実は、ギフテッドってやつなんだよね。」
「へ〜、なんか聞いたことあるぜ!元々頭がいいやつだろ?」
「うん、雪斗は僕のこと、嫌なやつだと思わないの?」
聞いてしまった。
「何で?元々頭がいいって、いいことじゃん!」
!?
こんなことを言ってくれる人がいるなんて…!
「雪斗も何か悩みがあるんだよね?」
「えっと俺、不登校だっんだ。いつも俺、ヘラヘラしてるって悪口言われて。俺はただ、みんなと仲良くしたいだけなんだ!」
「僕、雪斗はいいやつだって思ってるよ。」
「俺も!」
「そういえば、雪斗は記憶を消される前に一つだけ覚えていられること、何にしたの?」
「俺は、流生を忘れないようにした!もしかして…」
「僕も雪斗を忘れないようにしたよ。」
「俺たち、気が合わないか?」
「僕も前から思ってたよ!」
何でこんなところにいるんだ?
草原が続いている…
僕はさっきまで…
-1時間前-
おい、また1人でいるのかよ、流生〜
やっぱ天才クンは違うな‼︎
「………」
僕はいわゆる、ギフテッドというものらしい。
生まれつきIQが高いから、クラスメイトと話が合わない。
「僕、外に行くから。」
つまんね〜w
……別に僕だって、ギフテッドにないたいわけじゃなかったんだ。
「あいつから離れたかったから外に来たけど、何の用 もないんだよな。」
とりあえず適当に時間を潰す…か?
なんだ、あれ?ポータル?
でも、そんなものが現実にあるわけ…
ブワッ
え…?
「何だこれ⁈吸い込まれる!誰か助けっ…」
……そうだ、何だったんだ?あのポータル。
とりあえず、ここがどこなのかを知らなくては。
どうすれば元に戻れるんだ?
ガサッ
!?
しまった、油断しすぎた!何だ?
「うわっ!」
誰だ?この辺りに住んでいる人か?
「あのさ俺、ポータルに吸い込まれて、いつのまにかここにいたんだけど、お前も?」
同じ状況…
「うん、目が覚めたらここにいて…」
「俺、雪斗!お前の名前は?」
「僕は流生」
「流生か、よろしく!俺1人じゃ戻れなさそうだし、助け合おうぜ!」
「…いいけど、」
「まずはどうする?」
「…たぶんだけど、元に戻るにはここに来たように、ポータルに入る必要があると思う。そして、それを見つけるには時間がかかる可能性があるから、まずは水や食料、簡易的な拠点を…」
あっ…しまった、言いすぎた。
「お前、頭よそうだな」
気づかれた、またからかわれるんだ…
「お前についていけば、助かりそうだな‼︎じゃ、まずは水を集めようぜ!」
えっ?からかわれない?
「うん」
それから僕たちは、水や食料、簡易的な拠点を確保し、元に戻るための手がかりを探す日々を過ごした。
-3日後-
「なかなか見つからないな。」
「うん、もしかしたら、ポータルを探すわけではないのかも…」
「………」
どうしよう?何とかして元に戻らないと…
ゴゴゴゴゴゴゴ
「何だ、地震か!?」
「……地震じゃないみたい、何だったんだ?」
「おい流生!あれっ‼︎」
えっ?何だあれ、地面から塔が出てきた!?
「とりあえず、行ってみようぜ!」
「うん」
来てみたけれど、近くで見るとすごく大きいな…
「入ってみるか…」
「暗いな…」
「明かりを持ってきていたら良かったんだけど。」
「…なんか、広いところに来たぞ?」
「この塔の大広間?明かりもある…」
「やあ、この塔ができるまで生きていたとは、驚いたよ。」
「誰だ!?どこにいるんだ‼︎」
「それを言うことはできない。それよりも、君たちはこの世界がなんなのか、わかるかい?」
「………」
「ここは異世界だ。君たちは、ポータルに吸い込まれてここに来たことを、覚えているかい?君たちが元の世界に戻るためにはそれと同じく、ポータルに入る必要がある。そしてそのポータルがこの扉の先にる。」
「何だ、すぐそこにあるのかよ!流生、行こうぜ!」
「…そんな簡単に行けるのか?」
「勘がいいな、もちろん簡単に行けるわけではない」
「目的は何なんですか?」
「それは、ある実験をしていてね。君たちがこの世界に来てから、ある方法を使ってずっと監視させてもらったよ。」
「監視していた!?実験?」
「特別に教えてあげよう。これは、記憶を消す実験さ。良いことだとは思わないかい?今まで経験してきた嫌な記憶や良い記憶、もちろんこの世界に来てからの記憶も、ボタンを押すだけで何もなかったかのようになる。君たちにはそれぞれ、悩みがあるようだね?だから君たちを連れてきたんよ。」
!?
