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二次創作
njsj 短編 【リク受付開始】

#5

歪んだ感情をぶつける叶の話

   現在溜まっているリクエスト:10件


   3叶 🔫
   「言いなりになってよ」
   歪んだ感情をぶつける叶の話。



   ・・・



   パシャ、とシャッター音が
   人気のない教室に響いた。



「あ〜あ、やっちゃったね」



   後ろからの声に振り向くと
   そこにはスマホ片手に貼り付けたような
   笑みを浮かべる叶くんがいた。

   その表情に思わずあとずさるも
   震えた足じゃうまく逃げられなくて
   そのまま腰が抜けた。

   違う、違う、と弁明したくたって
   口から声にもならない嗚咽が滲んで
   言葉が伝えられない。
   
   叶くんが近付いてくるたびに
   どんどん息は上がっていって
   心臓が張り裂けそうになって。

   そして、過呼吸に陥った瞬間
   愛でるように私の頬に手を添えつつ
   彼は甘ったるく囁いた。
   


「僕、●●さんのためなら何でもするよ」



   ・・・



   呆然と座り込む私の横で
   淡々と死体を片付けていく叶くん。

   手に握っていたナイフも没収され
   これは僕が証拠隠滅しとくから、と
   白いハンカチを赤く染めて
   念入りに血の付着した部分を拭う。

   まるで、一連の出来事を
   知っていたかのように
   口元の弧は描かれたまま。



『...?』



   しばらく何もせず目を逸らしていると
   コロンと手のひらに転がる小さな機器。

   何これ、と聞くより先に
   気味悪く感じる笑顔で
   優しく答えを教えてくれた。
   


「僕との共用GPSだよ。もし何かあったらここ押して」
「●●さんを傷付けられるわけにはいかないからさ」



   一瞬言い詰まって、叶くんを見る。
   雰囲気で分かる、絶対に拒絶できない。



『....うん、分かった』



   違う、何も分かってないのに。

   だって、叶くんは慕われる生徒会長で
   いち生徒の罪を隠蔽するほど馬鹿じゃない。

   生徒会挨拶で教壇に立つ叶くんは
   こんなに気味悪くなくて
   それこそ柔らかな笑顔を浮かべる人なはずで。

   なら、この人は?



「黙っててあげるから、僕の言いなりになってよ」



   いいな、と思って憧れていた叶くん。
   今初めて、本気で彼に恐怖した。



   ・・・



   ここまで全てが上手くいった。
   ●●さんはもう僕に逆らえない。

   たとえ彼女が人を殺めていなくたって
   そんなことはどうだっていいし心底興味ない。



「...こんなチャンス、二度とない」



   どんな時でも、僕への気持ちを抱いて欲しい。

   それが恐怖でも嫌悪でも憎悪でも、
   ●●さんが僕のことを
   考えてくれていると思うだけで十分
   満たされた気持ちになれるから。



   いつかその感情が、好意になるのを待つだけだから。

作者メッセージ

叶くんのこういう不穏が個人的に好きです。重たくあってほしい!

2025/04/29 19:02

むたです ID:≫ 9iEFpqAL3pJr2
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