二次創作
njsj 短編 【リク受付開始】
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4風楽奏斗 🍝🍷
「こんなつもりじゃなかったんだけどな」
嫉妬深い風楽奏斗の話。
・・・
奏斗くんが好きだ。
他とは変わって見えるオーラと
笑ったときの目を細める顔。
サマになる振る舞いに仕草。
最後に、誰にでも平等な姿勢。
そしてなにより、クラスで浮いている
私を気にかけてくれていた。
同情だって何でも良かった。
奏斗くんがひたすらに好きで
付き合えてよかったと心の底から思ってる。
「奏斗おはよー!」
でも、最近は息が苦しい。
ちら、とバレないように
目線を送ってみるとさっきの子と奏斗くんは
すごく楽しそうに笑うから。
彼女は私なのに、とらしくない、
そんな女々しい想いが渦巻き
教室の端っこで眉をひそめた。
すると、ガコンっと横から
ぶつかり合う音が聞こえる。
慌てて奏斗くんから目を逸らし
確認してみると、渡会くんの席である
隣の席が私の席とくっついていた。
「森川さんおはよ〜!」
『渡会くんおはよう』
「てか今日の数学って課題出てたっけ?」
『え?あるけど...もしかしてやってないの?』
ピシ、と固まる渡会くん。
これはやってないな、なんて
心のなかでくすくす笑う。
「や、ちょっと忘れとってさ!何の課題だっけ?見せてほし」
「雲雀どうした?」
渡会くんの言葉がふいに
奏斗くんに遮られた。
『!』
「か、奏斗ぉ...俺課題やっとらんくって!」
「はあ〜?仕方ないな、僕の見せてあげるよ」
「え!?マジ!?珍し!あんがとー!」
仲いいな、と2人をぼんやり見ていた私は
不機嫌になっていく奏斗くんに気付けなかった。
・・・
「●●さぁ、雲雀のこと好きだったりしないよね」
一緒に下校している途中
ずっと沈黙だった空間を奏斗くんが破る。
『?私は奏斗くんが好きだよ?なんで渡会くん?』
「いや...ちょっと距離近いよねって思って」
『そうかな?』
「そもそも先に嫉妬させようとした僕が悪いんだけど...」
「はぁ〜...●●に嫉妬してもらう予定だったのに」
なんで僕が嫉妬してんだ、と
頭を抱えたかと思えば
「...僕、●●が思ってるよりずっと●●のこと好きかも」
余裕のなさそうな瞳が
真っ赤な私を映した。
それこそ、不機嫌そうに顔を歪める
奏斗くんの顔も同じくらい赤くて。
きゅ、と心臓が悲鳴を上げる。
「...とにかく!僕以外と楽しそうにしないで」
『か、奏斗くんが一番です...』
「やめろ僕まで恥ずかしくなってくるでしょ!」
ひたすらに、奏斗くんが好きだ。
4風楽奏斗 🍝🍷
「こんなつもりじゃなかったんだけどな」
嫉妬深い風楽奏斗の話。
・・・
奏斗くんが好きだ。
他とは変わって見えるオーラと
笑ったときの目を細める顔。
サマになる振る舞いに仕草。
最後に、誰にでも平等な姿勢。
そしてなにより、クラスで浮いている
私を気にかけてくれていた。
同情だって何でも良かった。
奏斗くんがひたすらに好きで
付き合えてよかったと心の底から思ってる。
「奏斗おはよー!」
でも、最近は息が苦しい。
ちら、とバレないように
目線を送ってみるとさっきの子と奏斗くんは
すごく楽しそうに笑うから。
彼女は私なのに、とらしくない、
そんな女々しい想いが渦巻き
教室の端っこで眉をひそめた。
すると、ガコンっと横から
ぶつかり合う音が聞こえる。
慌てて奏斗くんから目を逸らし
確認してみると、渡会くんの席である
隣の席が私の席とくっついていた。
「森川さんおはよ〜!」
『渡会くんおはよう』
「てか今日の数学って課題出てたっけ?」
『え?あるけど...もしかしてやってないの?』
ピシ、と固まる渡会くん。
これはやってないな、なんて
心のなかでくすくす笑う。
「や、ちょっと忘れとってさ!何の課題だっけ?見せてほし」
「雲雀どうした?」
渡会くんの言葉がふいに
奏斗くんに遮られた。
『!』
「か、奏斗ぉ...俺課題やっとらんくって!」
「はあ〜?仕方ないな、僕の見せてあげるよ」
「え!?マジ!?珍し!あんがとー!」
仲いいな、と2人をぼんやり見ていた私は
不機嫌になっていく奏斗くんに気付けなかった。
・・・
「●●さぁ、雲雀のこと好きだったりしないよね」
一緒に下校している途中
ずっと沈黙だった空間を奏斗くんが破る。
『?私は奏斗くんが好きだよ?なんで渡会くん?』
「いや...ちょっと距離近いよねって思って」
『そうかな?』
「そもそも先に嫉妬させようとした僕が悪いんだけど...」
「はぁ〜...●●に嫉妬してもらう予定だったのに」
なんで僕が嫉妬してんだ、と
頭を抱えたかと思えば
「...僕、●●が思ってるよりずっと●●のこと好きかも」
余裕のなさそうな瞳が
真っ赤な私を映した。
それこそ、不機嫌そうに顔を歪める
奏斗くんの顔も同じくらい赤くて。
きゅ、と心臓が悲鳴を上げる。
「...とにかく!僕以外と楽しそうにしないで」
『か、奏斗くんが一番です...』
「やめろ僕まで恥ずかしくなってくるでしょ!」
ひたすらに、奏斗くんが好きだ。