きっと、ギフテッドのことだ。
それよりも、雪斗にも悩みが?
「痛いことはしない。このボタンを押した瞬間、君たちは何もない空間に飛ばされ、落下し続ける。その間に、君たちの忘れたい記憶を消していき、いずれ意識がなくなる。そして、もう一度ボタンを押すと元の世界に戻るという仕組みだ。ボタンはもう、私の手元にある。逃げることはできない。」
「やめろ‼︎俺には、俺たちには忘れたいような悩みがあるかもしれない。だけど、そんな方法をしてまで忘れてたまるのもか‼︎」
「そうだ、そんなことをして許されると思うな。」
「そうか、忘れたくないか。だが、この実験を今更やめるわけにはいかない。しかし、実験台になる君たちには特別に、ボタンを押されても何か1つだけ記憶に残るようにしてあげるよ。何もない空間に飛ばされたら、残したい記憶を強く思うんだ。そうすれば、元の世界に戻っても記憶が残る。それに、また何か消したい記憶があったら、同じ場所に来るといい。そこにポータルがあり、この広間に飛ばされる。それでは、さようなら。」
「やめっ…」
ここは?何もない空間に飛ばされたんだ。
雪斗は?いない。違う空間にいるのか…
そうだ、1つだけ記憶を残せるって言ってたな。
それじゃあ…
ん…?
いつ自分の部屋に戻って寝ていたんだろう?
「流生〜、そろそろ起きなさ〜い!今日から新学期でしょ!」
何か嫌な夢を見ていた気がする。
「さあ、今日から新学期だ!良いクラスになるよう、先生も頑張るぞ〜‼︎」
「おい、今まで不登校だった雪斗が学校に来たってw」
「マジかよ!てゆーか、流生はまだ学校来てるぜ!天才クンは学校に来なくていいってんのw」
何のことだろう?
それよりも、雪斗ってなんか聞いたことがある…
話しかけてみようかな?
「あのさ、俺と流生が会うのって初めてだよな?俺、なんか流生のこと知ってる気がするんだけど…」
!?
「僕も雪斗のことを知ってる気がする。」
「じゃあ帰り、一緒に帰ってみない?」
「うん」
キーンコーンカーンコーン
「何で俺たち、お互いのことを知ってるんだろう?」
「わからない、前に会ったことがあるけど、忘れてるとかかな…」
「…なんか校舎の裏庭、光ってないか?少ししか見えないけど。」
「本当だ。見てみるか」
「何だこれ!?ポータル?こんなの現実にあんのかよ‼︎」
ブワッ
「何だこれ!?吸い込まれる!」
「あれ、雪斗?ここは?」
「俺もわからない。まずはどうする?」
「…たぶんだけど、元に戻るにはここに来たように、ポータルに入る必要があると思う。そして、それを見つけるには時間がかかる可能性があるから、まずは水や食料、簡易的な拠点を…」
「お前、頭よそうだな。お前についていけば、助かりそうだ‼︎じゃ、まずは水を集めようぜ!」
「うん。」
それから僕たちは、水や食料、簡易的な拠点を確保し、元に戻るための手がかりを探す日々を過ごした。
-3日後-
「なかなか見つからないな。」
「うん、もしかしたら、ポータルを探すわけではないのかも…」
「………」
ゴゴゴゴゴゴゴ
「何だ、地震か!?」
「……地震じゃないみたい、何だったんだ?」
「おい流生!あれっ‼︎」
「とりあえず、行ってみようぜ!」
「うん。」
「入ってみるか…」
「暗いな…」
「明かりを持ってきていたら良かったんだけど。」
「…なんか、広いところに来たぞ?」
「この塔の大広間?明かりもある…」
「やあ、また君たちが来るとはね。驚いたよ。」
「誰だ!?どこにいるんだ‼︎」
「それを言うことはできない。そういえば、君たちは記憶がなくなったんだよね。それでは、もう一度同じ話をしよう。ここは異世界だ。君たちは、ポータルに吸い込まれてここに来たことを、覚えているかい?君たちが元の世界に戻るためにはそれと同じく、ポータルに入る必要がある。そしてそのポータルがこの扉の先にる。」
「何だ、すぐそこにあるのかよ!流生、行こうぜ!」
「…そんな簡単に行けるのか?」
「やはり君は勘がいいな、もちろん簡単に行けるわけではない。」
「目的は何なんですか?」
「それは、ある実験をしていてね。君たちがこの世界に来てから、ある方法を使ってずっと監視させてもらったよ。」
「監視していた!?実験?」
「これは、記憶を消す実験。今まで経験してきた嫌な記憶や良い記憶、この世界に来てからの記憶もボタンを押すだけで何もなかったかのようになる。しかし、君たちがまた来ることは予想外だった。ボタンがあと一つしかないのだよ。ボタン一つで記憶を消せるのは1人。だからといって、もう1人を記憶が残ったまま元の世界に戻すのも、少々厄介なんだ。さあ、どうしようか。」
「お前、俺たちの前に出てこいよ!」
「なぜ出ていく必要がある?まあいい、出たところで何の害もないからな。」
バッ
「扉の先にいたのか。」
全身黒色の服を着ている。
顔は隠れて見えないが、男だな。
「なぜ離れているんだ。こっちにこいよ!」
「まあそう焦らずに。まずは初対面なんだ、握手をしよう。」
カッカッカッカッ
ピンッ
ドテー
「なっ、糸だと?」
フワッ
「クソッ、何だこれは!?網?身動きが取れない!なぜこんなことができる!?記憶は無くなったはずじゃ…!」
「あなたは、決定的なミスをしたようですね。確かに僕たちは、あなたによって何か一つ以外の記憶が無くなった。しかし、もう一度この世界に来た時、全ての記憶を思い出すことができたんですよ。」
「なぜだ!君たちが世界に来ても、記憶は戻らなかったはずだ!監視していた時だって、記憶がないから以前と同じことをしていた!」
「もちろん記憶が元に戻った様子で行動するわけがないでしょう。あなたが前に監視していると言っていましたよね?そう言っていた記憶も思い出した。そして僕たちは、あなたに復讐をする。」
「何をする気だ。君たちは武器を持っていないだろう。私を倒すなんてことはできないぞ。」
「そうですね。僕たち、武器は持っていないんですよ。でも、これが何だか分かりますか?」
「…なぜ君たちが、記憶を消すボタンを持っているのだ!残り一つのボタンはここに…ない!?」
「さっき転んだ時に落としましたよ。僕たちはこれが目的なんでね。」
「私の記憶を消すつもりか?」
「それだけなら良かったですね。ですが、僕たちはこのボタンを一回しか押しませんよ。言いましたよね。ボタンを一回押すと何もない空間に飛ばされ、もう一度押すことで元の世界に戻る、と。」
「やめろっ‼︎」
「やめませんよ。それでは、一生何もない空間で過ごしてください。さようなら。」
「クソッ、クッ…‼︎」
「やったぞ、流生!」
「うん、僕たちも元の世界に戻ろうか。」
「これが元の世界に戻れるポータル…」
「大丈夫、もう記憶が消えることもないし、同じポータルから入ったから、離れてしまうことはないよ。」
ブワッ
-元の世界にて-
「そういえば、流生って悩みがあんのか?」
えっ…、どうしよう。言っていいのかな?
また、からかわれるのかな?
いや、きっと雪斗なら受け入れてくれるはず…!
「実は、ギフテッドってやつなんだよね。」
「へ〜、なんか聞いたことあるぜ!元々頭がいいやつだろ?」
「うん、雪斗は僕のこと、嫌なやつだと思わないの?」
聞いてしまった。
「何で?元々頭がいいって、いいことじゃん!」
!?
こんなことを言ってくれる人がいるなんて…!
「雪斗も何か悩みがあるんだよね?」
「えっと俺、不登校だっんだ。いつも俺、ヘラヘラしてるって悪口言われて。俺はただ、みんなと仲良くしたいだけなんだ!」
「僕、雪斗はいいやつだって思ってるよ。」
「俺も!」
「そういえば、雪斗は記憶を消される前に一つだけ覚えていられること、何にしたの?」
「俺は、流生を忘れないようにした!もしかして…」
「僕も雪斗を忘れないようにしたよ。」
「俺たち、気が合わないか?」
「僕も前から思ってたよ!」
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